森武 美穂さん

神戸女学院文学部英文学科卒業
外資系消費財メーカー勤務

1. プロフィールをお聞かせ下さい。

神戸女学院文学部英文学科卒業後、都市銀行入行。その後、外資系消費財メーカーに転職し、市場調査部を経て、現在、マーケティング 本部所属。2002年神戸大社会人MBA入学。 

2. MBA取得の意図は何ですか?

前々から“修士”という学位に憧れがあったのに加えて、“経営学”というものを体系的に学びたいと思っていました。最終的に背中を押されたのは、以前からの知り合いの大阪市立大学大学院教授・前田昇先生(元・高知工科大学大学院教授、ソニー重役)の薦めがあったことです。また、C.クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」を読んで、それまで自分が関わっていたマーケティング・リサーチの限界のようなものを感じましたし、自分自身、“イノベーション”と“事業創造”について考える時間を持ちたかったから、というのもあります。

どちらかと言うと、「MBA」というタイトルは後から付いてくるもので、MBAを取得するプロセスの中で、知識やネットワークを得て、自分の成長を促せればいいなと思っています。

3. 神戸大学MBAを選択した決め手は何ですか?

現在、芦屋に住んでおり、職場が六甲アイランドなので、地理的にも好都合でした。社会人大学院の一期生として、神戸大学MBAに“事業創造”の分野が立ち上がったことも、偶然の一致として、受験しました。

4. 神戸大学MBAコースのカリキュラムの素晴らしい点を挙げるとすれば?

様々な業種から、いろいろなバックグラウンドや年齢の人たちがいらっしゃるので、授業中だけでなく、グループワークを通じてのネットワークは非常に価値があると思います。そして、そのようなネットワークが生まれるようなグループ・プロジェクトがカリキュラムの中に仕組みとして取り入れられていることは、神戸大MBAの特徴的な良い点だと思います。また、経営学の中でも“第一人者”的な教授(加護野加登金井桜井小島小川忽那、石井等 敬称略)から直接講義を受けられることは、非常に大きい利点だと思います。

5. 現在、何を勉強しておられますか?

現在、M2で修士論文の研究に掛かっています。“事業創造”に興味があり、ベンチャー企業のアーリーステージが修士論文の研究対象です。

具体的には、研究開発型ベンチャー企業のアーリーステージ期をどう乗り越えるかという戦略的行動を、事例とアンケート調査によって実証的に明らかにしようとしています。

MBAの1年時には、経営学の基礎固めとして、幅広い内容の講義がありました。例えばファイナンスや財務に関する講義は、私にとって、初めて目にするような「財務諸表」の読み方から、企業価値(EVA、MVA)まで、しっかりとカバーされていて、MBAに来なければ一生分からなかったものに触れることができました。また、前期の名物授業とも言われる、小島先生の「経営戦略・顧客価値創造」の授業では、事前にケースレポートを書くために、ケースの企業について調べたり、分析したり、また、グループで議論したり、と様々な視点から企業の経営戦略について学びました。事前の準備で寝れない夜もありましたし、授業も朝から夜までかかる長丁場でしたが、達成感も極めて大きかったです。平日の夜に開講されていた、加登先生「ベンチャー企業応用研究」では、最終成果物としてビジネスプランを作成し、それを上月教育財団の「学生ベンチャー支援事業ビジネスプランコンテスト」に応募したところ、優秀賞を頂くことができました。副賞として助成金を頂いているので、現在も引き続き、プランの実現に向けて、活動しています。また、神戸大との海外提携校である、イギリスのCranfield大学へ「イギリス産業特殊研究」という講義で、10日間ほど滞在し、イギリスのMBAや企業との交流も良い経験でした。

6. 今後のキャリアプランを少しお聞かせ下さい。

MBAを取得する頃には、現在の職場にはいないでしょう。「一個人として、企業の“看板”を外してもちゃんとやっていけること」が、当初の自分に課した課題でもあったので、最終的には、自分のビジネスを持ちたいと思います。次の職は、まだ全然決めていませんが、所謂「大企業」ではなく、個人の力が十分発揮できるような「少数先鋭」の会社で、MBAで得た知識を実践の場で試したいと思っています。