2021年度ケースプロジェクト発表会 金賞チームインタビュー

金賞

メンバー:中上 勝貴、宮下 竜蔵、村上 泰崇、持田 剛志、山本 周作
(※五十音順、敬称略)

2021年7月31日(土)、オンライン形式で行われたケースプロジェクト発表会において、激戦の末、見事優勝を勝ち取られたチームにインタビューを行いました。

Q1. オンライン中心となったグループ・ワークはいかがでしたか?

(中上)幸運なことに初回授業で顔合わせができていたので、あまりお互いを警戒することなくオンラインに移行できたのではないかと感じています。また、早いタイミングでオンライン飲み会などを通じて、冗談を言いあえる仲に深められた点は良かったです。
直接会える機会が少ないのは残念でしたが、オンラインツールにより仕事終わりなど気軽に集まれたので効果的にグループ・ワークを進められたと思います。

(宮下)大変でしたが、楽しかったです。
入学後、直ぐにオンライン受講へ切り替わり、オンライン中心のグループ・ワークに不安はなかったかと言えば嘘になります。しかしながら、グループ結成直後からメンバー間のコミュニケーション深化を意識して取り組んだため、不安は早い段階から解消出来ました。具体的には、グループワークの1回目は、自己紹介だけで終了しました。メンバーの自己紹介だけで、3~4時間は費やしたと思います。自己紹介も通常の内容に加えて、何をされたら嬉しいか?何をされたら嫌なのか?将来のキャリアやチームの目標等、各メンバーの考え方や、大切にしている価値観を共有出来たのは、後々のディスカッションに良かったと思います。チームビルディングが早い段階から構築出来たことが、金賞を受賞した要因の一つだと思っています。4月~5月には、チーム内で喧々諤々のディスカッションも可能な状態になり、心理的安全性が担保出来たのも、最初に相互理解をする機会があったからだと思います。グループ・ワークは、週2回定期的に開催し、業務とMBAのバランスも習慣化出来たのも良かったと思います。

(村上)コロナ禍ZOOM世代なので、なんの違和感もなくZOOM飲み会でチームビルディングをし、なんの違和感もなく心理的安全性を築き、なんの違和感もなくグループワークを進めることが出来ました。
先輩達は、平日の業務終了後にカラオケボックスに集まり、テレビにパソコンをつないでグループワークをしていたと聞きましたので、便利な世の中になったな、と感じています。

(持田)特にストレスなく楽しく進めることができました。オンラインツールを多用することも可能となり、移動時間も考慮すると対面でのグループワークよりも効率的であったように思います。打ち合わせ終了後、定期的に実施するオンライン懇親会での一杯は忘れません。

(山本)プロジェクト開始当初、多少不安はありましたが、結果的にはチームメンバーの関係性構築においてもディスカッションにおいても、問題なく進めることができました。
まず、チームメンバーの関係性構築においては、本格的な議論に入る前に、自己開示を中心としたZoomでの飲み会をしたのがとても有効だったと感じています。
それからディスカッションにおいては、Zoomの方がむしろいいなと思う点がいくつかあります。例えば、ディスカッションのペースをちょっと上げなきゃいけない時期、PCさえあればさくっと30分だけMTGなんてこともできちゃうわけです。それから、メンバーの子供さんが画面上に登場された時は、どれだけ緊張感ある場面でも、もれなく毎回和みます。こういう些細な癒しの演出は、リアルではなかなか味わえないと思いますね。

Q2. 入学から4ヶ月を振り返って、日々のMBAの授業はいかがですか?

(中上)授業の事前課題・インプットに加えてグループワークが毎週発生するため、毎日が仕事とMBAで精一杯になります。消化不良も時折発生しますが、授業や同期から学ぶことは多く、日々気づきを得ることができ、充実した日々を過ごすことができました。苦しい分、実りのある4ヶ月だったと感じます。

(宮下)毎週の課題は本当に大変ですが、学びや気づきは多いです。
入学した日が、遠い過去のように感じますが、振り返ればあっという間です。会社や家族の理解のお陰で、業務とMBAの授業が両立出来ているので、本当に感謝しています。授業は魅力的かつ専門性の高い教授陣が、熱心に授業を進められるので、多くの学びや気づきを頂いています。課題は本当に大変ですが、MBAにチャレンジして良かったと日々感じています。また、授業の学びは実務に活かされる部分も多く、早速実務で活用しています。但し、コロナ禍で対面授業が少なく、多くの同級生と密なネットワーキング構築が出来ていないのは残念です。コロナが早く落ち着くことを期待したいと思います。

(村上)次から次へと降り注ぐタスクを管理し、こなす事で精一杯の日々です。経営学を体系的に学ぶのだ、という意気込みから全科目履修していますが、価値ある学びの為にはメリハリをつけることも大切でないか、と感じている今日この頃です。
後はやはり教室で同級生に会うことができないのが寂しいです。

(持田)毎週ある課題、予習の対応は本当に大変です。その分、講義終了後に得られる学びは濃厚で充実したものとなっています。神戸大学で仲間と共に経営学を体系的に学ぶことにより、卒業後には必ず違った世界の見え方ができるようになると思っています。

(山本)課題に追われて大変ですが、とても日々楽しいです。(唯一、授業後の飲み会ができないことを除きます。)新しい学びがとても多いです。
例えば、私は人事関連の仕事をしていますが、MBAに来てはじめてマーケティングや技術経営に関することについて真剣に考えました。入学前の不安「自身の業務と関連の薄い他の分野の授業はついていけないのでは…。」はいつの間にかどこかへ消え、次はどんな自分の知らないことが出てくるんだろう!?と日々楽しみになっています。
なぜこうなったかというと…、
●先生が事例を交えて基本から丁寧に教えてくださいます。(90分の授業を何コマも担当され、たくさんの引き出しをお持ちです。)
●70名近い同期がいるので、誰かしらその道のプロがいて、自らの体験を交えて理解を深める情報を与えてくれます。
実際にあったケースを絡めつつ、体系的について経営について学べます。Give & Take という言葉がありますが、1個Giveすれば70個のTakeが返ってきます。これがMBAの魅力だと思います。

Q3. プロジェクトの練り上げに向けて苦労された点は何ですか?優勝の感想と併せてお答え下さい。

(中上)苦労した点は、テーマをどう定義して着眼点を見出すかでした。抽象的なテーマに対して、メンバーと深夜まで何度も議論を交わしました。非常に大変でしたが、様々なバックグラウンドのメンバーと議論したことは本当に良い経験だったと感じています。
優勝についてはチームの目標でしたので、実現できて嬉しかったです。運もありますが、一致団結し妥協しなかったことが身を結んだと思っています。チームメンバーのみなさま、ありがとうございました。

(宮下)苦労した点は多かったですが、プレゼンテーションが完成した時は達成感がありました。そして、優勝は素直に嬉しいです。
「優良企業」の定義から始まり、魅力的な着眼点の検討、論理的なストーリー展開、効果的なフィールドインタビュー、エビデンスのサーチング、相手に伝わりやすいプレゼンテーション作成等、苦労した点は多々ありました。どのようにプロジェクトを前へ進めるべきなのか、暗中模索なPhaseも一度や二度ではなかったですが、メンバーが諦めずにディスカッションして、少しずつ前へ進めたのが良かったと思います。いま振り返れば、この作業は最適解を見つけ出す日々の業務に近く、神戸大学MBAのプロジェクト方式の奥深さと凄さを今になって痛感しています。また、最終発表会の教授陣のコメントも、気づきが多かったです。この提案は実際のビジネスで受け入れるか否か、机上の空論ではないか等、実際のビジネス目線の鋭いコメントが多かったのも印象深かったです。
優勝は素直に嬉しいです。嬉しくて、チームで金賞受賞の記念のペンを作りました。大切に使用したいです。しかしながら、大事なのはケースプロジェクトで得た学びや気づきを実務に活かすことだと思います。この点は忘れず、残りのMBA生活を過ごして行きたいと思います。
秋以降はゼミも始まり、容易に困難な状況は想像できますが、神戸大学MBAで出会った仲間たちと一緒に壁を乗り越え、楽しく過ごして行きたいと思います。

(村上)プロジェクトで苦労したのはとにかく初めの1ヶ月半です。着眼を定めるまでに一番労力を割きました。この期間は週に2回、あーだこーだと話し合い、夜中の2時まで及ぶことが多々ありました。後半2ヶ月が楽になったので、振り返るとこの時にやっておいてよかったな、と感じています。
プロジェクトの最終発表前を締切として、他の授業の課題がたくさん出てきますので、一週間前には発表資料と原稿を仕上げておくことをおすすめします。
優勝については運も味方しての評価と思っていますが、4ヶ月メンバーでわいわい話して、色んな人にインタビューでわいわい話した時間によるものかなと思います。宮下さんの寛大さ、中上さんのこだわり、山本さんのセンス、持田さんのキャラに感謝しています!

(持田)最も苦労した点は、着眼点の絞り込みだと思っています。方向性が一つにまとまるまでの最初の数か月は、仕事、私生活、大学の他の課題への対応も含めて疲弊しきっていた記憶があります。
優勝については運もあると思いますし、なによりメンバーのおかげだと思っていますがやはりうれしいです。一連の経験とメンバーとの関係は今後の人生において財産となると確信しています。

(山本)苦労したのは序盤、提案の方向性を定めなくてはならない時期でした。
仕事でもそうですが、絶対的な正解がない中、チームとしての考えを一つに絞るという決断をするのが難しかったです。ましてやバックグラウンドはそれぞれ違い、指示命令系統もないチーム。しかもお題は経営レベルの提案を求められる壮大なものでしたから、余計に難しかったです。ただ、ここで妥協せずに、意見をぶつけ合ったことが後に活きました。
金賞はうれしいです。自信になりました。妥協しなかったチームメンバーの努力の結果だと思います。
MBA生活はまだまだこれからなので、引き続き楽しんでいきたいと思います。

金賞チーム  「ろくばん」