2019年度入学生の研究状況(担当:三品 和広)

「現代経営学演習」

担当:三品 和広

目的、テーマ

テーマは経営戦略で、目的は所属企業の経営陣もしくは上司筋に対して建議書を書くところに置いています。経営戦略を語る以上、それを決める階層に食い込まないことには話になりません。また苦労してMBA学位をとる以上、その努力が所属企業で認知されなければ面白くありません。それゆえ、建議というスタンスにこだわります。上司がいない学生は、建議書の想定読者を社員や仲間に置き換えます。

ゼミの雰囲気

適度な緊張感がみなぎっていると思います。M2に入ってからは個別面談形式で進めているため他のゼミに比べると仲良し集団とは言えないかもしれませんが、経営陣からの期待を背負って熟考を重ねている学生が2割ほど、頼まれてもいないのに自事業の未来を切り開こうと奮闘している学生が5割ほどに達しています。残りはまだ建議の糸口を掴むに至っておらず、そろそろ焦りが見え始めています。6月に入って落差が大きくなってきており、誰を掴まえるかで印象が大きく変わるゼミと言ってよいでしょう。

現在までの進捗状況

先行しているのは、新たな事業立地を切り拓く起業構想と取り組んでいる3人と、事業立地の微妙なシフトを画策している2人でしょうか。ほかに順調に進んでいる4人は、事業戦略とは異なる出口に向かっています。残る5人は建議の方向性が定まっておらず、挽回モードに突入です。不思議なことに、毎回の発表のページ数が多い学生ほど苦戦しています。馬力に自信があるせいか、調査に目的意識が欠けるきらいがあり、それがマイナスに作用しているようです。