2022年度ポスターセッション 教員のコメント

「ポスターセッション開催報告2022」 原田 勉 教授

神戸大学MBAの大きな使命は、実践的な知の創造にあります。これは一人で突き詰めるものではなく、プロジェクト方式により互いに切磋琢磨しつつ練り上げていくものです。その集大成となる修士論文の報告会が、2022年9月17日に行われました。OB・OG団体の神戸大学MBA Cafeのサポートを受けての開催です。対面式での開催は実に3年ぶりとなります。

このポスターセッションによる報告会も今年で8年目を迎えます。卒業前の最後のビッグイベントであり、緊張の伴う発表会ではなく、お祭りのように楽しく、興味深いものです。久しぶりの対面での開催ではありましたが、コロナ前のように、MBA生のご家族が多数来校されるというわけにはいきませんでした。しかし、ポスターセッション会場での熱のこもったやりとりは以前とかわらず、リラックスしながらも真剣な討議が繰り広げられていました。

M2の学生たちが入学して1年半が経過し、コア科目やプロジェクト研究、テーマ研究などを体験し、彼らが入学当初、感じていた会社や職場での問題点、課題が、ゼミでの研究を通じてかなりシャープに定式化され、具体的な処方箋として提示されていたように思います。研究とは、What’s new and so what?の追求にあります。熱のこもった説明を行うM2生たちの姿に、この追求を1年半かけて行ってきた成果にそれなりの自負と責任を感じているように思いました。ここで学び修得した知の方法論を、神戸大学MBAの修了生一人ひとりが、日々の職場でさらに活かしていって欲しいと願っています。