2018年度入学生の研究状況(担当:平野 光俊)

「現代経営学演習」

担当:平野 光俊

目的、テーマ

平野ゼミでは、実務家であるゼミ生の日常知あるいは持論、もっと平たく言えば「理屈ばかりでやれるもんじゃない」という実務家の矜持に支えられる「その理屈」を、アカデミックな理論と方法を用いて修士論文に結実させることをテーマにしています。この過程は研究能力の涵養はもとより、実は現実の職務遂行能力の向上に直結します。社会人が大学院で学ぶことの意義は、「日常知」と「理論知」という2つの「知」を架橋しながら、自身のキャリアを切り拓く力を身につけることにあります。学術における研究能力と実務における職務遂行能力は深いところで繋がります。良い理論ほど実践的なものはない、同時に良い実践ほど理論的なものはないということです。

ゼミの雰囲気

ゼミのモットーは「知的体育会系」です。体育会系の根性と気力をもって頭を鍛える熱い議論を交わします。指導教授からの容赦ない指摘は、それに応えてくれはずというゼミ生に対するリスペクトと信頼があるからです。ゼミが終ればほのぼのと。有志で六甲界隈の居酒屋に繰り出します。大学と場所を変えて1泊2日のゼミ合宿も行いました。夜は温泉につかってリフレッシュです。

現在までの進捗状況

経営学の研究方法にはインタビューなどの質的調査とアンケートなどの定量的調査がありますが、ゼミ生は自身の研究テーマやリサーチサイトの事情に即して適切な方法を選択しました。その後、概念設定、次元の操作化、分析フレームワーク、仮説、質問項目づくりを終え、いよいよ調査のフェーズに入りました。