福井 賢一郎さん

阪急電鉄株式会社勤務

1. プロフィールをお聞かせ下さい。

京都大学大学院土木システム工学専攻を修了後、2003年に阪急電鉄株式会社に入社し、現在5年目になりました。入社後1年半ほど、鉄道営業部(当時)にて運輸現業実習(駅、車掌、運転士業務)を経験した後、現在所属する都市交通計画部にて、主に沿線大規模プロジェクトと端末交通事業の2つの業務に携わっています。

新線新駅建設・駅前広場整備等の大規模プロジェクトでは、企画構想段階から、検討段階(マーケティング分析等)、調整段階(対外協議等)、実施段階(設計・工事)まで、プロジェクトに関わる様々な業務を幅広く担当しています。また、端末交通事業においては「電車を降りても便利な鉄道会社」を目指し、沿線自治体と協働のうえ、タクシー乗り場や駐輪場、レンタサイクルの設置運営に取り組んでいます。

2. なぜ神戸大学のMBAを選択されましたか?

もともとは技術系(土木工学)の出身ですが、以前より「経営」や「マネジメント」という言葉には大いに関心がありました。その興味と関心は、社内研修等で、MBA関連の講義を受けたり、書籍を読んだりするうちに、さらに深まっていきました。それとともに、単発的、散発的なものではなく、いつかは「体系的に、論理的に」経営学の勉強をしてみたい、という思いが強くなり、MBAコースを受講する機会を探るようになりました。

神戸大学MBAを選択した直接のきっかけは、会社に企業派遣の制度があり、社内での募集に応募をしてみようかと考えたことが始まりです。その後、インターネットや書籍等を通じて他学との比較検討をしてみるうちに、関西を代表するMBAコースである点や、魅力ある著名な教授陣、多種多様な背景を持った学生、勤務時間に支障しないパートタイム制、チームディスカッションを中心としたプロジェクト制、といった神戸大学MBAの特徴が、非常に魅力的なものに感じられ、神戸大学MBAに挑戦することを決めました。

また、身近に神戸大学MBAの先輩がおられ、事あるごとに相談に乗っていただけたことも、神戸大学MBA挑戦の大きな後押しになりました。先輩からのアドバイスの中で、非常に印象に残っている言葉が、「神戸大学MBAでは、本を読み、先生からの授業を受けるだけではなく、レポートや実習等で学生からのアウトプットを繰り返し求められるため、勉強の内容がとても身につく。」というものでした。この言葉は(今になって思えば)まさに神戸大学MBAの特徴を表現したものだと思います。まだ修了までは道半ばですが、入学前に感じた神戸大学MBAの魅力は、実際には想像以上のものでした。現時点ですでに神戸大学MBAを選んだことは間違いではなかったと確信しています。

3. MBAに在籍されて、今現在の1週間のスケジュールを教えて下さい。

まずは入学後一番大変だったと感じた11月のスケジュールをご紹介します。履修した授業は、月曜に松尾(貴)先生の「マネジメントコントロール応用研究」、金曜に忽那先生の「ベンチャーファイナンス応用研究」、土、日が松尾(博)先生の「オペレーションズマネジメント応用研究」と、平野先生の「人材マネジメント応用研究」、そして砂川先生にお世話になっている「プロジェクト研究(いわゆるゼミ)」です。授業の内容だけを羅列しても、とても広範囲で、まるで脈略のないもののようにも思われるかも知れませんが、せっかく「勉強しよう」という意思をもって神戸大学MBAに来たのですから、なるべく可能な限りたくさんの授業を履修しようと決心し、気を引き締めて取り組んできました。授業を受けていくうちに、まるで関係がないと思っていた授業と授業の間の関係性がぼんやりと見えてきて、それを通じて、企業というものがとても広い範囲の様々な要素の組み合わせで活動している、ということに気づいてきました。こういうことを理解できてくることも、経営学を体系的に学ぶ一つの大きなメリットなのだと思います。

さて、なるべく多くの授業を履修したいのはやまやまなのですが、そのためにとにかく大変なのは「時間との戦い」です。最初に書いた授業のスケジュールを見て、既に休みがほとんどないことはお分かりいただけると思いますが、多くの授業では事前・事後課題が課されますので、合い間合い間の平日夜間にも、授業に向けたレポート作成のためのグループワークが待っています。そのグループワークの内容も、同級生の皆さんの意識や能力の高さから、いつも授業に負けず劣らず内容の濃いものになります。ある1週間を切り出してみると、月曜に授業とミーティング、火曜はミーティング、水曜もミーティング、金曜は授業、土曜がゼミ、日曜が授業。こんな状態です。今改めて数えてみると、11月1ヶ月で、大小合わせて12本のレポートを提出したようです。(もちろん常にそんなスケジュールなわけではないですが。)

とても大変だ、無理だ、と感じられる方がおられるかもしれませんが、自分ひとりの力ではとてもリタイヤしてしまいそうな時でも、同級生の方々とともに課題に取り組んでいるうちに、自然とやる気が出てきます。このことも、神戸大学MBAに来て得た有意義な経験のうちの一つといえます。

このようなHard Workの日々ですが、当然日常の業務をおろそかにすることはできません。残業があまり出来ない分、日常の業務への支障が全くないとはとても言えませんが、私の場合は幸いにも職場に理解をいただき、何とかここまでやってこられました。また、仕事、勉強の順にプライオリティをつけていくと、どうしても家族への気遣いが後回しになってしまいます。私の場合は何とか家族からも温かく見守ってもらえている状況ですが、相当な負担をかけていることには違いないでしょう。家族の絆の再確認ができることも、Hard Workの渦中に身を置くからこそ経験できることかも知れません。