2021年度ポスターセッション MBA生のコメント

2021年度ポスターセッション MBA生のコメント

ポスターセッションについて 願野晃史さん(所属ゼミ:忽那憲治ゼミ)

Q1:MBA論文報告会(ポスターセッション)を終えての感想をお聞かせ下さい。

 1年半にわたるMBAプログラムもようやくこれで終わりだと思うと、しんみりしてしまいました。報告会終了後、ゼミやプロジェクト研究で作ったLINEグループ、Facebookなどで「お疲れさん!」というメッセージが届いていて、「あぁ本当にこれで最後か」と感じました。今これを書いているのは当日の夜ですが、きっとコロナ前であれば、大勢で打ち上げに繰り出してレポートはそっちのけだったと思います。今日は家で缶ビールですね。
 論文報告会自体は、Zoomでのオンライン開催でした。昨年もオンラインでイベント内容は経験していたので、特に違和感なく自宅で落ち着いて発表できました。自分のテーマはミドルマネジメントに関わるものでした。どうしても暗闇に向かって話を続けるという形のため、「伝わっているかな?みんな興味あるかな?」という不安を味わってしまいますが、「きっと自分と同じようなミドルの立場の人が多いし、研究成果をしっかり伝えよう!」という前向きな気持ちで話をしました。約10か月に及ぶMBA論文の苦闘の日々を、約10分で伝えるというイベントは、走馬灯のように研究の日々を思い出すと同時に、すこし寂しい気分にもなってしまいました。幸い、私の発表には質問を投げてくれる人もいて、そのやり取りをすることが出来たのは嬉しかったです。
 Zoomの便利な機能のおかげで、ブレイクアウトルームを行ったり来たり出来たので、自分のセッション以外は同級生の発表をじっくり聴くことが出来たのもよかったです。どうしても全員の分は聴けませんが、研究の手法を丁寧に辿って仕上げている人や、様々な観点を盛り込んで大作を仕上げた人もいて、改めて凄い同級生達に囲まれていたのだなと感じさせられました。何よりも苦労を共にした仲間の集大成なので、感動ものです。
 2回目となるオンライン開催も、初回の昨年よりも進行がスムースでレベルが上がっており、MBA教務の方々の運営にも感謝しております。

Q2:論文の執筆やポスターの準備にあたって難しかったのはどういった点ですか。

 ここでは主に論文の執筆に関して記載したいと思います。忽那先生のゼミでは、論文執筆を山登りに例えていました。わかりやすくてすっと入って来たので、皆さんにもお伝えしたいと思い報告会の資料にも入れました。
背景関心・問題意識   : 登ろうとする山の魅力を伝えること
先行研究レビュー    : 山を登るルート設定の有効性を伝えること
調査内容        : 自分で山に登ること
結論・インプリケーション: 登った山からの景色の素晴らしさを伝えること

 調査内容以外については、ゼミの初期から山の魅力、ルート設定、山からの景色について何度も発表を繰り返し、忽那先生やTAの方、そしてゼミの同級生と活発に議論を交わし、内容を研鑽していくようなゼミでした。私の場合は定性的研究でした。この過程で最も難しいと感じたのは、山の魅力と見える景色、それを繋ぐリサーチクエスチョンの鋭さをどう表現するか、という事です。オッと思えるテーマですっと入ってくる背景・問い・結論というのは簡単なものではないです。論文の骨格、つまりリサーチデザインが早いうちにある程度出来あがってこそ、調査内容も深みのある含意を抽出できるのだと感じました。実際、やっているうちに「これって面白いか?」と感じることは多々あります。方向を修正するもよし、拘って貫くもよし、見えてきたものにも、もう一度「本当にそうか?」と問いかけ深めていくというのは、しんどいですが、MBA論文ならではの面白さだと思います。
 執筆を開始したのはゼミの工程では4月からでしたが、本格的に骨格も含めて論理構成を意識して書くというのは7月ごろからでした。書き出すと更に悩みは深まります。思っていることが論理的に繋がらない、伝えたいことが伝わらない、とはいえ、頭にあること全てを書くと発散した文章になる。そして、そもそも面白いのかがわからない。こういったときに立ち返ったのは、「私は、本当に書きたいことを書いているのか?」、「この論文は一体、誰に伝えたいメッセージなのか?」という事です。MBA論文は自分の書きたいことを書くというのが究極的に最も重要だと思います。しかし、それで独りよがりにならずに伝えたい相手をイメージして書くことで、不要なものはそぎ落とされ、すっきりしたストンと落ちるものに仕上がるのだと思います。
 偉そうなことを書いていますが、実際に仕上がった論文を読んでいただいても「なんじゃこりゃ?」となるかもしれません(笑)。しかし、自分なりに納得できれば、心に留めてくれる人が一人でもいれば、それでいいと思います!大変で楽しい論文生活を、後進の方々にも満喫して頂きたいと切に願います。