山本 りえさん

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 勤務

1 . プロフィールをお聞かせ下さい。

2012年度入学の山本りえです。
大学卒業後、サービス業に約1年間勤務後、税理士・社会保険労務士事務所で社会保険労務士として約5年勤務し、企業の労務相談や就業規則作成、人事制度構築などを行っていました。

その後、制度や規則という骨組みだけでなく、働く人や働く人の集合体である組織を元気にしていく仕事がしたいと考え、「個と組織を生かす」という理念に共感し、株式会社リクルートマネジメントソリューションズにコンサルタントとして入社しました。

現在は、人事制度等のHRM(human resource management)システム、構築・運用支援、組織変革のOD(organization development)支援(ビジョン策定・浸透、ダイバーシティ推進)、アンケート調査の実施・分析・改善支援、次世代リーダー育成支援、セミナー講師、そしてテーマ研究などを幅広く担当しています。

プライベートでは、4歳の娘がおり、夫の協力を得ながら、フルタイムで働き、子育てとMBAを両立しています。

2 .なぜ神戸大学のMBAを選択されましたか?

神戸大学MBAを卒業しているコンサルタントの先輩から、「早い時期にMBAに行き、知識や経験を体系的に整理した方が、その後の成長につながる。」という話(今思えば、「理論と実践」の話ですね)を20代後半に聞かされており、「私も子どもが産まれて、落ち着いたら挑戦してみたいなぁ。」とぼんやり考えておりました。

その後、娘が3歳になり少し手が離れてきたことと、現代経営学研究所のセミナーで金井教授がゼミを持たれることを伺いました。MBAに挑戦したい気持ちと、仕事と育児を抱えながら「本当にやりきれるか」という気持ちの間で、研究計画書提出の前日まで、MBA受験について迷い続けました。

最終的には、業務上の知識・経験を整理し、発展させるために、金井教授のゼミで学べる最後のチャンスかもしれないと考え、MBAに挑戦することを決めました。

神戸大学以外のMBAも少し調べましたが、魅力的な(学びたい)先生が複数いること、?プロジェクト方式による教育で理論・方法論の実践的な理解と問題解決能力が向上すると考えたこと、?専門分野だけでなく経営に必要な知識を横断的に学べるMBAプログラムであること、金曜日の夜と土曜日に授業があり、仕事を工夫すれば通えること、などの理由から神戸大学のMBAを選択しました。

3 .MBAに在籍されて、今現在の1週間のスケジュールを教えて下さい。

私は、人と組織については専門領域として知識や経験が多少ありますので、それ以外の財務やファイナンス、技術経営などについても学び、経営全般の知識を身に付けたいと考えています。そのため、取れる限りの授業を現在受講しています。まだ、入学して半年ですが、明らかに自分の視野が広がってきていることを実感しています。

1週間のスケジュールは、金曜日夜と土曜日終日の授業に向けて、平日は宿題や予習に必死に取り組んでいる状況です。現在、唯一休息できる日は、土曜日の授業後(夜)です。 プロジェクトを組んで研究する授業が多くあり、平日に企業インタビューを行ったり、平日の夜に集まって資料を作成したりすることもあります。(締切日の前は、ほぼ毎晩集まることも・・・。)

この場合は、仕事の調整が必要になり、時間を創るという苦労も含めて、なかなか一人では乗り越えられないような課題をメンバーと力を合わせて、知恵を出し合い、支えあいながら、乗り越えていきます。このプロセス自体もチームビルディングや対人関係能力を高めるために有効だと考えます。また、やり遂げたときの達成感は格別です。

私は、会社でフレックスタイム制の労働時間管理が適用されているため、仕事で成果をあげて組織の期待に応えている限りは、ある程度の時間の裁量度があり、自分が創意工夫することで時間を創出することができます。そのため、出張の移動時間や細切れ時間を有効活用して宿題などに取り組んでいます。

一方で、娘の保育園や習い事の送迎など制約される時間もあるため、やるべきことを見極め、優先順位を付けて、効率的に取り組むことを意識しています。「やった方がいい」レベルでは、取り組まないなど、タスク自体を減らすことを意識しています。

4 .ゼミではどのようなことを学ばれていますか?また、専門職学位論文に向けて現在どのような研究に取り組まれていますか?

私は金井教授のゼミに所属し、15名の仲間と一緒に学んでいます。金井ゼミでは、モチベーション、リーダーシップ、キャリア、組織開発、など、組織行動論全般について学ぶことができます。また、金井教授は、組織行動論そのものを研究するだけでなく、経営者やトップマネジメントの視点から組織行動を捉えることを重視されており、企業の人と組織の課題解決を仕事としている私にとって、気付きの多い場となっています。

毎回のゼミでは、金井教授や大学院金井ゼミOB の服部准教授(滋賀大学経済学部)や尾形准教授(甲南大学経営学部)などのレクチャーを受け、その後、ゼミ生全体でテーマについて議論します。自発性を重視し、出てきた発言を尊重しながら内省を促すなど、そのプロセス自体がグループダイナミクスの生きた学習の場になるように進めていただいています。

私の研究テーマは、「女性のリーダーシップ開発」です。特に、子どもを持ちながら、または、持つ前提で、管理職層までキャリアアップしていくには、どのような要素が影響するのか、特にどのような経験をどの時期にさせること(経験のデザイン)が、キャリアアップにつながりやすいのかについて、方向性を示していきたいと今は考えています。ゼミの討議を通じて、多角的な視点から研究テーマを捉え、今後、より奥深くテーマを捉えて分析をすすめていきたいと考えています。

5 .神戸大学に入学してから、今までを振り返ってどのような感想をお持ちでしょうか。

入学して半年が経ち、今までを振り返ると、あっという間の半年だったという感想です。 その要因は、毎週の授業が楽しく、知的な刺激があふれていることと、事前の課題や発表などに向けて、必死に取り組んでいることにあると思います。

一方で、人生の中で貴重な時間を過ごしていると自覚していますので、忙しさに流されることなく、一つひとつの授業を味わって有意義に過ごしていきたいと思います。

6 .今後のキャリアプランについてお聞かせ下さい。

私は、人と組織のコンサルタントを長く経験しており、スペシャリストとしてキャリアを積んでいくことを考えておりましたが、MBAに入学し、マネジメントの面白さや重要さを感じています。

今後は、人と組織の領域において、理論と実践を結び付けて、より実効性の高い課題解決に携わるとともに、キャリアの幅を狭めず、マネジメントにもチャレンジするなど、自分の可能性を最大限伸ばしていきたいと考えています。

7.残りの学生生活に関して、どのような希望をお持ちでしょうか。

授業一つひとつ、仲間との時間を大事にしながら、この貴重な期間を過ごしていきたいと考えています。そして、金井教授の指導を受けながら、実践で役立つ研究をまとめていくことに専念したいと思います。

最後になりますが、仕事や育児をしながらも大学で学ぶことができるのは、会社の方々と家族の支援があってのことです。この場を借りて感謝申し上げます。