2020年度入学生の研究状況(担当:三品 和広)

「現代経営学演習」

担当:三品 和広

目的、テーマ

私のゼミは経営戦略をテーマとしています。コンプライアンスをテーマとする学生が1名所属していますが、残りは自社の経営戦略と向き合っています。目的は、自社の役員クラスに読んでもらえる修士論文を書くところに置いており、これをゼミのなかでは「建議書」と呼んでいます。多大なエネルギーを傾注して論文を書く以上、自己満足に終わっては面白くないので、自社の戦略形成に影響を及ぼすことを目的に据えようというわけです。

ゼミの雰囲気

今期はオンラインでゼミを実施していますが、全員の顔が見える人数なので、特段の支障は出ていません。インフォーマルなエクスチェンジがないので和気藹々とはいきませんが、笑顔や冗談で逃げ切る術がないので、論文の質は上がるのではないかと期待しています。東京在住のメンバーにとっては旅費が浮く効果もあり、かえって悪くないのかもしれません。

現在までの進捗状況

最初のハードルは建議内容を確定するところに置いていますが、6月第1週時点で過半数のメンバーがクリアしています。残りのメンバーも方向性は見えており、あとはシャープに絞り込みをかけるだけと言ってよいでしょう。建議のWHATが定まると、次は建議内容のWHYを詰める一方で、反論に対する反論を用意する必要があります。ここまでのデッドラインは7月初旬に仮置きしています。

今期のメンバーには、企業戦略レベルで建議するメンバーが複数います。これは過去になかった特徴です。既存事業と新規事業の割合で言えば、やはり新規事業の提案が優勢です。

言うまでもなく、思いつき程度のアイディアでは建議が通るはずもないので、メンバーにとっては事業を多角的に見直す良い機会となっているようです。