神戸大学MBA

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在学生向け

◇加護野忠男論文賞◇
 
 
加護野忠男論文賞について

神戸大学のMBAプログラムは、2009年3月をもって最初の20年を駆け抜けたことになります。これを機に、これまで外部に開放していたMBA論文賞を衣替えして、新たに神戸大学内部で加護野忠男論文賞として再出発を図ることになりました。

この論文賞の意義は、神戸大学のMBAプログラムの成り立ちと深くつながっています。欧米のMBAプログラムが20代半ばの学生を主たる対象として、経営リテラシーの向上を企図するカリキュラムを組んでいるのに対して、入学生の平均年齢が37歳に達している神戸大学のMBAプログラムでは、プロジェクト方式という独自の理念を掲げています。これは、教員が学生に一方通行で講義をするのではなく、学生が自らの手を汚して研究課題に取り組むことを重視するという姿勢を現しています。その中心を占めるのが、二科目のプロジェクト研究と、修士論文の執筆で、仕事に従事する学生が仕事を離れることなく、仕事を進める中で抱いた問題意識を取り上げて、とことん究めてみる場をそこで提供しようと考えています。

加護野忠男論文賞は、そのような位置づけを持つ修士論文に学生が意欲をもって取り組むよう後押しする目的を持つと同時に、どういう論文が高い評価を受けるのか例をもって明示するという役割を果たします。それゆえ、選考には慎重を要します。

この要請に応えるべく、選考は三段階で行います。第一段階ではゼミの指導教官が、自ら指導した約14名分の論文のなかから上位2本を選びます。これは論文に取り組むプロセスも見たうえでの評価になることから、誠実な論文しか、このステージを通過することはないと思います。この段階で、およそ70本の論文が10本にまで絞られます。第二段階では、次年度のゼミ担当教官5名が提出された論文を読み、第一段階を通過した10本のなかから上位3本を選びます。この段階では専門外の教官が審査に加わるため、主張を導く手続きの信頼性に重きが置かれることになると思います。最後に第三段階では、経済界の代表者、出版界の代表者、学界の代表者で、上位3本のなかの順位付けを行います。この段階では、実業的な視点から見て面白いか否かが問われることになると見ています。全体を通しては、1)現実に対して意味のある含意を提供する論文か、2)その含意を導くプロセスが信頼に足るものか、を審査の基準に掲げます。

論文賞に加護野忠男教授の名前を冠したのは、神戸大学のMBAプログラムの創立メンバーの中心人物として、加護野教授が By the Job Learning というコンセプトを編み出し、プロジェクト方式を定着させるうえで残した多大なる貢献に敬意を払うためです。ここから世界に向けて、関西発の経営教育の発想を発信していければと考えております。

文責:2008年度MBA教務委員 三品和広
 
 
2008年度第一次選考結果
 
氏名
論文名

推薦者

石村 良治
解釈主義的アプローチによるデジタル家電コモディティ化回避
南 知惠子
小林 誠
原材料市況の変動が及ぼす企業投資行動への影響
−素材4産業のミクロデータ実証分析−
砂川 伸幸
下垣 有弘
コーポレート・コミュニケーションによるレピュテーションの構築とその限界:松下電器産業の事例から
加登 豊
進矢 義之
システムの複雑化が企業間取引に与える影響の研究
原田 勉
鈴木 周
M&Aにおける経営者の意思決定プロセスとPMIの研究
砂川 伸幸
竹内 雄司
メンタリングが職場に及ぼす影響 
~個と組織の強さが両立する職場作りにかかわる研究~
金井 壽宏
徳宮 太一
同族企業における後継者育成
金井 壽宏
中尾 一成
個人や組織のコア技術能力がイノベーション成果に及ぼす影響
原田 勉
福嶋 誠宣
日本企業のグループ経営におけるマネジメント・スタイルの研究
加登 豊
藤岡 昌則
生産財マ−ケティングアプロ−チによる企業収益性の規定因に関する実証研究
南 知惠子

※公表されている論文は こちらからご覧頂けます。

 
2008年度表彰式の様子はこちら