2022年度加護野論文賞 第一次・第二次選考結果

第15回 加護野論文賞第一次・第二次選考通過論文

加護野忠男論文賞とは、神戸大学MBAの創設を牽引され、現在の神戸大学MBAの3つの柱の確立に尽力された加護野忠男氏(神戸大学名誉教授)の貢献に敬意を表して定められた賞です。2008年度より、神戸大学MBAの修士論文(専門職学位論文)のなかから優秀な作品を選考し、加護野忠男論文賞として表彰しています。第一次選考では、70本前後の提出論文の中から論文指導に当たられた5名のゼミ教員が各2本の論文を推薦し、提出論文の中から10本の論文が選ばれました。

2022年度第一次選考通過論文

2022年度の各ゼミ担当教員による10本の推薦論文は以下です(敬称略・順不同)

指導教員:小川 進

  • 中西 秀高 
    『素材産業において世界トップシェアと高収益を維持し続ける競争優位の源泉に関する研究』
  • 福本 真士 
    『メタバースの特性によるコミュニケーション効果の違いに関する研究』

指導教員:梶原 武久

  • 澤田 健 
    『開発体制の変化が製品開発エンジニアのモチベーションと仮説創成力に与える影響 ~自動車開発の事例に基づいて~』
  • 田中 政旭 
    『地方公共団体における人事評価制度の普及に関する研究:実質的な利用と見せかけの利用』

指導教員:藤原 賢哉

  • 馬場 拓 
    『小規模・中小企業の第三者承継における効果的なPMI活動の研究』
  • 広瀬 博史 
    『Society 5.0時代におけるバリューベースヘルスケアを実現するための医療サービスイノベーションに関する研究 ~日本の医療サービスにおける価値共創を目指して~』

指導教員:松嶋 登

  • 上田 廣 
    『日本的経営とデジタル・パラドックス ~老舗製薬企業のデジタイゼーション・デジタライゼーション推進がもたらすDX遅延~』
  • 山本 周作 
    『生活協同組合は持続可能な地域をつくれるのか:アクターネットワーク理論を用いた地域エコシステムの研究』

指導教員:三品 和広

  • 粟井 幹喜 
    『競争力を高める「不」採用戦略』
  • 小野 功暉 
    『国内ブロックバスター薬の開発プロセスから見る製薬企業における同族の役割について』

2022年度第二次選考通過論文

2023年2月21日、次年度にMBAゼミを担当する教員から5名(忽那憲治教授、鈴木竜太教授、三矢裕教授、南知恵子教授、宮尾学准教授(松嶋登教授代理))を審査員として、加護野忠男論文賞の第二次選考を実施しました。10本の推薦論文に対する審査員の評価は、ある程度において分散したとはいうものの、その中で比較的高い評価を受ける上位3つの論文は安定して複数の審査員からの票を集めました。そのため、スムーズに選考が進んだという印象を持っています。しっかりとした方法論がとられ分析も非常にていねいに進められており、切り口としてもMBA生ならではの実務家的な視点が明確に出されていることがポイントになっていました。審議の結果、次の3本が第二次選考通過となりました。

  • 澤田 健
    『開発体制の変化が製品開発エンジニアのモチベーションと仮説創成力に与える影響 ~自動車開発の事例に基づいて~』
  • 田中 政旭
    『地方公共団体における人事評価制度の普及に関する研究:実質的な利用と見せかけの利用』
  • 広瀬 博史
    『Society 5.0時代におけるバリューベースヘルスケアを実現するための医療サービスイノベーションに関する研究 ~日本の医療サービスにおける価値共創を目指して~』

文責:2022年度MBA教務委員 原田 勉