横田大輔 さん

イオン株式会社 勤務 2014年度修了生 平野(光)ゼミ

1. プロフィールをお聞かせ下さい。

2013年に入学した横田と申します。

神戸大学MBAプログラム終了後、現在はイオン株式会社戦略部に所属しており、イオングループの戦略部門において中期的な経営課題の一つであるコーポレート・ブランディング改革に関する業務に携わっています。本学では平野光俊教授のゼミにおいて『グループ企業間の協調とイニシアチブを促すダイバーシティ・マネジメント』について研究をおこないました。平野教授から実務経験に裏打ちされた明確なご指導やご助言を頂いたことで、自身の問題意識がクリアとなり、修士論文を書き上げることが出来たと思っています。

本研究をおこなったことがきっかけとなり、現在はイオン(株)のダイバーシティ推進室が掲げるプロジェクトにも関わることになりました。

2. なぜ神戸大学MBAを選択されましたか?

将来、自分自身がイオン(株)のマネジメントに関わり、企業価値向上に貢献できる人材を目指したいという目標を持っていました。神戸大学には、経営学の様々な研究領域において著名な教授が多く、経営学の基礎から応用までをアカデミックに学べると考えたことが神戸大学MBAを選択した大きな理由でした。

3. 神戸大学MBAコースでご自身の目的が達成されましたか?

神戸大学MBAでは、教授や異業種のメンバーとのディスカッションを通じて、経営学の知識や理論をじっくりと学ぶことができたと思います。また、様々な企業のケース研究を通じ、課題を思考するポイントや解決に向けたアプローチ方法を学ぶことができました。 入学前と比較すると、問題解決に向けた多角的な視点や論理的に思考するスキルが向上したと思います。

4. 在学中のお仕事と学生生活の両立についてお聞かせ下さい。

毎週の講義に参加するための準備は大変でした。仕事を終えてから気持ちを切り替えて、必読文献を読み、討議用のレポート作成など・・・。時には、睡眠時間を削って徹夜で取り組んだ日もありました。この苦難の道を乗り越えていけたのは、職場の上司・同僚の理解と家族の支えがあったからだと思います。

5. 神戸大学MBAコースのカリキュラムはいかがでしたか?神戸大学MBAを受講してよかったと思うことはどのようなことでしょうか。

私が受講できてよかったと思うことは、神戸大学MBAの特色あるプログラムである「ケースプロジェクト研究」、「テーマプロジェクト研究」を経験できたことです。この研究プログラムは、それぞれ半年をかけてチームで取り組む共同研究であり、異業種の6?7名のメンバーで構成されています。このメンバーと共に、テーマに対する問題意識を明確にし、仮説を立案して、新たな発見を得るために議論を重ねて論理的に探究していきます。通常の業務では関わりを持てない企業へのフィールドワークを通じて学んだことは、自分の視野を広げる貴重な経験となりました。

6.在学中、特に印象的な授業・イベント・出来事などはありましたか?

平野光俊教授のゼミでは、1年をかけて自身の研究テーマに対して、新たな発見や含意を得るために、経営学の視点から深く思考を重ねました。また、ゼミでは毎回熱い議論が交わされ、メンバーとは共に刺激し合い、高め合える関係となりました。2回行われたゼミの合宿旅行は今や大切な思い出の一つとなっています。
ゼミのメンバーをはじめMBA同期のメンバーとの関係はかけがえのない財産となります。現在も職場が、関西から関東へ移りましたが、関東に転勤になったゼミメンバーを中心に月に1度は集まって交流するネットワークは続いています。

7. 神戸大学での学生生活を通じてご自身の変化などはありましたか?

神戸大学MBAの講義では、メンバーと議論することや自社のケースをもとに自分の考えを述べる機会が多くあります。自社とは違う業界が講義のテーマであっても、その業界の第一線で活躍するメンバーの体験談や考え方を聞くことは自身の視野を広げることに繋がりました。また、MBAで学んだ経営学の知識や理論は、実務上で直面する様々な課題を検討し、判断していく指針となりました。

8. これから受験を考えているみなさんへのアドバイスをお願いします。

神戸大学MBAでは、経営学の様々な分野をアカデミックに学べるカリキュラム、プロジェクト研究を通じた実践研究、そしてMBAの集大成ともいえるゼミ修士論文の執筆という経験を積んでいきます。ここで得たものは、今後経営に関わる仕事を目指したいと思う方にとって揺るぎのない土台となると思います。最後に、「働きながら学ぶ」というチャレンジを成し遂げることは、大きな自信と達成感に繋がります。自分自身を磨き上げる凝縮された1年半を乗り越え、更なる成長に繋がるよう、是非とも神戸大学MBAの門を叩き、挑戦してほしいと思います。

前の記事

五十嵐久人 さん

次の記事

宮田幸平 さん