2009年度加護野論文賞 最終審査結果

第二回加護野忠男論文賞選考結果について

受賞論文

*各論文の要約はこちらからご覧頂けます。なお、この要約は2010年7月発行の『ビジネス・インサイト』に掲載されます。

講評

本年も優れた3つの論文が推薦されてまいりました。審査委員会での討論をご紹介します。

3つの論文が選ばれてきましたが、ともに力作でありレベルの高いものであるということに関して、審査委員の意見は一致しました。ただ、学術用語にとらわれすぎていて、自分の言葉になっていないのではないか、これで実務家を説得できるかという厳しい意見もありました。

金賞となった論文『組織における安全に関する逸脱行為の常態化』は、詳しい事例研究をもとに仮説が提示されており、みなさんの胸を打ちました。銀賞となった『企業内OFF-JTを通じた人的資本投資の有効性と課題』は、MBAならではの論文で、熱意も感じられましたが、自社だけではなく、他の会社への示唆もほしかったという不満が残りました。銅賞となった『金融機関における貸出手法の決定要因 なぜ地域金融機関でリレーションシップバンキングが機能しないのか』は、学術論文としてみれば優れていますが、MBAの論文としては、現場感覚が感じられないという印象を与えました。

(文責:加護野忠男)

審査委員(五十音順)

株式会社東洋経済新報社 出版局シニアエディター 大貫英範氏
シャープ株式会社 相談役 辻晴雄氏
神戸大学大学院経営学研究科 加護野忠男
神戸大学大学院経営学研究科スタッフ

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授賞式の様子

【左から】井上貴文氏(銅賞)、芹川至史氏(金賞)、安井豪氏(銀賞)

受賞おめでとうございます!

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