2025年度入学生の研究状況(担当: 鈴木 竜太)
「現代経営学演習」
担当: 鈴木 竜太
目的、テーマ

組織における人のマネジメントにはモノや金のマネジメントとは大きく異なる点がいくつかあります。例えば、人には感情があり、意思があり、また成長し、それぞれの人生があります。人それぞれ個性があり、その時々で変化もしていきます。それゆえ人のマネジメントは簡単ではありませんが、他方うまくマネジメントすれば大きな競争優位を得ることが可能になります。
このゼミでは、人のマネジメントについて、個々人が問い(謎)をもち、その問いについてそれぞれのメンバーが研究を進めています。今年の学生の問いとして具体的には、なぜ一見合理性のない戦略的意思決定が経営会議でなされてしまうのか、なぜ悪意がないのに製造不正が起こってしまうのか、なぜ組織成員の多くが必要だと感じているキャリア制度が一向に活用されないのか、なぜ皆が優しい職場でポキっと心が折れてしまう人に気付けないのか、などがあります。このような組織の中の「問い(なぜ?何が?)」を、組織行動論や経営組織論、キャリア論などの理論を基軸に考えていくのがこのゼミの研究の特徴です。
ゼミの雰囲気
それぞれの研究について議論をしながら進めていますが、他の人の研究にも関心を持ちながら、皆で一緒になって考えていくような明るい闊達な雰囲気です。例年鈴木ゼミでは、M2に入る段階でゼミの中にバディ(buddy)を設けています。ちょっとしたアイデアの議論やペースメイキング、原稿ができてくれば相互に校閲、ストレスがかかってくれば愚痴の言い合いなどなど、各バディでうまく使いながら研究ならびに原稿執筆の孤独感を解消しているようです。こういったゼミ外での繋がりも明るい雰囲気を作っているのかもしれません。
現在までの進捗状況
6月の初旬に森の中の研修施設でゼミ合宿を行いました。オンラインでの出席になってしまった学生や途中参加となった学生もいましたが、食事を含め、皆でじっくりと議論ができた時間で、いよいよ謎の解明に向かってデータ収集と分析にかかるという段階に差し掛かっています。
また、学生によって徐々に進捗に違いが出てきている時期でもあります。例年に比べて進んでいる人とそうでない人の差はそれほど大きくなく、また焦る気持ちはどの学生も同じような感じです。やりとりが活発になってきているバディもあるようで、佳境を迎える雰囲気が漂っています。いよいよ自分の論文の主張が固まってくる局面でもあります。問いに対して、なるほど、そうか!という答えとそれを踏まえた学生ならではの鋭い主張が出てくるのを楽しみにしているところです。