2016年度加護野論文賞 最終審査結果

第九回加護野忠男論文賞選考結果について

2016年度加護野忠男論文賞の最終選考会と表彰式は、2017年3月25日に神戸大学にて開催されました。
この選考については、流通科学研究所長の石井淳蔵氏、フェリシモ代表取締役社長の矢崎和彦氏、プレジデント編集長の鈴木勝彦氏を選考委員に招き、加護野忠男教授を交えて、和やかな雰囲気のもと審議が進みました。本年度の選考委員には、学術界、産業界、出版界の3つの領域から、オリジナリティの高い活動で日本をリードしておられる方々に参加いただいています。最終選考では、候補の4つの論文を順位付けし、金賞、銀賞、銅賞、奨励賞の受賞論文を決定しました。4名の審査委員の当初見解が割れる波乱の幕開けとなったものの、議論を経て最後は加護野先生が決断を下され、学内審査委員による2次選考では評価の高かった論文が銅賞と奨励賞に回る一方で、様子見半ばで選出された論文が銀賞となりました。金賞に輝いた論文は学界代表審査委員の評価が特に高いものでした。全体を通して昨年の受賞作を上回る出来映えとの高評価を全審査委員からいただきましたが、辛口のコメントもあったことを書き添えておきます。体裁面や手続き面は手堅い一方で、テーマのセレクションや結論の強さに向上の余地があるとのことでした。これから論文を書く在学生一同には、より本質的なテーマに立ち向かうとともに、現実を変える提言にまで踏み込むべく、いっそうの知的ハードワークを求めたいところです。

文責:2016年度MBA教務委員 三品 和広

 受賞論文
  • 金賞:坂元 剛氏
    『長期取引におけるバイヤー・サプライヤー関係管理:航空機産業の取引構造と組織間信頼』
  • 銀賞:岡本 健男氏
    『百貨店における小売フォーマット設計能力の漸進的革新』
  • 銅賞:鈴木 紀子氏
    『日本型製薬企業における人的資源管理――研究者のキャリアトランジションに着目して――』
  • 奨励賞:江尻 浩隆氏
    『医師・看護師のワーク・エンゲイジメントへの影響要因に関する研究~医師・看護師が働きたいと感じる職場づくりを目指して~』
審査委員

甲南大学特別客員教授 加護野忠男氏
流通科学大学 所長  石井淳蔵氏
プレジデント 編集長 鈴木勝彦氏
株式会社フェリシモ 代表取締役社長 矢崎和彦氏
神戸大学大学院経営学研究科スタッフ

 

 

 

受賞おめでとうございます!