2010年度加護野論文賞 最終審査結果

◇加護野忠男論文賞◇

 
 
2010年度第一次選考通過論文 (*印は第二次選考通過者)
 
 
加護野忠男論文賞について

加護野忠男論文賞とは、神戸大学のMBA論文のうち、優秀作品を表彰する賞です。神戸大学のMBAプログラムの創立メンバーの中心人物として、Research Based Educationを根幹とする日本型のMBA教育を構築、推進されてきた加護野忠男教授(元神戸大学教授、現甲南大学教授)の多大なる貢献に敬意を表し、そのお名前を冠しています。

MBA教育について先行した欧米諸国のプログラムが、20代半ばの学生をターゲットとし、経営学の知識やスキル向上をめざした教育内容を持つのに対し、神戸大学のMBAプログラムは、平均年齢37、8歳という管理職または管理職候補の企業勤務者である学生に対し、受講生自らが、経営課題を識別し、問題解決を図るための能力を養成するという教育目標を掲げています。その目標を達成するために、受講生にはプロジェクト方式の科目への取り組みと修士論文執筆とを課し、仕事を通じて抱いた問題意識を、研究活動によって自ら課題解決をはかっていくというプロセスを経験させるという教育内容となっています。

加護野忠男論文賞は、神戸大学のMBA教育プログラムの中で重要な位置づけを占める修士論文に対して、学生が意欲的に論文執筆に取り組むよう動機づけると同時に、どのような論文が高い評価を得るのか、例をもって明示するという役割を担っています。論文賞は、1)現実に対して意味のある含意を提供するか、2)その含意を導くプロセスが信頼に足るものか、という2点の審査基準に基づき選考されます。

選考プロセスは、3段階に分かれ、まず修士論文指導をゼミ形式で指導してきた5名の指導教官の推薦よりそれぞれ2本が選ばれ、70本近い提出論文のうち、10本が審査対象へと絞りこまれることになります。第2次選考では、選ばれた10本の論文について、学内選考委員により上位3本が選出されます。この選考委員会は、次年度のゼミ担当教官5名とMBA教務委員とで構成されます。最終選考では、2次選考委員会で推薦された3本の論文に対して、経済界、出版会から選出された学外審査委員と、加護野教授とが、上位3本のうちの順位づけを審査の上、決定します。つまり対象となる論文は、上記の審査基準に基づき、様々な専門性を有する研究者と外部審査委員とによって、論文の手続き的な信頼性への評価と、産業界に対する貢献における評価との両面から審査され、選考されることになります。

文責:2010年度MBA教務委員 南 知惠子

※最終審査結果と講評はこちらからご覧いただけます。

 
氏名
論文名

推薦者

青木 慶
実務における競争戦略論の有益性に関する考察 クリーミングパウダー主要3ブランドの競争戦略 小川 進
金子 潔
日本の製薬産業の光と影 ? 日本の製薬会社が生み出した利益構造とその課題 小川 進
池田 隆博
リーダーシップのストーリーテリング(語り部)機能に関する研究 高橋 潔
冨島 茂
高齢者介護施設における経営「右腕」人材に関する研究 上司‐右腕の二者間関係からのアプローチ 高橋 潔
原 尚史
BtoBメーカーにおける製販連携システムに関する一考察?営業部門の製品開発への関与? 上林 憲雄
光森 進
知識創造要因のマネジメントに関する実証研究 -研究プロジェクトにおける役割機能の分担と「場」の構築- 上林 憲雄
植村 直樹
新興国内需に対する国際戦略の研究 ?アジアにて内需型ビジネスを展開する素材メーカーの事例から? 桜井 久勝

高村 健一
食品製造業の競争優位に関する実証研究 ?国際優良企業の事例分析に基づいて? 桜井 久勝
北林 孝顕
競合企業間の共同設計プロジェクトにおける成功要因 ?鉄道車両開発の事例研究? 梶原 武久
槙下 伸一郎
スタートアップ期の企業における予算管理制度に対する役割期待 梶原 武久

※公表されている論文はこちらからご覧頂けます。