2018年度ポスターセッション 教員のコメント

「ポスターセッション開催報告2018」 鈴木竜太 教授

神戸大学MBAの大きな特徴は、専門職学位論文(MBA論文)を課している所にあります。ただし、この論文は学術的に優れたものを書けば良いという通常の修士論文とは異なり、それぞれの組織が良くなるための建白書にもなりうる論文であることが求められています。つまり、取り組むイシューとその解が実践的にも意義があり、当該学生が所属する組織に大きなインパクトがあることが求められるのです。

このMBA論文の報告会が、2018年9月22日にポスターセッションという形でOB団体の神戸大学MBA Cafeのサポートを受け、開かれました。この新しいポスターセッションによる報告会も今年で4年目を迎えます。例年のように、今年もMBA論文を提出したM2生が、この1年時間をかけて取り組んできた自分の成果を他のMBA生や教員、OB、そして家族の前で熱心に説明を行なっていました。中にはMBA生のお子さんやご父母らしき姿もあり、リラックスした明るい雰囲気の中、報告会が行われました。ポスターの前では、来年度に論文を控えたM1生やOB、教員らが鋭い質問をなげかけ、研究成果を共有しあう議論の場面、無事MBA論文を書き上げた晴れ晴れとした顔と、久しぶりに会う同期との時間を楽しむを姿をあちらこちらで見ることができました。

M2の学生にとってはこれが最後の学びの機会となりました。「やりたいこと、考えたいことはできた」という学生もいれば「もう少し時間があれば」と話す学生もいました。この1年半の集大成は様々ですが、いよいよMBAの時間が終わる充実感と一抹の寂しさを彼らの姿からは感じました。

問いをたて、論理的・実証的にその答えを探り考え抜く、そんなシンプルな「研究」という試みの中で、MBA生は、良い問いかけの重要さ、論理的であることの難しさ、データ収集と分析の地道な作業の貴重さ、そして考え抜くことの苦しさ、そしてそれらの大変なプロセスを経て初めてようやく言うことができるほんの小さな解の崇高さを感じたのではないかと思います。これらの経験をぜひこれからの日々の職場で活かしていって欲しいと思います。