2019年度ポスターセッション 教員のコメント
「ポスターセッション開催報告2019」 原田勉 教授
神戸大学MBAの大きな使命は、実践的な知の創造にあります。これは一人で突き詰めるものではなく、プロジェクト方式により互いに切磋琢磨しつつ練り上げていくものです。その集大成となる修士論文の報告会が、2019年9月21日に行われました。OB・OG団体の神戸大学MBA Cafeのサポートを受けての開催です。
この新しいポスターセッションによる報告会も今年で5年目を迎えます。例年のように、今年もMBA論文を提出したM2生が、その成果を他のMBA生や教員、OB、OG、そして家族の前で熱心に説明を行なっていました。今年はMBA生のお子さんやご父母らしき姿もあり、控室では子どもたちが互いに遊んでいる和気あいあいとした雰囲気の一方で、ポスターセッション会場ではリラックスしながらも真剣な討議が繰り広げられていました。
M2の学生たちが入学して1年半が経過し、コア科目やプロジェクト研究、テーマ研究などを体験し、彼らが入学当初、感じていた会社や職場での問題点、課題が、ゼミでの研究を通じてかなりシャープに定式化され、具体的な処方箋として提示されていたように思います。研究とは、What’s new and so what?の追求にあります。熱のこもった説明を行うM2生たちの姿に、この追求を1年半かけて行ってきた成果にそれなりの自負と責任を感じているように思いました。ここで学び修得した知の方法論を、神戸大学MBAの修了生一人ひとりが、日々の職場でさらに活かしていって欲しいと願っています。