日本産業事情応用研究(RST2016)報告
【日程】2016年6月12日(日)~6月16日(木)
経営学研究科 講師 中井正敏
本年の日本研修は、クランフィールド大学よりMBA生24名と引率教員1名、神戸大学MBA生23名の参加をえて、6月12日(日)から16日(木)までの日程で行われました。クランフィールド大学学生の国籍は、本年は英国のほか、ギリシャ、ロシア、トルコ、南アフリカ、チリ、インドの計7か国でした。研修は、例年同様、神戸大学教授陣による講義、クランフィールド大学、神戸大学双方のMBAによるプレゼンテーション、企業訪問他、大覚寺では抹茶体験、ウェルカムパーティでは和太鼓の実演、けん玉大会等クランフィールド大学の皆さんには、多くの日本文化体験をしてもらいました。双方が交流を深め、有意義な研修になってくれていれば幸いです。企業訪問にご協力をいただいた企業の方々をはじめ関係の皆様にも心より御礼申し上げます。以下、日本研修の概略、参加したクランフィールド大学MBA生のレポート、またおもてなしの心を存分に発揮した神戸MBA生のひとことを紹介します。
6月12日(日)
神戸大学六甲台キャンパスにて
午前:神戸大学教授陣による講義
- Gustavo TANAKA准教授
「Analysis of Financial Statements」 - Jittima TONGURAI准教授
「ASEAN Economic Community and the New Emerging Markets in the GMS」
午後:クランフィールド大学MBAによるプレゼンテーション
- 「Brilliantly British」
- 「The Cranfield Warld Tour」他
神戸大学MBAによる
- 「Let’s write your name in KANJI」
- 「Japanese Unique Culture
-Japanese Unique Organization
-For knowledge and the distribution of Sake」
夜は恒例の神戸大学MBA生主催のウエルカムパーティ。和太鼓実演、けん玉大会等々で多いに盛り上がりました。その後2次会はカラオケパーティ。
6月13日(月)
午前:日本文化体験 (大覚寺にて抹茶体験と拝観)
午後:ローム(株)訪問
6月14日(火)
午前:アストラゼネカ(株)訪問
午後:日本文化体験 (奈良東大寺見学)
6月15日(水)
午前:塩野義製薬(株)訪問
午後:シスメックス(株)訪問
夜 :神戸大学経営学研究科主催のウェルカムレセプション
6月16日(木)
午前:川崎重工業(株)およびカワサキワールド訪問
クランフィールド大学・神戸大学共同による日本研修はここまでですが、クランフィールド大学一行は、午後東京に移動、関東地区では、一昨年このプログラムに参加した神戸MBA生のご協力でカルビー(株)を訪問、東京を楽しんだ後、6月20日(月)に帰国しました。
ここからは、参加メンバーのコメントです。
- パーティーでけん玉ゲームの司会をさせて頂きましたが、大変盛り上がって交流に少しは貢献できたかと思います。企業訪問では塩野義でクランフィールド生とディスカッションする機会があり、刺激となりました。
- クランフィールド大と一体となって楽しめ、思い出深い一日となりました。みなさんにTシャツを愛して貰えて感動です。
- 企業訪問のグループワークの際に気づいたのですが、C大、神戸大ともに、とまどいなく自発的に議論を進める関係性に、言語や文化が違っても、同じ分野の学問を志す者同士の共通点を感じました。
- おもてなしをすることで初めて気付く日本の懐の深さに感動し、そこに立ち返って見る海外の広さに胸を躍らせました。
- クランフィールド大の方達に楽しんでいただけたようで嬉しく思います。いつも思うことですが、自国の文化についての知識を深くもつことが、海外から来ていただける方達へのおもてなしに必要であると再認識しました。
- RSTではそれなりに忙しい2ヶ月半と日頃は経験できない貴重な数日を過ごさせていただきました。自分の英語力のなさと国際経験の少なさを改めて感じるいい機会となりました。2月の英国研修へ向けて自己研鑚に励みたいと思います。
- 英語が話せない中での参加でしたが、周りのサポートもあり無事日本研修を終えました。クランフィールド大学との交流や企業訪問など多くの学びを得ることができました!
- 私たちと視点が全く異なる海外MBAの学生とディスカッションするとても良い機会でした。
- 海外でも同じように仕事をしながらMBAに通っている人たちと話ができ刺激になりました。
- 企業訪問時に実施したディスカッションではクランフィールド生の活発な議論に大変刺激を受けました。
- 多国籍のメンバーでしたが、非常に仲が良く、結束していて、うらやましく思いました。Part-time MBAは、比較的年配の方が多い印象でしたが、問題意識が強く、話をするだけで勉強になりました。
- シオノギ製薬でクランフィールド大学の参加者とグループディスカッションしたことが強く印象に残っています。
- 自分の言葉で意見を伝えることの大切さを教えてもらいました。
- 英語が話せる人も話せない人も、日々の業務に活かせる価値を見出せる素晴らしいプログラムでした。
- 英国からは、国籍やプログラムの異なる生徒さんがたくさんおいでになるので、物事の見方を相対化するのに役立ちます。
- 両校の学生がオープンマインドであっという間に打ち解けることができたことは素晴らしかったです。
- クランフィールドMBA生のパワーが半端なく、知識習得にも熱心で非常に感嘆したとともに、2月にクランフィールドに行くのが今から既にとても楽しみです!
- Thank you very much ! Looking forward to seeing you soon.
- 限られた時間で各自アイデアを持ち寄り成果を出す、チーム力を改めて感じました!
- クランフィールドMBA生との交流は、楽しかっただけでなく、彼らの高い意識に触れ、自身の学びと成長への思いを強くすることができました。
- 自分の英語力のなさが思い知らされた。おもてなしとは?と考えることができた。RSTに参加しなかったら訪問できない企業を訪問させて頂いた。約20年ぶりの学生も味わえた。なによりも楽しかった!!
- 京都の大覚寺を一緒に訪れ、一緒に楽しみながらも日本文化をうまく説明できず。短い期間ながら、多くを学びました。
◇ スナップ写真集