航空産業から学ぶ、よりよい社会

角田 侑史

私は航空産業を専門としているので、航空産業に関する入門書を紹介します。

  1. 『エアライン/エアポート・ビジネス入門 第2版』 高橋望・横見宗樹(著) 法律文化社 2016年
  2. 『航空産業入門』 ANA総合研究所(編著) 東洋経済新報社 2008年
  3. 『航空の経済学』 村上英樹・加藤一誠・高橋望・榊原胖夫(編著) ミネルヴァ書房 2006年

ライト兄弟が初めて空を飛んで以来、航空産業は多くの技術革新とともに発展し続けてきました。その発展過程には、各国政府による多くの規制や補助、また、規制緩和・撤廃の歴史があります。

「なぜ航空産業や他の公共事業は政府による規制や補助の対象になるのか」、「政府による規制や補助にはどのような利点・問題があるのか」、「規制緩和・撤廃によって何が改善され、何が悪化するのか」といった問題は、よりよい社会をデザインする上で中心となる課題の1つであり、航空産業の発展の過程にはこの問題の理解を助けるエッセンスが含まれています。

『エアライン/エアポート・ビジネス入門』と『航空産業入門』の2冊は、航空産業の全体像について平易に説明されており、読み物としても十分楽しめると思います。一方で『航空の経済学』は、タイトルにもある通り、経済学的な手法や数式が多く取り入れられているため少し発展的な内容となっていますが、経済学の基本が身についていれば読み進められると思います。

 

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