2020年度入学生の研究状況(担当: 忽那 憲治)
「現代経営学演習」
担当: 忽那 憲治
目的、テーマ
担当教員の専門領域は、アントレプレナーシップ、アントレプレナー・ファイナンス、イノベーション、ファミリービジネス他であり、アントレプレナーシップによるイノベーション創出を基本テーマとして議論しています。14名のゼミ生は研究計画書などに基づいて、関心のあるテーマを修士論文として設定し取り組んでいます。(1) 中小企業やベンチャー企業の資金調達、(2) ファミリービジネスの経営や事業承継、(3) 新事業の創造とイノベーション等の、広義の企業家活動(アントレプレナーシップ)に関わるテーマを設定しています。
ゼミの雰囲気
ゼミ生は、様々な業種のメンバーから構成されています。コロナ禍の中で、教室とオンラインによるハイブリッド開催によるゼミが中心となっていますが、活発なディスカッションが行われています。14名のゼミ生をテーマが近いメンバーで4つのグループに分けており、報告者に対する質疑や、グループでの質疑、全体質疑を組み合わせて、活発な議論ができています。せっかく膨大な時間とエネルギーを費やして修士論文の執筆に取り組むので、思い入れのあるリサーチクエスチョンを大事にして最後まで奮闘し、納得できる論文を書き上げてもらいたいと思います。
現在までの進捗状況
問題意識の発表から、徐々にリサーチデザインの設計に関する議論へと進んでいます。4月以降は毎回のゼミでの課題を明確にして、1名10分のプレゼンテーションと10分の質疑・コメントを繰り返しながら、論文の内容を検討してきました。イントロダクションでは、登ろうとする山の魅力を伝えること。結論では、登った山から見える景色の素晴らしさを伝えること。先行研究レビューでは、山に登るルート設定の有効性を伝えること。ゼミ生はこうしたことへの回答を見いだすべく、悩み苦しみながらも楽しく取り組んでいると思います。