神戸大学MBAは、年末年始以外ノンストップで走り続けます。これは勤務を続けながら土曜日のみ、1年半で卒業できるようにするためです。このユニークなプログラム設計を活かし、学生は関西圏を超えて全国各地から集まっています。

Managing Products Ⅰ: Sales & Marketing

担当教員 栗木 契,森村文一,黄 磷
準拠テキスト Marketing Management, P. Kotler & K. Keller, Pearson, 2015
講義モジュール1 Marketing Concept
顧客志向とは何か。このマーケティング思想の歴史的な生成と発展,そこから生まれたマネジメント体系,及びその落とし穴を学びます。
Key Words: 交換概念,マーケティング・ミックス
講義モジュール2 Marketing Process
マーケティング関連プロジェクトを進める際の世界的標準であるSTPマーケティングについて,猿まねにならない活用方法を検討します。
Key Words: 市場細分化,ターゲティング,ポジショニング
講義モジュール3 Product life Cycle
産業の生成,成長,成熟,そして衰退というステージのなかで変化するマーケティング課題と,時機に応じた打ち手のあり方を押さえます。
Key Words: 製品ライフサイクル,革新の普及モデル
講義モジュール4 Consumer Behavior
マーケティングの計画,実行,評価に広く用いられている心理学,社会学などをベースとした購買分析のフレームと活用方法を学びます。
Key Words: 消費者情報処理プロセス,マーケティング・リサーチ
講義モジュール5 Brand Equity
マーケティングのリソースとしてブランドを活用しながら,効果・効率的な企業活動を生み出す方法を検討します。
Key Words: ブランド機能,ブランド組織,ブランド構築
講義モジュール6 Customer Relationship
サービス・プロフィット・チェーンを通じて,マーケティングを好循環に導くためのマネジメントの要点をつかみます。
Key Words: 顧客満足,ロイヤリティ,サービス・マーケティング
講義モジュール7 Global Marketing
国境を越えたビジネスの展開がマーケティングにもたらしているインパクトと,その効果の引き出し方を学びます。
Key Words: 標準化と適応化,グローバル・ポジショニング
講義モジュール8 What’s Next
デジタル時代に入り一段と加速化しているマーケティングの進化を,歴史を振り返りながら討議します。
Key Words: グロスハック・マ-ケティング,デザイン・シンキング,ビッグデータ・マーケティング
ケース企業 IBM,Nike, Coca-Cola,Costco, リクルート,シスメックス

 

Managing Products Ⅱ: Technology & Operations Management

担当教員 宮尾 学,梶原武久,原 拓志
準拠テキスト Managing Innovation, J. Tidd & J. Bessant, Wiley, 2013.
Designing and Managing the Supply Chain: Concepts, Strategies, and Cases,
D. Simchi-Levi, P. Kaminsky, & E. Simchi-Levi, Irwin/McGraw-Hill, 2000.
講義モジュール1 Technology, Operations, and Strategy
技術,イノベーション,およびサプライ・チェーンの設計と管理を,企業戦略・事業戦略と関連づけて考えます。
Key Words: 価値創造,ものづくり能力,イノベーションのジレンマ
講義モジュール2 Innovation Process
イノベーションを実現するためのプロセスを理解し,その効果的なマネジメントについて考えます。
Key Words: 製品開発プロセス,プロジェクト・ポートフォリオ,オープン・イノベーション
講義モジュール3 The Innovative Organization
創造的な組織を作り,イノベーターを育てる方法について考えます。
Key Words: 組織構造,組織の創造性,社内企業家
講義モジュール4 Benefits of Innovation
イノベーションによる価値創造について,顧客との価値共創,ビジネスモデルなどの視点から考えます。
Key Words: 価値共創,ビジネスモデル,ビジネス・エコシステム
講義モジュール5 Introduction to Operations Management
サプライチェーン・マネジメントとサービス・オペレーションズについての基礎を学びます。
Key Words: SCMの基本設計,QCDF,サービス・オペレーションズ
講義モジュール6 Process Analysis
オペレーションズ・マネジメントに不可欠なプロセス分析の視点を学びます。また,日本型生産システムと日本の強みについても考えます。
Key Words: プロセス分析,Little’s Low,日本型生産システム
講義モジュール7 Supply Chain Design and Management
サプライ・チェーンの設計と管理,情報の役割について学びます。
Key Words: 受給管理,同期化,鞭効果,企業間関係
講義モジュール8 The Global Supply Chain
サプライチェーンの設計と管理について,グローバルな視点と新興国市場にフォーカスした視点から考えます。
Key Words: 海外移転,I-Rグリッド,リスク・マネジメント
ケース企業 シャープ, Medtronic, 3M, Benihana of Tokyo, ZARA, トヨタ

 

Managing Resources Ⅰ: Individuals & Groups

担当教員 鈴木竜太,平野光俊,上林憲雄
準拠テキスト Essentials of Organizational Behavior, S. P. Robbins, Pearson Education, 2015.
Human Resource Management: Theory and Practice, J. Bratton & J. Gold, Palgrave Macmillan, 2012.
講義モジュール1 People Management
人をマネジメントするとはどういうことか,技術や製品,カネのマネジメントとの違いを考えます
Key Words: HRM,組織行動論,人事制度
講義モジュール2 Leadership
リーダーシップの考え方とフォロワーシップについて考えていきます。
Key Words: リーダーシップ論,フォロワーシップ
講義モジュール3 Team Management
チームやグループのもつ特徴と効果的に運営するためのチームビルディングを考えます。
Key Words: 集団圧力,グループシンク,集団の意思決定
講義モジュール4 HRD in Organization
個人のキャリアにおける学習と成長と組織における育成を双方の視点から考えます。
Key Words: 学習論(組織学習,経験学習),キャリア論,知的熟練
講義モジュール5 Incentive & Motivation
企業組織において労働者の他律性と自律性を組織目的に向けて統合するインセンティブ制度を考えます。
Key Words: モチベーション論,成果主義,社員格付制度,人事部の役割
講義モジュール6 Diversity & WLB
人材の多様性を経営パフォーマンスに結びつけるために,女性活躍推進や外国人との協働を促す働き方改革を考えます。
Key Words: 雇用における差別の理論,ポジティブアクション,ワーク・ライフ・スピルオーバー
講義モジュール7 Organization and Individual
雇用区分の多元化と雇用区分間の組織内公正性を心理的契約の観点から考えます。
Key Words: 雇用ポートフォリオ,均衡・均等処遇,エンプロイアビリティ
講義モジュール8 Strategic HRM
全社戦略,市場との関係といった広い視野から人的資源管理の問題を考えます。
Key Words: 企業戦略とHRM施策の適合,制度的リーダーシップ
ケース企業 Tessei,NASA,アストラゼネカ,イオン,ハウス食品,ローソン

 

Managing Resources Ⅱ: Controlling & Reporting

担当教員 三矢 裕, 清水泰洋, 松尾貴巳
準拠テキスト Financial Accounting, R. Libby, P. Libby, & F. Hodge, McGraw-Hill Education, 2016.
Financial Statement Analysis, K. R. Subramanyam, McGraw-Hill Education, 2014.
Cost Accounting, C. Horngren, S. Datar, and M. Rajan, Pearson, 2015.
講義モジュール1 Financial Statements I
財務会計とは財務諸表を通じた外部利害関係者とのコミュニケーションである事を理解した上で,財務諸表がいかに作成されるかの計算構造について学びます。
Key Words: 財務諸表,財務会計,複式簿記
講義モジュール2 Financial Statements II
公表される主要な財務諸表,すなわち貸借対照表,損益計算書,キャッシュ・フロー計算書の目的と構造,主要な構成要素を理解します。
Key Words: 貸借対照表,損益計算書,キャッシュ・フロー計算書
講義モジュール3 Business Decisions and Financial Statement Analysis
財務諸表の数字を用いて企業をカネの面から分析します。比率の比較を通じて企業の収益性や成長性,信用性を評価します。
Key Words: 収益性分析,成長性分析,信用性分析
講義モジュール4 Financial Accounting Regulations
財務報告の周囲に位置する諸制度,特に会計基準,監査,税務会計の基本的な考え方と,特に会計基準の行方について議論します。
Key Words: 国際会計基準,監査,法人税
講義モジュール5 Business Valuation
会計数値が株価との間の関係に関する基本的なモデルを学び,企業の将来予測を基礎として現在の株価の評価を行います。
Key Words: 利益の持続性,予測財務諸表,企業価値評価
講義モジュール6 Cost Management
コストビヘイビアや原価計算の意義を理解します。ABC(活動基準原価計算)による精緻な原価の計算や間接費のマネジメントについて学びます。
Key Words: CVP分析,コストの下方硬直性,ABC,間接費
講義モジュール7 Management Control and Strategy Implementation
策定された戦略の実施手法としてのマネジメント・コントロールを理解します。予算差異分析や非財務指標を組み合わせたBSCを学びます。
Key Words: 予算と責任会計,差異分析,財務/非財務指標,BSC
講義モジュール8 Management Control in Organizations
組織運営のためのマネジメント・コントロール利用について理解します。報酬との関係や,システム導入する際のマネジメントに焦点を当てます。
Key Words: 振替価格,業績測定と報酬制度,システム導入
ケース企業 Under Armour, Addidas, アシックス, Cambpell Soup, Apple, JR東海,東急電鉄,花王,ライオン,日本板硝子,旭硝子,京セラ

 

Integrating Products & Resources: Strategy

担当教員 原田 勉, 小川 進, 平野恭平
準拠テキスト Strategic Management, G. Saloner, A. Shepard & J. Podolny, Wiley, 2005.
講義モジュール1 Competitive advantage
競争優位やその源泉,それを獲得するための戦略とは何かについて明らかにします。
Key Words: 競争優位,競争戦略
講義モジュール2 Resource Allocation
比較優位や収穫逓増などを反映していかにして資源配分を決定すべきかを検討します。
Key Words: 資源配分,比較優位,収穫逓増
講義モジュール3 Dynamic Capability
長期的に競争優位を持続するための資源,コンピタンス,ケイパビリティについて議論します。
Key Words: 資源依存,コンピタンス,ケイパビリティ
講義モジュール4 Organization Design
戦略と組織構造との相互依存関係について組織デザインという観点から分析します。
Key Words: 組織デザイン,PARCモデル
講義モジュール5 Competition in Niche Markets
ニッチ市場での競争戦略のあり方について検討します。
Key Words: 戦略ポジション,移動障壁
講義モジュール6 Competition in Concentrated Markets
戦略的依存関係が成立する寡占市場での競争戦略のあり方について検討します。
Key Words: 戦略的依存関係,スーパーモジュラリティ
講義モジュール7 Strategy in a Changing Environment
変化する環境の下での戦略マネジメントについて議論します。
Key Words: Exploitation(精緻化), Exploration(探索)
講義モジュール8 Globalization and Strategy
グローバリゼーションにおける企業経営,戦略,組織のあり方について議論します。
Key Words: グローバリゼーション,トランスナショナル
ケース企業 Dell, Materials Technology Corporation, Becton Dickinson, Appex Corporation, Airbone Express, Siemens, Acer Inc., Philips, Panasonic