2015年度ポスターセッション MBA生のコメント
ポスターセッションについて 原田和実さん(所属ゼミ:松嶋登ゼミ)
Q1:MBA論文報告会(ポスターセッション)を終えての感想をお聞かせ下さい。
今年度から始めて開催されることもあり、ポスターセッション自体がどのような状況となるのか想像がつきませんでした。逆にそれがゆえに各修了生のポスターも、表現に独自の工夫をこらし、また印刷の質にも拘ったものも見られるなど、貼り出された一つ一つに自身の研究成果への熱い想いが溢れたものとなっていました。
セッションもいざ始まってみると、オーディエンスの皆様からのさまざまなご質問に対し、ご説明することに時間の経過を忘れてしまうほど集中し、いつの間にかセッションが終了していたというのが実感でした。中には自身が想定できていなかったようなご質問もあり、研究することの奥深さを肌で感じることができるイベントでした。簡潔にご説明できるよう、もっと事前に準備しておけばよかったということが私の反省です。
Q2:論文の執筆やポスターの準備にあたって難しかったのはどういった点ですか。
論文の執筆やポスターセッションへの準備は、あまり日常で経験することがなく、私たち修了生にとって試行錯誤の連続でした。論文を書き始めてもスムーズに進めることができない。自習室で一日中取り組んでも、1ページすら書き進むことができないことに焦ってしまう。また文章を振り返っては論理が成り立っていないことを見つけてしまい、再び書き直さなくてはならなくなる。そして遅々として進まないことにさらなる焦燥感を覚える。このような日々の中で、それでも気持ちを落ち着かせて、一語一句一文を大切にしながら自身が主張したいことを着実に書き進めること、それが私にとって一番難しく、しかし一番心掛けたことでした。
またポスターの準備では、そのように時間に追われながら執筆した研究成果を、あらためて冷静に見つめなおすこととなりますが、つい感慨深く研究の足跡を辿ってしまい、あれもこれもポスターに掲載したくなります。またポスターの限られたスペースにまとめるために、発表すべき研究成果を省いてしまうことにもなりかねないと思い、ついつい文章が多くなりがちになります。しかしオーディエンスの皆様に正確にお伝えできるように表現しなければなりません。その絶妙なバランスを取ることがとても難しく思いました。