2024年度テーマプロジェクト発表会 金賞チームインタビュー

金賞受賞チーム「ソサイチ」
研究タイトル「中小企業における人材多様性の意外な効果」

金賞受賞チームの皆さん

メンバー:東妻 航太、小林 繁、染川 侑紀、高下 勇、常川 翔平、日野 亜莉沙、大和 愛美(※五十音順、敬称略)

2025年1月11日(土)、テーマプロジェクト発表会において激戦の末、見事優勝を勝ち取られたチームにインタビューを行いました。

Q1.準備にはどれくらいかかりましたか?

(東妻 航太)8/10のキックオフから成果発表の1/11の約5ヶ月近く,ギリギリまで準備はかかりました。もちろんその間ずっと準備していたわけではなく,常にサイドプロジェクトとして動きながら,適宜メインプロジェクトとなって本格的に動く,というような形でした。早く終わったというチームは1チームも聞かなかったので,基本的に準備は期間丸ごとかかるものだと思います。
最初に決めたテーマ通りに進むことはほとんどなく,企業インタビューや中間発表,教授との壁打ちなどで少なからず方向転換を余儀なくされます。途中5回くらい「これでいける!」となりましたが,結局最後まで完成といえるところまでまとまらず,期限ギリギリまでかかりました。最終発表前にまとまったものも,個人的には「絶対いける!」という確信は持ってなくて(持ってた人もいたと思いますが),バチっと決まり切った感じではありませんでした。ただ,「これで無理ならしょうがない」とやり切った気持ちではあったので,1つのゴールに向かうというよりも,最後の最後まで進み続ける性質のプロジェクトなのだと思います。
個人的に「締め切りが完成」という考え方が好きで,テーマプロジェクトはまさしく「締め切りが完成」という性質のプロジェクトです。個人的にはひたすらチームに恵まれて,いい形で完成まで辿り着けて幸運でした。

(小林 繁)他の授業の宿題や試験があったり、みんな多忙なメンバーが多かったので、全員がずっと同じ密度で準備をしていたわけではないですが、チームのLineグループは8月始めから始動してずっと誰かがメッセージをポストしていたので、4,5か月なんらか話し合っている状況だったと思います。

(染川 侑紀)具体的な時間は正確には把握していませんが、テーマプロジェクトの開始から発表まで開始の約5か月間です。
7月初旬頃、周囲の学生がチームを組み始めているという情報を得ました。その頃、ケースプロジェクトのメンバーと授業後に食事をしていた際、テーマプロジェクトについて話題になり、各メンバーの動向を確認しました。その結果、一人を除き、まだ誰も具体的な準備を進めていないことが分かり、「このまま同じメンバーでテーマプロジェクトも継続しよう」と決定しました。その後、ケースプロジェクトの活動を振り返り、チームの可能性を広げてくれるメンバーを探し、声をかけました。ありがたいことに、快諾をいただき、新メンバーが加入し、チームが正式に発足しました。
8月10日にテーマプロジェクトが本格的に始動しました。我々のチームは、基本的に毎週土曜日の授業後に約2時間の議論を実施し、それ以外のやり取りは主にチャットベースで行いました。また、企業インタビューや壁打ちを控えたタイミング、中間発表前などには、必要に応じて平日に追加の打ち合わせを実施しました。インタビューは、各メンバーが有給を取得したり、仕事の合間を活用したりしてオンラインで実施するなど、柔軟に対応しました。
先生や先輩方からは、「年末年始は最後の追い込みのため、お正月はない」と言われていましたが、我々のチームは冬休み中に一切打ち合わせを行いませんでした。 実際のところ、誰からも「やろう」という声が上がらなかったのが理由です(笑)。
そして、冬休み明けの発表1週間前からは、毎日議論を重ね、最後の追い込みを行いました。 その結果、内容のブラッシュアップが進み、最終発表に臨むことができました。

(高下 勇)準備には約5ヶ月間かかりました。8月のチーム結成後、研究テーマの設定と仮説の構築に取り組み、9月からは先行研究レビューや企業インタビューを進めました。10月の中間報告会を経て、多くの方々から頂いたアドバイスを基にメンバー全員でリカバリープランを策定しました。その後、リカバリープランを踏まえて、研究の完成度を高めるための調査に多くの時間を費やしました。土曜日の授業終了後の定例ミーティングに加え、発表前には集中的な時間を確保し、発表資料のブラッシュアップに努めました。特に、プレゼンの完成度を高めるために、スライドのデザインや伝え方の工夫にも力を入れました。結果として、発表直前まで継続的に準備を重ねたことが、最終発表の成功につながったと考えています。

(常川 翔平)大体4ヶ月程度だったかと思います。「働きながら学ぶ」がコンセプトの神戸大学MBAなので全員が社会人かつ、一つ一つの授業もしっかりと課題があるため、基本は土曜日の授業後だけ集まり(最後の1週間はほぼ毎日でしたが、、、)、その後は各々の持ち帰った課題を取り組むという形で効率的にかつ密度の濃いディスカッションを行うことを心掛けていました。
インタビューなども全員が集まれる日がないため、出れる日に出れる人がインタビューをして次の週に報告など、役割分担も自然とできたのかなと思います。
我々は他のチームとは異なり、基本的にチームメンバー全員が異なる業種+専門性による強みを持っていたので、それらを活かすような形で進められたのが非常に良かったと感じています。今振り返ってみると、テーマプロジェクトの発表内容でもあったダイバーシティによるメリットがチームにも活用できていたのかなと思いました。

(日野 亜莉沙)毎週土曜日の授業後に2-3時間ほど議論を行っていました。発表直前の準備最終週は、ほぼ毎日終業後にOnlineで最終すり合わせを行い、発表内容に違和感がないか、スムーズに内容の理解ができるかの最終確認を行いました。そのほかは、主にLINEを通じて適宜コミュニケーションしていました。全員集まってのミーティング時間や回数が多いほうではなかったのかなと想像しますが、一回の内容が濃く効率的に進められてたのかなと思います。

(大和 愛美)8月から準備をスタートしましたが、チームの結成は7月に入ってからでした。チームは、4月から8月まで取り組んでいたテーマプロジェクトのメンバー5名に加え、新たに2名(小林さん、常川さん)に参加いただく形で編成しました。もともとのメンバーは同年代が多く、チームとしての雰囲気も良かったのですが、一方でプロジェクトを推進する力やリーダーシップの面で課題を感じていました。そのため、普段の授業で論理的思考力やリーダーシップに優れていると感じていたお二人に声をかけ、ぜひ参加してほしいとお願いし新たなチームができました。チームには遠方から参加しているメンバーもいたため、基本的にミーティングは授業後に行い、20時半ごろには終わるようにしていました。限られた時間だからこそ、集中力を保ち、積極的に意見を出し合うことができたと思います。まず最初は、多様な業種や業界から集まったメンバーだからこそ、全員が興味を持てるテーマを考えることに苦戦しました。中盤では積極的に多くの企業にインタビューを行うことに時間を割きました。メインの研究対象になる企業の訪問に関しては、12月の半ばになってようやく行けたというようなスケジュールでした。ただどの企業様も快くインタぶーに応じてくださり、本当に有り難かったです。後半は企業訪問の内容をまとめるために平日の夜にオンラインミーティングを挟みながら準備を進めました。ただし、年末年始は休みを取り、年明け直後の発表に向けて連続して夜間にオンラインミーティングを重ね、本番を迎えました。ただ発表内容の資料は小林さんがほとんど作成してくださったので、小林さんは年末年始休んでいなかったのでは…と心配しています。

Q2. 入学から振り返って、実際のMBAの授業はいかがですか?

(東妻 航太)まあ…大変です。予想してはいましたけど,レポートに追われプロジェクトに追われ,生活が一変します。ただ忙しくしていれば学びになるかというと,案外そうでもないように感じていて,ひたすら追われてこなすだけになってしまって,忙しいのに学び損ねてることも結構あった気がします。ただ,忙しいのはもう割り切って学習に意識を投じてみると,実務に活かせる知識を体系的に学ぶことができた感覚があります。どうせ土曜日は丸1日,レポートやワークに数日使うわけなので,せっかくなら学びを取りに行く意識を持ち続けないともったいないな,と。自戒も込めて。
勉強という意味での授業は苦しくも楽しいという感じですが,一方的に楽しいこともあります。それは,同期の方々との関わりです。ここに関しては,完全に楽しさ100%です。同期の方とディスカッションやチームワークができる授業は,それだけで楽しいですね。自分とまったく違う境遇で,熱意のある優秀な方々とたくさん話せるので,これだけでもお釣りがくるくらいに充実しています。

(小林 繁)入学してすでに10か月が経ったのですが、本当にあっという間でした。最初は仕事と課題レポートと授業、時にテストと、目が回る忙しさでしたが、だいぶ慣れて来てこなせるようになったような気がします。手の抜き方が上手くなっただけかもしれませんが・・・私はすでに50代ですし、このMBAクラスではベテランに属すると思うのですが、素人理論をきちんとした理論で整理して頭の引き出しに収めていくような気持ちよさがあります。当然、いままで全く触れたことがなかった新しい知識に接することもあります。いずれにしても、若くて有能な方々に囲まれて、楽しく過ごせています。毎週土曜日学ばせてくれている、妻と会社に感謝ですね。

(染川 侑紀)4月の入学以来、最初のコア科目である「Sales & Marketing」から学び始め、現在は最後のコア科目である「Strategy」に取り組んでいます。毎回、各専門分野の先生方による講義を受け、クラス討議を行うことで、非常に密度の濃い学びの機会となっています。
毎週の課題に取り組むために、時間をやりくりしながら全力で臨んでいます。時には睡眠時間を削って取り組まなければならないほどハードなスケジュールですが、その分、多くの学びを得ることができています。これまで経営学について本格的に学ぶ機会がなかったため、新たな知識を吸収することに大きな充実感を感じています。
今後、これらの学びをどのように実務につなげるかが重要だと考えています。実務と座学では異なる側面もありますが、座学で得た知識を基盤とし、実務に応用していくことで、より効果的な業務遂行を目指していきたいと思います。

(高下 勇)入学前は、MBAの授業は理論中心というイメージを持っていましたが、実際には非常に実践的で、学びの密度が高いと感じました。特に、ケーススタディやグループディスカッションを通じて、理論を現実のビジネスに適用する訓練ができたことは、実務においても大いに役立ちます。また、様々なバックグランドを持つMBAのメンバーと議論を交わすことで、普段の仕事では得られない新たな視点や発想に触れることができ、視野が大きく広がりました。業務との両立は決して容易ではありませんが、限られた時間の中で優先順位を決め、効率的にタスクを進めるスキルを身につけることができたと思います。MBAでの経験は、今後のキャリアにおいて大きな財産となると私は確信しています。

(常川 翔平)いままでの自分の経験から構築されていたいわゆる「しろうと理論」を言語化できている感じです。業務上マーケティングや組織、Financeなどに触れる機会が多くあり、その中で名前も知らないけれどもとりあえずやっていることが、どういう概念で構築されているのがわかるので、より頭の中がクリアになっていると思います。
また授業ではないですが、さまざまな背景を持つMBA生と話せることは刺激になっています。今まで基本的には自分が働いている会社の人間としか話す機会がなく、思考自体も凝り固まっていたんだなということを改めて実感しました。
総じて、改めて自分を見つめ直す良いきっかけとしてMBAは良い機会と感じています。

(日野 亜莉沙)毎週土曜日の通学と授業、課題に加えて期末試験、週中もOnlineでの授業。これらと並行して仕事も両立させる必要があるため、タイムマネジメント含め想像以上に大変ではありますが、実務と学びを同時に行うことの意味とその有意義さを感じています。講義以外にも、授業でのグループワークや質疑応答、今回のようなプロジェクトを通して、対教授とのみならず、チームメンバーや同期のみなさんから得る新たな視点や考え方に常に刺激をもらっています。そのため毎週土曜日にみんなに会って話せることがとても楽しみになっています。あと、授業後の飲み会も。

(大和 愛美)「年をとるほど1年があっという間に経ってしまう」とよく聞きますが、入学してからここまでは本当に長く「まだ9ヶ月しか経っていないのか!」という感覚です。30代でこれだけ濃厚な経験ができていることはありがたいですし、心から神戸大学MBAを諦めずに受験して良かったと思っています。入学以降、最初のうちは徹夜をしてレポートをしたこともしばしばでしたが、10月以降は徐々にレポート作成のリズムもできてきました。また授業ごとのつながりもあり、前に受けた授業の知見を生かして学びを深められることも多く、明確に自分が成長していることを感じられます。産休・育休明けの仕事復帰と同時に進学をしましたので小さい子供を抱えながらの就学ですが、子供が目に見えて成長するように私も一緒に成長できていることが嬉しいです。MBA生活ももう折り返しを迎えており、コア科目も最後の科目を迎えているところですので同級生のみんなと会えるのも今だけかもなと思うとちょっぴり寂しくもあります。

Q3. 発表会の準備で大変だったことは何ですか?優勝の感想と併せてお答え下さい。

(東妻 航太)大変だったのはケース企業を見つけてインタビューするところと,その解釈です。テーマプロジェクトは,いかにフィットする面白いケースを見つけるか合戦なところがありました。我々のチームも軸になるケースが見つかったところから,一気に内容が固まっていったところがあります。ただコネクションのある企業ではなく,問い合わせフォームからインタビューをお願いするところからだったので,見つけるのもインタビューするのも一筋縄ではいきませんでした。またインタビューした内容を解釈して,論理を見つけていく作業も大変でした。先行研究や仮説とインタビューを見比べて,「このエピソードはこの論理で説明できるんじゃないか」という議論を進めていくのですが,発表の3日前時点でまったくまとまっておらず,みんなで「どうしよう…」と頭抱えていました。この解釈の難しさが最後まで大変だったな,と思います。小林さんパワーもあってなんとかまとまりましたが,正直まとまらないまま発表になっててもおかしくなかったです。意外と最後まで綱渡りでしたね。
優勝の感想としては,とにかくチームに恵まれた,という一言に尽きます。小林さんがゴールを決めてくれたのですが,振り返ると誰が欠けても最終発表の形にはなってなかったと思うので,いいチームだったなと思います。アフリカの諺では「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」と言いますが,本当にみんなで行けば遠くに行けるんだな,と実感した次第です。乗せていってくれたチームにとにかく感謝でいっぱいです。ありがとうございました。

(小林 繁)インタビューとしてはつまらないかもしれませんが、チームに恵まれて正直そこまで準備で大変な思いはしませんでした。誰かが何かを割り振ることなく、自然とみずから手を挙げて分担し、終始気持ちよく進めることができたので、チームに感謝しかありません。
最後プレゼンをする大役を任されたのですが、応援うちわまで出て来て、励まされました。(大和さん、あのときは嬉しそうにできずごめんなさい)
私たちが上手くまとめることができたのは、①豊富な一次情報、②緻密な論理構成、③最適な先行論文、の3つがそろったからだと思います。ダイレクトメールでアポを取る、うまくインタビューしてフレッシュな一次情報を聞き出す、出てきた情報をまとめて整理する、最適な先行論文を見つけてくる、先行論文との差分を議論する、それらを論理としてまとめあげていく、といったそれぞれで、チームメンバーのスキルが各々生かされた感じで、文字通り総力がうまく噛み合ったのが良かったと思います。要所要所では先生方に壁打ちをお願いして、率直なコメントをいただけたのもとても助かりました。先生方、忙しいところお付き合いいただき本当にありがとうございました。
個人としては、ケースプロジェクトとテーマプロジェクトを連続金賞を取ることができて、感激しています。MBAフェローの方々のスコアが一見低そうに感じたので、勝てるとは思いませんでしたが、自分たちが考え抜いたことが最終的に認められたことがうれしかったです。

(染川 侑紀)発表準備において最も苦労したのは、インタビュー調査から得た情報を一般化し、概念フローに落とし込むプロセスでした。発表が一週間後に迫る中、企業の事例をどのように整理し、研究の枠組みに当てはめるかについて、何度も試行錯誤を繰り返しました。先行研究の調査やフレームワークの適用を試みたものの、チーム全員が納得できる形にまとめるのが難しく、一時的に方向性を見失いかける場面もありました。
しかし、あるメンバーが「このロジックがおかしい」と問題点を指摘してくれたことがきっかけで、議論が活性化しました。この指摘を起点に、改めて全員で事例を整理することで、最終的に納得のいく概念フローを構築することができました。これがなければ、結果がぼやけて金賞はとれていなかったと思っています。
私はケースプロジェクトでは思うような結果を出すことができず、悔しい思いをしましたが、テーマプロジェクトで金賞を受賞できたことは、非常に感慨深い経験となりました。今回のテーマプロジェクトのチームは、ケースプロジェクトで一緒だったメンバーが大半で、入学以来ともに取り組んできたメンバーと一緒に悔しい思いを晴らすことできたことを嬉しく思います。また、テーマプロジェクトから新たに加わったメンバーの存在が、チームに多くのことをもたらしてくれました。彼らの持つ異なる視点・豊富な知識や積極的な姿勢により、チーム全体のモチベーションが高まり、相乗効果を生み出すことができました。各メンバーがそれぞれの役割を果たし、互いに補完し合いながらプロジェクトを進めた結果、金賞という成果につながったのだと実感しています。
この成功は、ひとえにチームメンバー一人ひとりの努力と協力のおかげです。それぞれが自分の強みを活かし、補い合いながら進めてきたからこそ、このような素晴らしい結果を得ることができました。皆とともに学び、挑戦し、成長できたことに心から感謝しています。本当にありがとうございました。

(高下 勇)発表会の準備で大変だったことは、活動を通じて得られた多くの研究内容を整理し、限られた時間内で効果的に伝えることでした。インタビューや事例分析を重ねるにつれ、伝えたい内容が増えていきましたが、発表のストーリー性を意識し、情報の取捨選択を行う必要がありました。また、中間報告会では審査員の方から「情報が多すぎる」「ストーリーの流れが不明確」などのご指摘を頂き、プレゼン構成の見直しに注力しました。その結果、視覚的に分かりやすいプレゼン資料と、論理的な流れを意識した発表内容に仕上げることができました。金賞受賞は、チーム全員の努力の結晶であり、大きな達成感を得ることができました。今後も、この経験を糧に更なる成長を目指したいと考えています。

(常川 翔平)率直な感想として全体を通じて楽しくできたと感じています(”喉元過ぎれば熱さを忘れる”かもしれませんが)。
専門性が異なり、持っている課題感も少しずつ異なる中で、全員が気になる事象を探し、問いを立て、あーでもないこーでもないと意見を交換する、形は少し異なりますが文化祭準備みたいな感じでした。
優勝したのはもちろんですが、チームメンバーとよい時間を過ごせ、それに結果が伴ったことをとても嬉しく思います。
改めてチームメンバーには感謝を伝えたいです。

(日野 亜莉沙)発表順序が2番目だったので、最後までどうなるか分からない状況でしたが、優勝できて率直に嬉しかったです。複数社へのインタビューや1社への深掘インタビュー自体も大変ではありますが、その内容と先行研究との違いや、我々のオリジナリティ・新たな発見は何なのか、ということに行きつくまでが一番の難関で先生方に何度も壁打ちさせて頂きました。出口の見えない迷路に迷い込んだ感覚の時は、先行き不安でしかなかったですが、光が見えてきたあとも、その発見をどう図示できるかなどで悩んだだけに、その結果が優勝という形で評価頂けたことは嬉しかったです。何よりも、一緒に進めていくなかでメンバーそれぞれの得意分野が分かってきて、その強みが最大限に生かされたことが非常に良かったと感じます。リーダー含めチームメンバーから学ぶことが大変多く、非常に勉強になるメンバーと、最後まで楽しく進められたことが一番のご褒美だったと感じます。

(大和 愛美)担当教授との壁打ちの際、自分たちとしてはとてもいいケース企業を見つけたと思っているのに、どう説明しても「それって何が面白いの?」「何が新しいの?」という言葉ばかりが返ってきた時は途方に暮れました。壁打ちに至るまでにかなり労力を割いていましたし、今更引き返すこともできなかったのですが、一方で「もしかして何も面白くないのかも」という不安がそれ以降ずっと胸の奥に残ったような気がします。その不安は、自分たちの研究を裏付けるような先行研究が見つけたことで、発表の数日前になってようやく晴れました。特に神戸大学の教授の研究内容が我々の見つけたケースとマッチすることがわかったので、そこから発表まではもはやワクワクしていました。とはいえ、最終発表となると他のチームの皆さんもとても充実した研究内容を発表されているので最終結果が出るまでは祈るような思いでしたが、優勝が発表された時には強い喜びとちょっとした安堵感がありました。優勝はすごくすごく嬉しかったのですが、テーマプロジェクトを通して自分の力不足を感じることも度々ありましたし、こうやって研究は進めたらいいのかとメンバーから学ばせていただくことも多くありました。チームのみんなのような研究やプロジェクト推進ができるように自分自身の能力開発をもっと頑張りたいという意欲にも繋がりました。本当に、いい時間を過ごさせていただきました!ありがとうございました。