2023年度ポスターセッション MBA生のコメント
ポスターセッションについて 澤 剛史さん(所属ゼミ:藤原 賢哉ゼミ)
Q1:MBA論文報告会(ポスターセッション)を終えての感想をお聞かせ下さい。
ポスターセッションでは、ゼミメンバーがお互いにポスターのデザインやプレゼン内容、さらにはコスト効率の良い発注先などの意見を交換しながら進めます。そのため、孤独との戦いであった論文執筆と相反し、ポスターセッションの準備はメンバーと協力・協働する過程で一体感を得ることができました。
迎えたポスターセッション当日、会場はいつもの白熱した講義の雰囲気とはガラリと変わり、終始和やかでした。 しかし、わたしはポスター内容を補足するため、身振り手振りを交えながら汗だくで聴き手に説明を行っており、他メンバーがプレゼンする様子を見る余裕も無いほどでした。
神戸大学のMBAでは、3月に必修科目の講義は終了するため、4月以降は学年全員が揃う機会は激減します。そのため、前半に設けられた全員のポスターを見て回る時間は、他ゼミメンバーの論文内容をじっくり見て、言葉を交わすことができるとても有意義なものでした。
会場には、1年半講義をしてくださった先生方や、後輩にあたるM1の方々が来られていました。MBA最後のイベントということもあり、講義では厳格な指導を賜った先生方も、この日は私たちの1年半の成果を温かく見守られていました。M1の方々は、今後自分たちが論文執筆やポスター作成を行なうため、興味深くも不安気にプレゼンテーションに耳を傾けていた様子でした。わずか一年前には、私たちはこの同じ場で先輩たちのプレゼンテーションに耳を傾けていたと、感慨深く思い返しました。同期であるM2のご家族の方々にもお会いでき、1年半お世話になった日頃の感謝の気持ちを伝えることができました。
ポスターセッションの結果、残念ながら私は入賞を逃してしまいました。しかしながら、ゼミ内では建設的な共同作業の成果によるものか、入賞者7名中藤原ゼミから4名のメンバーが入賞。ゼミ全体での更なる一体感が高まりました。
ポスターセッションを総括すれば、MBA生活1年半における集大成と言えます。そして、先生方の長期間にわたる神戸方式MBAのご指導により、無事この日を全員で迎えることができたと感じています。この思い出は、卒業してもかけがえのない大事な思い出として記憶に残るでしょう。
Q2:論文の執筆やポスターの準備にあたって難しかったのはどういった点ですか。
わたしの研究テーマは「食品業界における新製品に関する定性的研究」でした。文中で、企業内での機密性が高い新製品に触れることから、インタビューを受けてくださる企業の確保に苦戦しました。それゆえ、紹介を通じてインタビューのアポイントを取るといったアプローチが必要でした。
また、50ページ以上にわたり執筆した論文をA0一枚に集約する作業が非常に難しかったです。構想だけでも数日は要したことを覚えています。簡潔にまとめたポスターゆえ、セッション当日に口頭での補足説明は必須です。振り返ると、20秒で全体を要約する方法や、2分以内で詳細を説明するパターンを事前に用意しておけば、当日の補足説明がもっとスムーズに行えたと思います。
MBA生活が終わった今、新たな世界に足を踏み入れたような新鮮な思いを抱いています。今後、胸を張り『人生を変えたMBA』と言えるよう、令和5年修了生として身を引き締め社会に貢献していきたいです。