生田 哲朗さん
コクヨ株式会社人事部勤務
1 . プロフィールをお聞かせ下さい。
現在の会社にて法人直販営業、ルート営業を10年経験後、人事部へ異動しました。直近の15年間は、人事部にて採用、異動、教育研修、評価、人材アセスメント等主に人材開発に関する業務を行ってきました。また昨年社会保険労務士資格を取得し、労務問題や労働組合に関する事項も扱っています。
2 . MBA 取得の意図・動機についてお聞かせ下さい。
現在いずれの企業でも大きな変革が急務になっています。今回のMBAでは、経営に関する知識をブラッシュアップし、経営者的な視点と視野を学ぶことによって、専門性を従来以上に活かしながら(「T字型人材として」)企業変革に貢献したいと考えています。
また人材開発に長年関わってきたものとして、社会人のキャリア形成に今後人事部として
どのような価値を提供できるか研究したいと考えたことが動機です。
3 .神戸大学 MBA を選択した決め手は何ですか?
まず経営学に関する伝統(実績の高さ)があり、過去から多くの経営者人材を輩出していることです。更に神戸大学MBAでは、日本型MBA教育の確立をめざし、教授陣、受講者、学校が一体となって情熱的な取り組みを行っていることを強く感じました。
4 .神戸大学 MBA コースのカリキュラムのすばらしい点を挙げるとすれば?
社会人大学院は業務と学問を両立させていくという時間的にもハードな宿命ではあるが、神戸大学 MBA は土曜日主体(一部平日夜間)のカリキュラムで構成されており、本人のがんばりがあれば、1年半でやりこなせるように工夫がなされています。 ミニプロジェクト研究等をはじめほとんどの授業が、学問と実際の企業課題をしっかり結び付け実践的であることがあげられます。日本を代表する第一人者の教授陣の指導のもと、課題解決にさまざまな経験や知識をもつ院生と議論を深められることは貴重な経験となります。
5 .受講者の特性についてどう思われますか?
多くの方と同様、私は個人の資格でMBAを受講しています。受講者の構成で驚いたのは技術系出身者が4割を超えており、技術系の大学院出身者も多くキャリア形成への意欲を強く感じます。医者や弁護士の方も受講者のなかにはおられます。
日本を代表するような企業の方、さまざまな職種、年齢も30歳前半を中心に幅広くおられ、受講者の職場経験や知識の交流が社会人MBAの大きな財産になっています。
6 .研究スタッフについてお聞かせ下さい。
各分野において日本を代表する優秀な教授陣が揃っています。また神戸大学MBAを作り上げ、更によりよくするための熱意のある教授が多いことも特徴です。特に2003年前期で開講された「 経営管理応用研究」の授業は、授業内容が濃く、経営に関する視点の高さ等、毎回感動感銘すら受けました。授業の翌日の職場では、経営に関して明らかに自分自身の意識が違っていたことを、いまだに覚えています。
7 .現在何を勉強していらっしゃいますか?
現在はゼミも決定し、修士論文に着手するための前段として、幅広く書物や論文に当たっています。私の場合は「組織と人」に関するゼミに所属し、坂下昭宣教授の指導を受けています。
10月から後期授業も始まり、授業の事前準備も必要です。事前準備やレポート作成のため深夜まで机に向かうことが日常になっています。社会人大学院生の場合は学習時間をいかに捻出するか、また時間の効率的な使い方がポイントになります。
8 .今後のキャリアプランについてお聞かせ下さい。
人生の後半において継続して学びの場を得ながら、世のなかへの貢献をより強く意識して自分のキャリアを構築、チェンジしていきたいと考えています。