土屋俊平 さん

大阪府庁勤務 2004年度修了生 坂下ゼミ

1. プロフィールをお聞かせ下さい。

現在、大阪府庁にて、主に市町村への権限移譲に関する業務を担当しています。この3月までの4年間は、府内の私立小・中・高校を所管する部署で、許認可や補助金交付の仕事をしていました。MBAコースには2003年度に入学し、所属は坂下昭宣ゼミ(組織論)です。MBAにかかわる費用は全て自己負担でした。

2. なぜ神戸大学MBAに入学しようと思われたのですか?

以前から、組織や組織で働く人の意識、行動といったことに興味があり、また、企業経営の手法を行政分野に導入する動きが本格化していることから、経営というものにも一定の関心を持っていました。そんな折、神戸大学MBAコースのことを新聞記事で知り、それをきっかけに詳しく調べたところ、私の関心にあった勉強ができそうだということが分かりました。また土曜日を中心としたプログラムが組まれており、仕事をしながら通学できるという点も大きな魅力でした。

3. 神戸大学での学生生活を通じてご自身の変化などはありましたか?

様々な講義、そして修士論文執筆という一連のプログラムを修了して、これまで漠然としていた問題意識が明確になるとともに、物事を学ぶ上での方法論というものが身についたように思います。これを今後に生かしていきたいと考えています。

4. お仕事と学生生活の両立についてお聞かせ下さい。

レポート提出が重なった時などは、時間的・体力的に厳しいと感じることが、少なからずありました。特に、修士論文については、構想段階から言えば、1年近くに及ぶものでしたから、精神的にもきつい局面があったのは事実です。一方、時間的制約が厳しい中、仕事においては効率性への意識がより高まったように思います。最終的には、上司・同僚の理解もあって、無事に修了することができましたが、こうした苦労があったからこそ、大きな充実感が得られたのだろうと思っています。

5. 神戸大学の修学環境についてお聞かせ下さい。

講義は総じて満足のいくものでしたし、何より、講義に臨む学生の意識が高く、非常に良い刺激となりました。また、六甲台キャンパスはとても美しく、キャンパスからの眺望も抜群で、そのこと自体が毎週土曜日の通学への意欲を高めてくれたと思います。院生専用の自習室も整備されていて、講義のない日には、そこで勉強をしている人も多くいました。

6. 今後のキャリアプランについてお聞かせ下さい

神戸大学MBAで学んだこと、経験したことを、今後のキャリアにどうつなげていくか、という点が非常に重要であろうと思っています。自分としては、次へのステップのための基盤づくりができたのではないかと感じています。

7. これから受験を考えているみなさんへのアドバイスをお願いします。

なぜ神戸大学MBAで学びたいのか、何を学び、何をテーマに研究をしたいのか(論文を書きたいのか)、という目的意識をはっきりさせることが重要だろうと思います。このことは、研究計画書や面接にもきっと反映されることでしょう。また、講義やゼミにおいて、自分がどう貢献できるのか(MBAでは学生が積極的に発言、議論することが求められています)という視点も、特に面接においてはポイントになるのではないかと思います。

8. 神戸大学MBAを受講してよかったと思うは何でしょうか?

様々なメニューの中で、私は修士論文を書くというプログラムが最も良かったと思っています。これがなければ、満足度はかなり下がったのではないかと思うほどです。

私の所属した坂下ゼミにおいては、ゼミ生それぞれが自分の関心に応じたテーマ(その多くが、仕事に関連したものでした)で論文を書きました。ゼミは、4月からの毎週土曜日終日行われ、ゼミ生は坂下教授の的確かつ熱気あふれる指導、そしてティーチングアシスタント(TA)である博士課程後期課程3年・奥井氏の丁寧なサポートを受けながら、序盤戦においては研究テーマの設定に悩み、当初計画からの軌道修正を余儀なくされ、そして中盤はデータ収集、分析に時間を要し、最後は論文執筆に夏休みの全てを投入する、という道のりをたどりました。

このように書くと、苦労ばかりのように聞こえるかもしれませんが、このプロセスこそが、自分の選んだテーマに正面から取組み、必死に考え、そして理解を深めていくことを可能にしたのだと思います。そもそもこのような機会を得ることは日常ではほとんど不可能で、まさに神戸大学MBAならではのものだと言えるでしょう。私自身、論文作成を通じて成長を実感することができましたし、また、出来上がった論文は、MBA修了の証としての重みを持ったものとなりました。