2024年度入学生の研究状況(担当: 森 直哉)
「現代経営学演習」
担当: 森 直哉
目的、テーマ
教員自身の専門はファイナンスであり、遠くない領域として財務会計や管理会計やビジネスエコノミクスにも大いに興味を持っていますが、その範囲内にとどまらない多種多様なテーマを持ったメンバーが集まっています。各自の興味・関心にもとづいた経営学の領域に属する事例研究を、主として財務分析の手法を用いておこなうというのが基本的な方針です。実際のところは、統計的な手法を用いた実証分析であったり、定性的な分析であったり、ゲーム理論から得られる知見を生かして考察したり等、多種多様です。
ゼミの雰囲気
業界や職種や年齢がバラバラの個性的なメンバーが揃っていますが、和やかな雰囲気で楽しくやっています。教員自身のモットーは「楽しく真面目に」学ぶというもので、実際そのとおりになっていると思います。論文の作成それ自体は個人の作業ですが、テーマ決定や手法の検討等は、教員のコメントや、全員参加のディスカッションでおこなっています。「絞るならば、これよりもそっちのほうが面白い」とか「ここは削ったほうがわかりやすい」とか「あれを入れると説得力が増すのではないか」等、いろいろゼミ生間でアイデアが飛び交います。ときどき飲み会もありますし、有馬温泉でゼミ合宿もやりました。
現在までの進捗状況
1年次は、最初に問題意識や関心について述べるイベントを実施し、その後にテーマ候補をいくつかプレゼンし、全員で何が面白いかを議論しました。また、教員からは詳細に財務分析のレクチャーをしました。2年次は研究の進捗状況を何度かプレゼンしてもらい、全員で活発にディスカッションしています。教員からいつも言っているのは、あれこれ数多くの論点を欲張って入れないようにとか、ピンポイント爆撃ぐらいの絞られたテーマ設定をするようにといったことです。現在(6月下旬)、副指導の先生方から助言を受け終わって、いよいよ論文を書き始める時期です。