神戸大学MBA

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合格への道

合格への道

合格への道
田中 健治 さん
貴和化学薬品株式会社 2001年度入学生 宗像ゼミ
 
私は、自動車メーカーの管理部門に8年間勤務したあと、祖父の経営する会社に移りました。創業50年を経ておりますが100名未満の小所帯で、いい意味でも悪い意味でも「前近代的」なところが多く、それを見て取り「経営革新」と勇みました。ところが事はそう容易く進みません。個々の生活のかかった従業員だけでなく、取引先や金融機関等、たくさんの利害関係者を動かしていかなくてはならないのです。自身の僅かな仕事経験や知識で賄えるほど甘くはありませんでした。これまでの仕事経験が「プロのサラリーマン」としてある程度は通用しても、それだけでは「経営者」としては歯が立たないことを痛感しました。
 

とにかく経営者として処して行く為の視座を得たい、そんな思いで神戸大学MBAコースの門を叩く事にしたのです。入学に必要な情報は大学院のHPから入手しました。先ず取り掛かったのは「研究計画書」の作成ですが、自らの問題意識や課題が経営全体への漠たる意識であった為、ある程度形になったテーマとするのに手間取りました。どうしようかと悶々とするばかりで、すっきりとしません。幾つかのキーワードを選んで、日々の仕事の合間に振り返ることで、なんとか自らの問題意識に基づくテーマを浮かび上がらせていくことができました。英語は余り得意でなく、これまでの仕事も英語とは無縁であったのですが、大学院という場で学ぶ為の作法と割り切り、慣れ親しむことに努めました。ハーバードビジネスレビューの日本語版と英語版を買って、経営学的キーワードや表現を重点的に意識して見比べ、なんとなく違和感が薄らぐまで読み返しました。面接では、自動車メーカーでの勤務経験と小規模企業の経営でいういわば「複眼」が、授業や研究活動において多面的なものの見方を提供できるのではという思いを強調しました。

どうにか入学を許された私ですが、それからの1年半、昼間は切った張ったの仕事に身を窶しながら、何度も恥ずかしい思いをし、大いに刺激をうける日々でした。振り返ってみると、経営の視座を得る境地には至りませんが、「走りながら一寸立ち止まってものを考えることができるようになった」「今までよりも少しだけ遠くを見ることができるようになった」ように思います。

 
受験生へのオススメ本
 
『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー』『一橋ビジネスレビュー』『最新経営イノベーション手法50(日経ビジネス編)』:神戸大学MBAコースを目指すのなら『ビジネス・インサイト』といきたいところですが、入手し難いのが難点です。前2者を読みながら、キーワード集とも言える後者で理解を深めることに努めました。現実の仕事で抱えている課題を、これらの作業を通じて経営学っぽい視点で捕らえようとすることは研究計画書や面接の準備にも役立ちました。また、入学後のペース作りにも寄与したように思います。
編集者(注):『ビジネス・インサイト』神戸大学人文社会科学系図書館にてご覧頂けます。また、現代経営学研究学会会員の方は会員価格でご購入頂けます。学会に入会されますと、定期的に『ビジネス・インサイト』最新号が送付されます(バックナンバーの購入が可能です)。詳細はこちらをご覧下さい。