2023年度入学生の研究状況(担当: 忽那 憲治)
「現代経営学演習」
担当: 忽那 憲治
目的、テーマ
ゼミはアントレプレナーシップ、アントレプレナー・ファイナンス、イノベーション、ファミリービジネスの領域をテーマとしています。アントレプレナーシップによるイノベーション創出に向けての現状分析と課題解決へのインプリケーションを提示することが目的です。14名のゼミ生が取り組んでいるテーマはさまざまで、スタートアップ創出のエコシステム、企業内での新規事業創造(コーポレート・アントレプレナーシップ) 、大学発ベンチャー(アカデミック・アントレプレナーシップ)、スタートアップを対象としたアントレプレナー・ファイナンス、エグジット戦略および成長戦略としてのM&A、ファミリービジネスの事業承継・事業創造(ファミリー・アントレプレナーシップ)等に取り組んでいます。
ゼミの雰囲気
ゼミでは設定した課題について毎回ゼミ生が進捗を報告し、他のゼミ生との質疑を行った後、指導教員からのコメントをする形で進めています。全員が積極的に発言し、論文をより良くするための前向きなコメントが多数出され、とても良い雰囲気でゼミが開催されていると感じます。大学の教室での開催と合宿形式での開催、ゼミ後の懇親会などを重ねることで交流も深まってきました。
現在までの進捗状況
論文のリサーチデザインを固めるために、毎回のゼミでは準備する課題を提示し、それに関するゼミ生のプレゼンと質疑、指導教員からのフィードバックを行うスタイルで進めています。第1回と第2回のゼミでは、①論文で何を明らかにしたいのか、②それはなぜ興味深いテーマと言えるのかについて報告し、それを練り直す作業を行いました。第3回のゼミでは、その設定した課題に対して、①自身の研究が依拠する理論は何か、②その理論に依拠しながらどのような検証したい仮説を導出するか、③その仮説はどのような意味で興味深い、新規性のある仮説と言えるかについて報告し、論文の基本的な問いが何かを深めました。今後は、分析の結果などを取りまとめて、最終的な論文を完成させていく予定です。