2025年度入学生の研究状況(担当: 梶原 武久)
「現代経営学演習」
担当: 梶原 武久
目的、テーマ
私のMBAゼミでは、社会人学生が実務経験に根差した問題意識に基づき研究課題を設定し、自分自身で調査を行うことで、その課題の解決を図るための知識を作り出すことを重視しています。特定の研究領域に絞ることはなく、技術戦略、組織、オペレーション、会計、情報開示まで、幅広い研究テーマに取り組んでいます。研究テーマに特徴があるとすれば、個人やグループ、あるいは特定の職能の問題というよりは、組織全体の成果を実現するための戦略やマネジメントに関心を持っているメンバーが多いように感じています。
ゼミの雰囲気
ゼミ生は14名で構成されており、男性10名、女性4名です。他のゼミと比べて40代・50代の割合が相対的に高く、平均年齢も高い傾向にあると考えられます。責任ある立場で組織全体を俯瞰し、いかに組織成果を実現するかという問題意識を持つゼミ生が多いことが、その一因であると思われます。ゼミ生の所属先は、メーカーが8名と最も多く、金融機関が3名、その他3名(商社、ベンチャーキャピタル、弁護士)となっています。多くのゼミ生はいわゆる大企業に所属していますが、スタートアップ支援や伝統的産業に属する中小企業に関わる方も含まれています。
以上のように、ゼミメンバーの多様性は高く、それを反映して研究テーマも多様です。当初は多様なテーマに戸惑い、表面的な議論にとどまる傾向も見られましたが、最近では本質的な議論が活発に交わされるようになってきたと感じています。この多様性を活かし、相互に切磋琢磨することで、創造性の高いMBA論文が生み出されることを期待しています。
現在までの進捗状況
昨年度までに、研究方法や先行研究について学びながら、研究の青写真となるリサーチデザインを検討してきました。「問い」の設定に苦戦するゼミ生も多く見られましたが、普段とは異なる思考を求められる過程そのものに意義があると考えています。現在は、各自のリサーチデザインに基づき、アンケート調査、アーカイバルデータ分析、インタビュー調査などに取り組んでいる段階です。7月中旬の全体ゼミでは、自らの問いに対してどのような調査を行い、どのようなエビデンスを得たのか、そしてそれに基づきどのような主張を行うのかについて報告する予定となっており、非常に楽しみにしています。