2021年度テーマプロジェクト発表会 金賞チームインタビュー

金賞受賞チームの皆さん

金賞受賞チーム「はいきっく」

メンバー:今村 芽生、上田 廣、片山 公太、菊地 康雄、花田 英大、吉川 正晃
(※五十音順、敬称略)

2022年1月8日(土)、テーマプロジェクト発表会において激戦の末、見事優勝を勝ち取られたチームにインタビューを行いました。

Q1. 準備にはどれくらいかかりましたか?

(今村 芽生)8月にチームを形成してから、約5ヶ月間、土曜日の講義終了後に1-2時間程度のチームミーティングを毎週行いました。加えて、関係者へのインタビューや、ケース企業が登壇するセミナーにも積極的に参加しました。平日は、業務や授業の課題、プライベートの予定もあるため、文献リサーチや資料作成など、それぞれが自分の得意とする分野で、自律的に活動を進めていました。チームミーティング外の時間でも、テーマに関連する記事を見つけると紹介し合うなど、こまめにコミュニケーションは取っていました。

(上田 廣)7月31日にケースPJ発表を終え、テーマPJについて思案していたところ8月13日に片山さんからお誘いを受けました。そこからチームメンバーをどうするか相談し、8月下旬までにメンバーが集っていったのをよく覚えています。我々はMBA入学後しばらくしてほとんどZoom講義へ移行したため、比較的多くのメンバーと講義で議論できたことはチーム形成において良かったのかもしれません。テーマPJ研究中も講義が進行するため大変でしたが、10月の中間発表会、1月の研究発表会へ向けて毎週のようにメンバーで議論し年末年始も集中して資料をブラッシュアップしていったため、9~12月の4ケ月は休みなく駆け抜けました。

(片山 公太)チームを組んでから発表前日まで、12月までは一週間に1回ペースで基本的に毎週土曜日の授業終了後に終わりの時間をしっかり決めて定期的に打ち合わせを行いました。チームの顔合わせ以降はずっとコロナ禍でリモートでの打ち合わせを実施。途中で対面授業が始まってからは、講義後に用意された別室に集まって授業の合間の昼休みの時間も利用しながら討議しました。中間発表までは週1回ペースを貫いていましたが、最終成果発表前にはいよいよそうはいかず、年末から年始にかけては集中的に3日に1回程度、役割分担を決めて個別に集まったり、全員でなくても個人の予定が許す限り集まれる人だけで集まったりしながら、何とか一週間前ぐらいには形が出来上がりました。振り返ると、昼ご飯を食べながら他愛もない話を織り交ぜつつ、議論できたのも時間の有効活用の観点から効果的だったように思います。

(菊地 康雄)昨年の8月14日に行ったキックオフミーティングから始まり、約5ヵ月間の日々を仕事と講義と家庭等で多忙な中を調整して、進めてきました。私が取っていた毎回の打合せの議事録を振り返ってみると、インタビュー調査やセミナーへの参加内容も含めると、40回を超えるものになっており、改めてこんなにやっていたのかと感慨深いです。

(花田 英大)8月にチームを結成してから1月の最終発表までおよそ5ヶ月間です。幸いにもチームの最初のミーティングはコロナが収まり対面で行うことができました。みんな熱い思いをもったメンバーなので、5ヶ月間とにかく走り続けました。教室でホワイトボードを使って熱い議論をしたこの経験は一生忘れることはありません。

(吉川 正晃)8月のチーム発足以降5ヶ月ですが、SLACK、NOTION、OneDriveを利用しながら非同期会議を進め、金曜、土曜、日曜の授業の前後や早朝でビデオ会議をしました。グループウェアやビデオ会議システムがあってかなり生産性は上がったと思います。インタビューもオンラインでやれますので、昔に比べて本当に楽になったのではないでしょうか。昔の先輩達は、本当に大変だったと思います。

Q2. 入学から振り返って、実際のMBAの授業はいかがですか?

(今村 芽生)業務との両立は大変で、いつも何かの納期に追われていますが、毎週末の講義が楽しみです。コロナの影響により、リモート授業が中心となり、初めはグループディスカッションも少し遠慮している所がありましたが、お互いのキャラクターを理解するにつれて、より突っ込んだ議論ができるようになってきました。業界や業種、これまでの経験が違えば、同じテーマについて議論をしていても、全く違う視点での意見が出てきます。多様な意見に触れることができ、毎回大変興味深いです。また、神戸大学は「働きながら学ぶ」ことをコンセプトとしていますが、その意義を実感しています。実務で感じた疑問点について、週末の講義の中から、その答えのヒントに辿り着くことや、講義で得たヒントに基づいて、実務での課題解決に取り組む中で、実務について新たな気づきを得ることができています。

(上田 廣)MBAでは知識の習得に加えて実務家同士の議論による含意の獲得が重要と考えていましたが、コロナの流行により数回だけ対面講義した後にZoomに移行しました。当初はZoom講義中のランダムに割り当てられるチームディスカッションも遠慮しがちでしたが、自然と議論を引っ張る人物も現れ始め打ち解け始め活発化していきました。結果的には対面時よりも多くの同期と議論する機会を得ることができ、10月から再開した対面授業における議論がとても盛り上がりました。神戸大の教授陣の専門性は深く多様であり授業による知識の習得はとても満足しています(予習・課題は大変ですが)。加えて、講義と並行して研究活動を実践するケーズPJ・テーマPJ・修士論文PJは学びや実務経験に基づいた課題解決を論理的に実行する場として有効であり、他のMBAでは得られなかった貴重な経験と考えています。

(片山 公太)大学のMBAというとアカデミックな印象を受けますが、神戸大学のカリキュラムは本当にビジネスの実戦で活きるプログラムとなっているな、と思います。実際、Harvardで採用されているようなハイレベルなケーススタディもありますが、誰もが知っている近年の日本企業のケースを取り沙汰して議論する機会もあることから、自然と議論に熱が入ります。ビジネス意識の高い生徒が集まっていることもあり、仲が深まるにつれて生徒同士の議論も自然と活発になります。次第に授業外の交流も増え、業界の枠を超えたつながりによって違いの知見を交換しつつ、授業で多角的にさらに深く学ぶという好循環が生まれる。そんな場が神戸大学のMBAの魅力だと思います。

(菊地 康雄)入学からSales&Marketingの講義が始まり、4月後半からは緊急事態宣言が発出され、長期のオンライン講義が続くこととなりました。最初は、オンラインでの講義ではクオリティが落ちてしまうのではないかと懸念していましたが、対面授業と比較してみても、遜色なく講義を受けることが出来たのは良かったです。むしろ、zoomのブレイクアウトルームの機能を使用することで、毎回異なる方とのグループディスカッションが行えたり、発表資料の共有も行いやすく、オンラインならではのメリットも実感することができました。これも昨年度の大学側での運営方法の改善結果だと思うので、携わられていた方々に感謝しかありません。昨年の10月中旬からは再び対面も含めたハイブリッド授業に戻ることが出来ましたが、個人的にはやはり対面でのライブの方が集中力が増すと思います。また、職場も立場も全く異なる志の高い仲間と共に学ぶ機会もめったにない機会なので、本当に毎回貴重な経験をしていると感じています。

(花田 英大)毎週新しい知識を得ることができ、自己成長を感じています。授業の課題レポートは大変ですが、レポートで一生懸命考えるほど、授業の学びが深いと実感しています。新型コロナウイルスの蔓延状況で授業が対面だったりZOOMだったりしますが、対面は対面の良さ、ZOOMはZOOMの良さがありますので、ポジティブに受け止めて授業を受けています。

(吉川 正晃)MBAに入って良かったと思っています。今まで十分考えていなかったことを深く理解でき、研究の仕方についても学ぶことができました。また、知識のアップデートもできました。MBAプログラムは、有機的につながっており全体的に知識が深まってくるような感じです。特にケースプロジェクト、テーマプロジェクトは、仲間との議論を通じて、ケース企業やテーマに関する理解が本当に深くなりました。私には、非常にインパクトがありました。

Q3. 発表会の準備で大変だったことは何ですか?優勝の感想と併せてお答え下さい。

(今村 芽生)大変だったのは、論点を絞り込むことです。対象テーマについて一生懸命調べるほどに、発表に盛り込みたい要素は増えてしまい、本当に伝えたいことがぼやけてしまいます。調査を通じて集めた多くの情報と、メンバーで議論してきた仮説に基づいて、限られた時間の中で、何をどう伝えるべきなのかについては、納得がいくまで繰り返し議論しました。
言い換えると、それ以外のプロセスは大変と感じることは少なく、楽しく取り組むことができました。普段は、実務の中で課題認識を持ったことがあっても、自社とは全く関係のない業界の事例をヒアリングしに行ったり、その事例から得られる示唆を徹底的に議論したりする機会はあまりありません。しかし、実際に取り組んでみると、他社の事例や、メンバーとの議論を通じた学びや気づきが本当に沢山ありました。
5ヶ月間、楽しく、そして最後まで粘り強く取り組んできたテーマ研究が、1番良い評価を頂けたことは、嬉しく、また自信になりました。ビジネスは正解のないことばかりなので、自ら問いを立て、それに対する仮説を作り、それを検証していくプロセスを通じて、その時々で最善の解を自ら導き出すことに、テーマプロジェクト研究の経験を役立てていきたいです。

(上田 廣)研究活動として重要となる問題意識、問いの設定、先行研究調査、仮説設定、事例研究(インタビュー等)、考察、結論・含意導出、の流れをチームでまとめていくことです。この流れは先生方からもご指導いただいており知識としては知っていても、チームメンバーで色々な視点で議論しているうちに方向がずれてしまい、現在の考察が始めの問いに答えていない、ということが頻発しました。意欲的に活動すればするほど取得する知見・情報も増えていきますので、議論を行っていく過程で上記のロジックツリーから乖離する可能性が高くなると思います。我々はポジティブ・ネガティブの両面で意見を言いやすいチームが形成できていたので、論理性について頻繁に検証し議論を重ねることで有意義な研究とすることができたと思います。その結果が、審査の先生方からの高評価につながったと考えているため大変感慨深いです。

(片山 公太)まずテーマの設定が難航しました。ダイバーシティを重視したチーミングにしたため、必然的に興味のある分野も違ってきます。これに年齢、性別、出身地、考え方も重なると、意思統一は絶望的であるかのように思えますが、議論に議論を重ね、先生がたのアドバイスも頂きながら、中間発表2週間前ごろにようやくテーマが固まった記憶があります。ケースプロジェクトでもそうでしたが、必ず意見の衝突は何度も発生します。そこを乗り越えて、ダイバーシティ豊かなメンバー同士が建設的な関係を築くことができたことが、結果に繋がった最たる要因ではないかと思います。また、評価は割れるのが常であり、評価を気にすることなく自分たちで満足できる発表にしよう、と意気投合できたことも大きかったように思います。最高のメンバーで最高のプロジェクト研究できたこと、おまけに成果までついてきたことに本当に感謝しています。

(菊地 康雄)我々のチームは前回のケースプロジェクトからは、メンバーの多様性を持たせるために、あえてメンバーの総入れ替えを行い当テーマプロジェクトに挑みました。異なる価値観から様々な視点で議論が出来るのは良い点である一方で、内容がまとまらないという苦労がありました。そのなかでも、自分たちが解き明かしたい「問い」の設定が最も重要であったと感じています。方向性は、ぼやっと決まってはいましたが、具体的な内容に落とし込むのに何度も最初に戻って議論をしていました。最後は、メンバー総出で年末年始を返上して、自分たちが納得できるものにまとめ上げることが出来ました。自分たちが自信をもって発表できる内容に仕上げることができたので順位は気にしないようにしていましたが、それでも審査員の教授の方々から高い評点を付けて頂けた瞬間は、素直に嬉しかったです。これまでお世話になった先生方、フェローの方々、インタビューに応じて頂いた企業の方々、そしてチームメンバーには心から御礼を申し上げます。

(花田 英大)チームメンバーみんなアイデアマンなので、打ち合わせの時には本当にいろんな意見が出ました。発表時間は限られているので、いろんな意見を初めて聞く人に向けてわかりやすく資料にまとめるために試行錯誤しました。やればやるほど磨きがかかっていくことを実感していましたので、発表前日にはみんなやりきった気持ちでいっぱいでした。

(吉川 正晃)準備で大変なところは、問いの設定とその前提となる先行研究の調査、そしてその問いへの解答プロセスの論理性を持たせることです。またその過程で、今までわかっていなかったことがわかるようになり、喜びを得ることができるました。ただ、自分の業務や修論テーマとの関係を意識して調査できるように工夫することは、研究のモチベーションを維持するには重要と思いました。
ともかく、素晴らしいチームに恵まれ、オープンでフラットに討議できたことは感謝です。その結果、金賞がもらえたと思います。生涯にわたる仲間を得たような気持ちです。

Q4. 今後の抱負をお聞かせ下さい。

(今村 芽生)これからは本格的に修士論文執筆に向けた活動に取り組んでいきます。一人で研究を進めていくことには不安もありますが、ゼミの皆さんや、テーマプロジェクト研究のメンバーとも引き続きコミュニケーションを取りながら、これまでの講義や、テーマプロジェクト研究を通じて得た学びをふまえて、自分自身が最も知りたいと思うテーマについて、自らが納得できる解を出していきたいです。 沢山の方に学びを支援して頂けることに感謝をしながら、残りの貴重な学びの機会を活用していきたいと思います。

(上田 廣)MBAプログラムにおける知識の習得に加えて、ケースPJ・テーマPJでは、実験による課題の検証が難しい社会科学における論理構築やフィールドリサーチの重要性を学ぶことができました。これらの経験を踏まえ、最後の修士論文に向けた研究では自身の業務における課題について集大成の研究を行います。修了後にすべての経験を実務へ反映することを目標に残り約8ケ月のMBA生活を楽しみながら頑張って行こうと思います。

(片山 公太)早いもので、MBA生活の半分が過ぎてしまいました。正直、今も仕事と学業の両立は苦しい状況が続いています。4月になると完全に修士論文という孤独な戦いが始まります。思い悩み、もがき苦しむこともあるかもしれませんが、ここまで一緒に苦労してきた仲間は必ず助けてくれます。修士論文も通過点に過ぎません。今の時点でも既にMBAは私の人生を充実させる十分な養分になっていると実感していますが、これからさらに充実させるためにも、修士論文に没入し、ともに苦労した仲間と支え合いながら、重ねた努力と学んだ成果をこれからの人生に活かし、社会に還元していければと思います。

(菊地 康雄)今後は修士論文に向けた取り組みが本格化し、これまでの講義やプロジェクト研究で培ったものの集大成となります。自身の問題意識と所属企業が抱える課題とを照らし合わせ、視座を高めて、取り組みたいと思います。これからの修士論文と向き合う期間が自身にとって最も貴重な時間であり、成長できる期間だと考えているので、納得できるものを書き上げられるように、ゼミ生やチームメンバーとも切磋琢磨して進めていきたいと思います。

(花田 英大)今まではテーマプロジェクトのメンバーと走ってきましたが、これから始まる修士論文は孤独な戦いです。テーマプロジェクトメンバーをはじめ、同期達はみんな意識が高いので、周りに負けないよう残された時間を有意義に過ごしたいと思います。

(吉川 正晃)神戸大学MBAで出会った仲間が活躍できる事業が生まれる街、「うめきた」を創りたいと思っています。経営の実践道場、武者修行の場造りのお手伝いをしたいと思っています。言わば、テーマプロジェクト、実践編づくりのお手伝いです。

優勝チームの皆様、ご協力ありがとうございました。そして、おめでとうございます!