2022年度入学生の研究状況(担当: 藤原 賢哉)

「現代経営学演習」

担当: 藤原 賢哉

目的、テーマ

社会人の皆さんの研究テーマは、非常に広範かつ多様なものであり、ゼミでは、各自の問題意識やモチベーションをできるだけ大事にして、専門職学位論文の指導を行っています。私自身の専門は、金融・ファイナンス分野の定量的分析で、今年のゼミメンバーには、関連する内容(例えば、企業のCO2排出量の開示、コーポレートガバナンスと企業価値等)を研究テーマとされている方がおられますが、私自身は、自分の専門に寄せた指導を行うよりは、社会人の皆さんの問題意識を大事にして、指導教員としては、皆さんのよき「共感者」や「伴走者」でありたいと考えています。もちろん、そのためには、社会人の皆さんが抱えている問題の本質は何か、普遍的なテーマを含んでいるか、論文を書く上でどのようなアプローチ(定量・定性)が望ましいのか(それが可能かどうか)、どのように第三者に説明(立証)すべきかについて、見極める必要があります。ゼミの目標は、形式的には専門職学位論文の完成ですが、実質的には、大学教員と社会人の皆さんとの間での対話や議論を通じた認識の共有化だと思っています。

ゼミの雰囲気

メンバーの職業や年齢構成には幅がありますが、そのことがゼミの良い雰囲気を生み出しているように感じています。ゼミの皆さんは、自分の論文執筆を進めながらも、他のメンバーの方のテーマを理解し、サポートする姿勢を持っています。上でも書いたように、専門職学位論文は、指導教員とゼミ生全員が一体となって取り組むプロジェクトであり、その運営はできるだけ良い雰囲気で進めていきたいと思っています。

現在までの進捗状況

社会人の皆さんは、それぞれバックグラウンドが違い、研究論文の作成や分析アプローチに慣れている方ばかりではありません。そのため、最初に先行研究の読み方やデータ収集の方法について指導し、その後、各自の研究テーマについて発表してもらっています。発表の形式は、1)メンバー全員に進捗状況を発表する方法と、2)指導教員(他大学のサポート教員・TA含む)と個別に相談する方法の2つあり、それぞれに柔軟に対応しています。現時点では、研究内容(論文構成・分析方法)の大枠を定め、一部では定量分析やヒアリング調査などが開始されている方が多いと思います。昨年度に比べて全体的に進捗状況は良好です。今後は、副指導教員からのアドバイスや卓越論文発表会、そして8月の論文完成という時間的な目標を効果的に活用しつつ、論文の完成度をさらに高めていきたいと思っています。