山口 賢也さん

大阪ガス株式会社勤務

1. プロフィールをお聞かせ下さい。

大阪大学経済学部経済学科を卒業し、平成7年に大阪ガスに入社。入社後8年間は営業セクションに所属。エコウィル、ガス温水床暖房、ガスファンヒーターなどガス機器の販売や企画を担当。その後、現在所属している広報部へ異動。広報部ではマスコミ対応を担当しており、決算発表、新製品発表の準備や、新聞社、テレビ局からの取材、日々の問合せなどに対応しています。

2. なぜ神戸大学のMBAを選択されましたか?

広報部は自社の情報を社外へ発信する仕事なので、経営、人事、商品開発、営業など様々な会社の情報を、当社の狙いを理解いただけるよう整理し、さらに他企業と比較し水準を見極めたうえで、効果的な情報発信を心がけています。自社や他社の動向を第3者の視点で観察すると非常に面白い反面、自分に知識がないために理解が不十分であると感じたため、経営について勉強したくMBAに興味を持ちました。

神戸大学のMBAを選択したのは、会社に神戸大学のMBAを卒業した先輩や後輩がいたことが大きな理由です。卒業生のみんなが「勉強になる!」、「楽しい!」、「色んな仲間に出会える!」、「絶対行くべき!」と推薦したので、迷うことなく神戸大学のMBAを選択しました。実際入学すると、その言葉通りすばらしい環境だと満足しています。

3. 神戸大学MBAコースのカリキュラムの素晴らしい点を挙げるとすればどのようなところですか?

3点あります。第1に、日本を代表する一流の先生が揃っていること。第2に、優秀かつ志の高い社会人の方々がクラスメイトであること。そして第3に、座学だけではなくディスカッションやグループ研究など仲間との共同作業を重要視していることです。

前期の石井先生のプロジェクト研究では、5人のグループに別れて“顧客インターフェースとのリ・デザイン”に成功した企業を研究したのですが、研究企業を探すことから自分たちで行い、仲間で手分けして情報を収集し、実際に企業訪問も行いました。キャリアの違う5人ですので、自分や自社にない発想、意見が新鮮でしたし、議論を重ねることで自分の理解が深まると同時に新たな考えが生まれてきました。(プロジェクト研究で「ナカバヤシ様」を研究し、銅賞に選ばれてますので是非ご覧ください。)

プロジェクト研究と並行して、他の講義でもグループ研究があり、たくさんの仲間と真剣に話し合える機会がたくさんあります。仕事を忘れて、みんなで夢中になれる機会なんてそうはありませんから、本当に貴重な体験だと思います。

4. 神戸大学に入学してから、今までを振り返ってどのような感想をお持ちでしょうか?

入学以降の8ヶ月間を振り返ると、あまりにも時間のたつのが早いですね。これだけ時間が足りなく、内容の詰まった日々を過ごしたことがないくらい充実しています。とは言っても、仕事と勉強は両立させるのは大変です。授業があるだけではなく、毎週のようにレポートもありますし、授業以外にもグループでの集まりもあるので時間を確保すること自体大変です。どうしても仕事を優先することになるので、レポートは前日に慌ててというよりも計画的に作成するよう心がけています。

仕事との両立だけでなく、家庭との両立も大切です。私は小学1年の娘がいるのですが、遊びたい盛りに授業で土曜日、家を空けているのでかわいそうなことをしています。その分、日曜日は子どもと過ごすようにしていますが、三足のわらじは大変です。

5. MBAに在籍されて、今現在の1週間のスケジュールを教えて下さい。

「日曜日は勉強をしない。」、「レポートの締め切りは必ず守る。」を目標にしています。そのためにも、メリハリをつけて計画的に勉強するよう心がけています。平日は週2日講義を受けていますが、それ以外にもグループワークで集まることも多々あります。ですので、勉強はどうしても夜中、早朝になりますが、無理をすると後々響きますので 12 時までに寝るよう心がけています。そのかわり、朝早く起きて、会社までの1時間~2時間勉強しています。レポートは特に朝、集中して書くことが多いですね。

レポートといえば、神戸大学 MBA 名物である小島先生の“経営戦略応用研究 I ・ II”はハードでした。2週間に1度、 30ページを超えるレポート提出。グループに分かれて分析・研究を進め、それを受けて個人レポートを仕上げるのですが、この時ばかりは暇があればいつもレポートを書いていました。私のグループは、医者、歯医者、薬剤師、某メーカーの部長、某大学の助教授、システム会社の経理等、年齢も職業も多種多様なメンバーでした。グループ発表もあり、みんなで助け合いながらの4ヶ月間でした。家族のような関係で、ボケ役、ツッコミ役、まとめ役など自然と役割が決まり、みんなで日曜日に朝から夕方まで勉強したのはいい思い出です。

6. ゼミではどのような事を学びたいと考えていらっしゃいますか?

ゆっくり、じっくり学びたいと思ってます。恥ずかしながら専門職学位論文のテーマもまだ決めきれていません。半年間講義を受けたことで、視点や考えが変わったためですが、いい機会ですのでテーマからじっくり考えなおしたいと思います。

私は加護野ゼミに所属しているのですが、加護野先生から、一つの物事を深く掘り下げることで”気づき”があるとアドバイスをいただきました。後期はグループでの共同研究なので、仲間と議論していくことで研究すべきテーマをまずは見つけたいと考えています。

7. 今後の学生生活に関して、どのような希望をお持ちでしょうか?

入学前と今の自分を比べると、だいぶ変わったと実感しています。これだけたくさんの経験をできる機会はありません。仕事と学校で少々オーバーフロー気味ですが、最後まで突っ走りたいと思っています。目標とするような仲間がたくさんいますので、卒業までにたくさん吸収したいですね。

 
 

前の記事

山本 守道さん

次の記事

大瀬 宏治さん