2024年度ケースプロジェクト発表会 金賞チームインタビュー

金賞チーム 「セントラルのせんとくん」

メンバー:河崎 孝志、小林 繁、齋藤 由織香、玉野 典子、中津 嘉隆
(※五十音順、敬称略)

2024年8月3日(土)にケースプロジェクト発表会が開催されました。激戦の末、見事金賞に輝いたチーム「セントラルのせんとくん」の皆さんにインタビューを行いました。

Q1.準備にはどれくらいかかりましたか?

Q2.入学から4ヶ月を振り返って、日々のMBAの授業はいかがですか?

Q3.プロジェクトの練り上げに向けて苦労された点は何ですか?優勝の感想と併せてお答え下さい。

Q1.準備にはどれくらいかかりましたか?

(河崎) 直前まで毎週集まっていました。広島、岡山(香川)、徳島、兵庫と、それぞれの居住地や勤務地が異なることや、期間中に災害派遣への従事、新型コロナウイルス感染症に罹患、忌引きなどの理由で欠席を余儀なくされたメンバーもいたため、全員の予定を完全に一致させることは困難でした。こうした事情もあり、授業終了後の集まり(それも、遠隔地のメンバーの帰路の新幹線の時間まで)しか時間が取れなかったため、密度の濃い議論ができるようにオンラインデータストレージサービス(Googleドライブ)で事前に資料を共有し、LINE等のSNSで随時連絡を取り合うなど、工夫を凝らしました。他のグループが毎週授業後に集まって懇親の場を設けていたという話を聞くと、羨ましくもありましたが、私どものグループでは上記の理由により、困難だったことから、こういった状況となりました。この「他と比べて不利な点」を補い、どう伸ばすかに集中したことが、毎週最も力を入れたことだったかもしれないと考えます。

(小林) 入学して最初にチームが編成されてから、ずっと議論を続けてきましたので、足掛け4ヶ月かかった印象です。途中、他の科目の課題やレポートに追われてスキップしたりもしました。提案のストーリーが大幅に変わったり、プロジェクトは山あり谷ありで大変でしたが、なんとか最後まとまってよかったと思います。

(齋藤) 入学時に近くの席の人とチームになると聞きました。住所が比較的近い人たちがチームになっていたのですが、新幹線で通学する人もいれば、車で通学する人もいて、とかなり距離感のあるチームでした。このために、土曜日の講義後の時間は、終電までの時間が本当に貴重で、対面で相談できる唯一の機会となりました。
ケースが決まってからの平日は、SNSをフル活用して各自の考えや調べたことを共有していたと思います。通知音が鳴らなかった週は無かったのではないでしょうか。他にも距離のハンデを、各オンラインツールを利用することで、チーム内のコミュニケーションを円滑に進めていました。何かを見るたびにケースを思い出すと話をしたり、まさに4ヶ月間ずっとケースの準備をしていたように思います。

(玉野) 入学時のオリエンテーションの時点でチーム編成は決まっており、神戸より西の遠方在住チームでした。打合せは毎週土曜日の授業後から21時くらいまでの打合せを主として行いました。遠方でしたので、新幹線の時間もあり、21時には終わるぞ、と時間の区切りがあったので対面での打合せは集中して出来たと思います。また、平日にはそれぞれが気づいたポイントや考えをラインでやり取りしていました。オンラインの打合せについては時間帯を合わせる事が難しく、最後の1週間に1度行っただけでした。他の授業の課題と並行して論文や書籍を各自読みながら、気になったものを集めていく、という形でしたので4か月ずっと頭の中にありました。

(中津) プロジェクトの準備期間は、4月から始めて約4ヶ月間取り組みました。私たちのチームは、遠方から通うメンバーで構成されていましたので、全員で集まれるのは基本的に土曜日の授業後だけでした。でも、その分、平日は各自で調べものをしたり、夜にオンラインツールでアイデアを出し合ったりと、工夫しながら進めていきました。限られた時間だからこそ、土曜日の対面ミーティングでは効率的に話し合えたような気がします。
もちろん、締め切りが近づくと本当に忙しくなって、「これ、間に合うのかな」とヒヤヒヤすることもありました。7月の別の授業の課題や発表そして期末試験も重なるとさらに大変でした。ですが、みんなで励まし合いながら、なんとか乗り越えることができました。振り返ってみると、大変だったけれど、チームワークの大切さや時間管理の重要性など、たくさんのことを学べた貴重な経験だったと思います。

Q2.入学から4ヶ月を振り返って、日々のMBAの授業はいかがですか?

(河崎) 経済産業省の職員として、業務上の企業支援に役立てたくMBA課程に進学しました。
私は岡山県在住であり、在来線の電車を利用して通学した場合、8時50分からの授業に間に合わないため(新幹線を利用すれば可能ですが…)、毎週、朝四時半に起きて、5時半に自宅を車で出発して通学しています。車を運転するため、同期生と飲みに行くことが出来ないのですが、それでも毎週の講義が待ち遠しく、レポートの課題を読むときも知的好奇心を刺激され続けています。早い話、楽しいのです。
経産省入省前、民間企業(新聞社、放送局)に在籍しましたが、事件記者のほかに放送局時代に営業マンとして、また、現在の企業支援を職務とする中で、「なぜ?」と日々感じていたものが、一つ一つ謎が解明されていくような感覚に陥りました。
価格が決まる要素とは?市場の中での自社の立ち位置と優位性を活かした戦略とは?商品・サービスというが、「商品」と「サービス」の違いとは?等、(私が文学部出身で経済、経営、商学に疎い、事件記者と公務員を長らく務めて来たとの背景もありますが)学んだことが即、業務に役立ち、無駄のないカリキュラム構成には感服するばかりです。取り扱うテーマも、非常によく練られたものばかりの良問揃い。そしてそれを初学者にもわかりやすく、そして重みと深さをもってご教授いただける先生方。間違いなく、一級の研究者であり、教育者です。ここで学べてよかったと、心から感じます。
神戸大の「働きながら学ぶ」は、確かに忙しいです。ですが、働きながら学ぶ環境だからこそ時間をどう使うか、資料をどう読み込み、どの順に読むか、どう活かすかを徹底的に考える機会となり、同時に、各界からここに集い、同じ学び舎で学ぶ仲間の姿から、得難い刺激を頂いております。それぞれが各業界を代表するような専門性を有し、一流の人材です。そんな得難い同期は、ここに来なかったらならば、おそらく簡単には会えない雲の上の存在の人たちばかりか、将来そうなる人たちです。こういった人材と切磋琢磨できる機会を与えて頂けたことに心から感謝しています。

(小林) 正直最初は毎週のレポートに追われてプレッシャーが大きかったですが、だいぶ慣れてきました。
私自身すでにキャリアが25年以上のベテランと呼ばれる世代ですが、多くの経験をしたあとだからこそ、理論的に経営学の授業を受けられることは非常に貴重だと感じています。普段の業務からは、どうしても自分が見えている得意部分に知見が偏りますし、なにより理論を学べる機会はそう多くないと感じていました。授業では、生徒どうしでグループを編成して議論することも多いのですが、自分より若く、異業種で働く優秀な同期生たちのご意見はすごく刺激になります。

(齋藤) 最初の数ヶ月は生活リズムがガラリと変わって、大変に感じました。しかし、仕事の外で大変さを共有できる同期と知り合うことができたことが、この大変さを乗り越えるための貴重な心の支えとなっています。
特に、授業ごとのレポートが本当に苦しいと感じることが多かったのですが、振り返ると講義内容を吸収するために必要な作業だったと思います。このレポートに深く取り組むことで、同期とのディスカッションを目一杯楽しめると思います。さらに、レポートに真剣に取り組むからこそ、自分の考えを何となく伝えるのではなく、どのように言語化すると伝わるのかということについて、毎週学びを深めることが可能となっていると感じています。
また、この4ヶ月間の振り返りを通じて、継続して楽しく学べることができていることも、教授陣の丁寧な講義の事前準備があったからこそだと感じています。

(玉野) 入学前に想像していたよりも正直大変ですが、想像していた10倍楽しく、毎週土曜日に同期達と会うのが楽しみで堪りません!最初は授業についていけるだろうか、仕事との両立が出来るだろうか不安もありましたが、熱心に、理解を深めるよう工夫された授業をしてくださる教授陣をはじめ、業種も年齢もバックグラウンドも興味も違う個性豊かな同期達と毎週議論を交わすことが何よりも新しい発見と学びに繋がっています。課題に追われ、プロジェクトの発表に追われ、今思い出しても震えるような、味わったことのない修羅場の時期もありましたが、職場の方の理解や応援、同期同士で励まし合い、何とか乗り越える事が出来ました。この年齢になってこんなにアツくなる事無いよなぁと改めて大人の青春を満喫しています。

(中津) MBAの授業は、想像以上に大変で充実した日々でした。確かに課題の量は多く、時には夜遅くまで取り組むこともありましたが、その分だけ学びも深かったように思います。
特に印象的だったのは、MBAでの授業は新しい視点を得る貴重な機会となり、思わぬ形で日々の仕事に活かせる場面が多かったことです。理論と実践のバランスが取れた内容で、学んだことをすぐに活かせる喜びがあり、多様なバックグラウンドを持つ同期生との意見交換からも多くのことを学べました。
もちろん、仕事と学業の両立は簡単ではありませんでしたが、家族や職場の方々の理解とサポートのおかげで、何とか乗り越えることができました。振り返ってみると、大変だった分だけ得るものも多く、MBAに入学して本当によかったと心から思っています。
この4ヶ月間で学んだことを、今後どのように活かしていけるか楽しみでもあります。

Q3.プロジェクトの練り上げに向けて苦労された点は何ですか?優勝の感想と併せてお答え下さい。

(河崎) セントラルスポーツをケースプロジェクトで担当するにあたり、「総合型フィットネスジム」の持つ課題に直面しました。グループ内で何度も議論を重ねましたが、「これといった弱みもないが、これといった強みもない」「プールを強みとしているが、これが施設の維持管理にかかるコストで足を引っ張っている」「元・オリンピック選手が設立したが、水泳、体操以外の分野ではあまり話を聴かない」「利用者が高齢者ばかりといった点で、先細りの不安がある」など、多くの課題に直面し、対応策の検討にあたっては非常に頭を悩ませました。また、フィットネスジムが活況であることや、フィットネスジムの必要性については認識していましたが、実際に自分が足を運ぶこともなく、未知の領域の一つでした。
当初、グループ内での議論の中で検討したのは、幅広い世代に愛され、親しまれる複合型商業施設「イオン」のような店舗にし、ファミリー層を取り込もうとの戦略でした。しかし、この方針で検討を重ねるうちにターゲットを絞り込むことの難しさに直面しました。グループ内の女性メンバーからは「産後フィットネス需要」との意見が出されましたが、「子育て中の女性がオシャレや体型維持を優先する余裕はなく、まずは休息を求めるのではないか」との意見を出すに至り、それでは誰をターゲットにするのか、議論が振り出しに戻るような一幕もありました。
また、「元・体育会系」をターゲットにする案も検討されましたが、体育会系の人間はかつてのトレーニングメニューを自主的に取り入れるなど、ジムやトレーナーを必要としない方法で体を鍛える人が多いのではないかとの結論に辿り着きました。その後、活況であるチョコザップのようなお手軽フィットネスは入る人も多いが辞める人も多く、真剣に取り組む人、つまり「かくれガチ勢力」は必ず、総合型フィットネスジムに戻って来るとの仮説を立てるに至りました。
グループ内に銀行員が居てくれた幸運も重なり、セントラルスポーツの収益構造を詳細に分析してくれました。その結果、他社と比べても収益の悪化はさほど深刻ではないことが判明し、新たな施策よりも現状の改善を重視する方向性にシフトしました。他にも、小中学校の部活動や公共施設の業務委託なども議論されましたが、公共施設の業務委託受注は、入札案件になる上に、なり手が無く、どこの自治体も自治体の外郭団体が受注するほかなく、「民間はまず手を出さない案件」と判断して見送られました。さらに他社の収益構造を分析する中で、カーブスは物販が強いことに目を付け、ジムの後にテイクアウトできる「アスリート飯」の開発案が浮上しましたが、食品開発は多くの競合が存在するレッドオーシャンであり、採算が合わないとの結論に達し、この案も見送られました。同様に、アプリ開発も検討しましたが、スマホで代替できるアプリが多いため、このアイデアも見送りました。
このように、アイデアを各々が出しあい、それをお互いで真剣に検討し、ブラッシュアップしていった過程は非常に有意義でした。私たちのグループは業界も居住地も異なっていたため、対面で集まる機会は限られていましたが、「実際にセントラルスポーツに(それぞれ別の店舗へ)手分けして訪問」することで、結束は強まり、各自が訪問した店舗で見てきたもの、感じたこと、得た情報には大きな差があることに驚きました。
この「全員で訪問」は、本講義を担当して下さった吉田先生からもお褒めの言葉をいただき、グループ内で非常に励みになりました。私は記者と公務員を交互に歩んできた特異な経歴なのですが、やはり主軸は「記者」であると自負しています。記者、特に事件記者には「現場百篇」との言葉があり、現場への訪問がいかに大事か、そこでの何気ない会話から、代り映えしなさそうな掲示物一つからでも、何かを掴んでくることを信条としています。私はセントラル以外のジムにも足を運び、トレーニングを体験し、インストラクターや利用者からの聞き取りも時間の許す範囲内で行いました。そして、セントラルスポーツ訪問時にも同様に、利用者の声を聴くにあたり、他のグループメンバーが訪問していなかった「平日」を狙いました。この現地での見聞が、報告内容に深みを与え、自分たちが議論し、検討してきた課題が机上のものから立体的に可視化されたような感覚を覚えるに至りました。
本講義では、現状分析と課題の検討、解決策の立案・見送り・組み合わせといったプロセスを通じて、多くの学びを得ました。特にチームビルディングの難しさや、立案した解決策を磨き上げるにあたっての「グループメンバーから指摘されるまで見えてなかった課題に気付けたこと」は、非常に貴重な経験であり、財産となりました。私は転職を重ね、多様な視点を持っているつもりでしたが、これが非常に浅はかな考えであったことに気付きました。ここでの恥ずかしさと同時に、新しい視点に触れる楽しさと素晴らしさに気付けたことが、最も大きな成果物であったと感じています。
現在、私の勤務先である経済産業省でも、多様な人材育成、兼業副業人材の流動化促進などを進めています。激変し、多様化したニーズへの対応を求められる企業への支援を進めていますが「様々な背景や経験を持った人材に働いてもらうこと、そして、今いる社員にも、副業や在籍出向など従来とは違う仕事を経験することで視野を広げ、技術や能力を高めてもらう」という方針を掲げているものの、実際には進展が見られていません。
こうした現状を鑑み、本講義で学んだ「新しい視点」を常に取り入れ、検討し、(時には大胆に切り捨て、組合せ)ブラッシュアップしていくことを職務に活かしていくことが、私の課題です。早い話、学んだことは多いですが、実際の職務でどう活かせるか、形を変えても、取り入れ、実践するにはどうするかが課題であると感じています。

(小林) 今年は、フィットネス業界のケースだったのですが、私自身、最近の進化したジムには全く行ったことがありませんでした。自分に馴染みがない業界のケーススタディですから、まずは現状を知ることが大切と考え、みんなで分担してそれぞれジムを体験して、意見や気づきを集約することにしました。フィールドワークの情報集めはかなり入念に実施したのが、現実的で独自のアイデアにつながったのかなと思います。
私たちは、西は広島、岡山、南は淡路島、徳島からと、遠距離通学する学生が集まったチームでした。週末以外に顔を合わせて話し合うことはできませんでしたし、土曜日も比較的終電の時間が早く、ディスカッションの時間にハンデがあるなかで、オンラインのツールを使いながら、提案をまとめていきました。飲み会の回数は少なかったですけど、チームワークは素晴らしかったと思います。
正直、他のチームにプレゼン巧者が多く、自分たちが金賞を取れるとは思っていませんでした。プレゼンターは私が務めたのですが、会社のプレゼンと違ってちょっと緊張しましたね。審査員の先生方のスコアがすごく高かったのを見た時は、子供のように喜んでしまいました。
MBAに通い始めて早くも5ヶ月が経過してしまいましたが、この勢いで最後まで走り抜けていきたいと思います。指導してくださった宮尾先生と吉田先生、そして、チームのみんなには、感謝しかありません。ありがとうございました。

(齋藤) チームメンバーの皆さんから学ぶことが多くて、本当に勉強になりました。プレゼンのプロに、議論の総括のプロ、講義で紹介されたツールをすぐに会得するプロ、色々な業界を知るプロ、とプロジェクト以外にもそれぞれの業界に詳しくなりました。限られた時間の中でのディスカッションではありましたが、社会人になってから初めて、他人とこれほど深く知り合えたのではないかと感じますし、このことを嬉しく思う気持ちがあります。
中間発表以降、ケースを深く見つめ直す必要があるとなったと同時に、講義外での取り組みが必要な講義を挟んだことで、グループワークに空白ができてしまった期間がありました。この間も、SNSでケースに関係のない講義の話をしていたように思います。何となくの一体感があって、みんなが頑張っているから私も頑張ろうと気持ちを鼓舞されたことを思い出します。
発表では点数を意図したわけではなく、そのような認識もチームの中には無かったように思います。しかし、発表までの最終週を振り返ると、自分たちが本当にケースの登場人物になりきって議論できていたと感じることが多くありました。チームで取り組んだことは面白かったですし、この内容をみんなに知ってほしいという気持ちが一番強かったのだと考えています。
ご指導いただきました宮尾先生、吉田先生、梅木さん、またチームメンバーに心から感謝しています。このメンバーで楽しみながら学べたことが大きな財産になりました。ありがとうございます。

(玉野) 中間発表後、別のグループワークでの授業が始まったこともあり、一時期グループラインが止まり、このまま空中分解するのではないかと危惧した瞬間がありました。また、ケースプロジェクトにおいては設定された問いに対して答える事が求められています。面白い提案をしよう!とアイデア豊富なメンバーが多かったので、議論は毎回とても楽しかったのですが、問に対して引き戻しながら整理し、削ぎ落していく事が大変でした。どれも良いアイデアで、整理するのがもったいなかったです笑
最終発表では、どのチームも非常に完成度の高い内容で、私たちの発表は最後から2番目でしたが徐々に緊張していったのを覚えています。優勝を狙っていたというよりも、やり切った!と思って勝手に満足していたので、審査員の方からも評価いただいた事は驚くと共にとても嬉しかったです。優勝の要因は、伝えたいことをシンプルに絞った事、あとは小林さんの素晴らしいプレゼンだったと思います。私自身小林さんのプレゼンのファンですが、伝える事の大切さを改めて感じました。
入学してからあっという間の5か月ですが、残り1年ちょっとも楽しみ尽くしたいと思います。
ご指導いただきました宮尾先生、吉田先生、何よりチームのメンバーに心から感謝しています。ありがとうございました!

(中津) プロジェクトを練り上げる過程で最も苦労したのは、多角的な視点を統合し、具体的な解決策を導き出すことでした。私たちのチームは多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成されており、それぞれが異なる強みを持っています。全員が全く知らない業界のケースでしたので、視座が変われば問題意識も当然変わってきます。
チーム全体で議論を重ねる中で、財務分析、効果的な言葉選び、豊富な人生経験、事業運営経験、データ分析など、各メンバーの独自の視点が徐々に形になっていきました。私も含め、全員がそれぞれの知見を出し合い、セントラルの固有の強みと課題について深く掘り下げることができました。
この過程で、時に意見の相違もありましたが、お互いの考えを尊重し、建設的な対話を通じて最適な解決策を模索しました。結果として、チーム全体の総合力が発揮され、業界の課題を多面的に分析し、実行可能な提案をまとめ上げることができました。
最終プレゼンテーションでは、小林さんが中心となって、私たち全員の努力を結集させ、セントラルのフィットネス事業における固有課題に対する打ち手を説得力ある形で提示することができました。小林さんのプレゼンテーションスキルと、チーム全体の綿密な準備が相まって、優れた成果を上げることができたと感じています。
優勝できたのは、小林さんを含むチームメンバー一人一人の貢献と、お互いの強みを認め合い、高め合える環境を築けたからこそだと思います。この経験を通じて、多様性を尊重し、協力し合うことの価値を改めて実感しました。
最後になりましたが、このプロジェクトを通じて私たちを熱心にご指導くださった宮尾先生と吉田先生に心から感謝申し上げます。先生方の的確なアドバイスと励ましがなければ、ここまでの成果を出すことはできませんでした。また、共に苦労し、喜びを分かち合ったチームの仲間にも深く感謝しています。それぞれの知識と経験を惜しみなく共有し、互いに支え合いながらプロジェクトを進めることができたのは、かけがえのない経験でした。この経験で得た学びと絆を大切にし、今後のMBAでの学習や実務に活かしていきたいと思います。本当にありがとうございました。