2016年度入学生の研究状況(担当: 鈴木 竜太)

「現代経営学演習」

担当: 鈴木 竜太

目的、テーマ

鈴木ゼミでは、組織行動論、人的資源管理論、経営組織論、経営管理論といった企業組織における人の問題を取り上げて研究をしています。ゼミでは、職場における創意工夫や協働、職場の活性化といった職場の問題、非正規社員や外国人従業員のモチベーションや離転職といったダイバーシティや制度の問題、組織の不祥事や情報伝達といった組織の問題、幹部候補生の育成やリーダーシップの問題、など多岐に渡って、組織の中の人間の問題にゼミ生が取り組んでいます。またゼミでは、研究指導を通じて科学的な思考についても触れ、具体的なデータハンドリングなどの方法論もそうですが、問いの重要性や推論の考え方など、科学的な思考についても学んでいきます。

ゼミの雰囲気

ゼミでは、皆で皆の問題を考えることを大事にしています。MBA論文はそれぞれのゼミのメンバーが書くものではありますが、お互いがお互いの論文、研究に関心を持つことを大事にしています。それは、他の人の研究を聞くことでの気づきがとても多いからです。ゼミでは、それぞれの研究について話していきますが、皆が自身の経験や考えから活発な意見が起こり、長いゼミの時間もあっという間に過ぎていく雰囲気です。3月と6月(予定)はゼミ合宿を行い、活発な議論とともにリラックスした雰囲気の中、皆で仲良くゼミ活動を進めている感じです。

現在までの進捗状況

研究では「問うべき問い」を大事にしていますが、3月中に、ほとんど全ての学生が研究テーマとその中での中心的な問いを定め、関連文献の読み込みとリサーチプロポーザル(研究計画書)の書き上げを概ね終えました。(5月末)現在、質的な調査を行う学生は、パイロットインタビューを終え、本調査に向かって調査設計の再構築と実際の調査に出かける準備をしているところです。量的な調査を行う学生は、その準備のために質問紙の準備をしているところです。今年度のゼミは皆で進めてきたせいか、進みにばらつきがあまりなく、同じようなスピードで進捗が進んでいる状況です。ここまで横一線、最後のみなの頑張りを楽しみにしているところです。