2024年度入学生の研究状況(担当: 西谷 公孝)

「現代経営学演習」

担当: 西谷 公孝

目的、テーマ

ゼミでは、サステナビリティ経営や、学生一人ひとりが関心を持つ経営に関する課題の解決に向けた研究に取り組んでいます。研究テーマは、サステナビリティに限らず、人材、イノベーション、マーケティング、会計等、多岐にわたりますが、「あるべき経営」を追求することは、結果的にサステナビリティ経営にもつながると考えており、その点において共通の課題解決を目指しています。学術には、これまでに一般化され、蓄積されてきた多くの理論があります。それらを活用した研究活動を通じて、学術的な思考を通して実務的な経営課題に対応する力を高めることを目的としています。そして、これまで漠然として捉えていた事柄についても、視点を変えることでより明確に理解できるようになることを期待しています。

ゼミの雰囲気

ゼミでは、学生同士が主体となってディスカッションを進めており、活発で自由な意見交換が行われています。自分にとっては当たり前のように感じていたことが、他の人にとっては課題解決のヒントになることも多く、互いの視点を共有することの重要性を実感できる場となっています。研究が行き詰まったときには、学生同士で助け合うことも自然に行われており、和気あいあいとしながらも協力的な雰囲気があります。そして、学生は教員や他の学生に積極的に相談しながら、自分の考えを深めています。

現在までの進捗状況

先行研究のレビューと、それに基づく理論的背景の構築がほぼ整いつつあります。ゼミでのディスカッションや副指導教員の先生方との面談を通して、研究対象も徐々に明確になってきました。進捗には個人差がありますが、一部の学生はすでにインタビューやデータ収集を開始しており、研究の実践段階に入っています。現在は、これまで蓄積してきた知見や情報を、いよいよ論文という形でアウトプットしていく段階に差し掛かっています。もっとも、論文執筆は「書いては見直し、書き直す」ことの繰り返しであり、提出までの期間を通じて、研究内容のさらなる深掘りと精緻化が求められます。