2021年度入学生の研究状況(担当:三品 和広)

「現代経営学演習」

担当:三品 和広

目的、テーマ

テーマは経営戦略で、目的は所属企業の経営陣もしくは上司筋に対して建議書を書くところに置いています。経営戦略を語る以上、それを決める階層に食い込まないことには話になりません。また苦労してMBA学位をとる以上、その努力が所属企業で認知されなければ面白くありません。それゆえ、建議というスタンスにこだわります。上司がいない学生は、建議書の想定読者を社員や仲間に置き換えます。

ゼミの雰囲気

適度な緊張感がみなぎっていると思います。M2に入ってからは全員の前で個別指導する方式で進めているため(相互に守秘義務契約にサインしています)、ゼミ生は毎回のゼミをスパーリングセッションと呼んでいるようです。今年度は例年に比べて進捗が速く、全員が建議の糸口を5月末までに掴み取りました。それもあってか、ゼミ生間の団結も強く、助け合うシーンも見られます。

現在までの進捗状況

6月に入り、いまは建議のステートメントを具体化する作業と、建議に対して想定すべき反論や懸念を洗い出す作業に焦点は移行しています。いまのところ事業立地の水平シフトをテーマとするメンバーがマジョリティで、全社の体制変革をテーマとするメンバーと独自テーマを追究するメンバーがそれに次ぐイメージです。このあとは建議の論拠を固める作業と、建議内容を計画に落とし込む作業が待ち受けます。