神戸大学MBA

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◇2004年度入学生オリエンテーションご報告
 

毎年の恒例行事であるMBA新入生のオリエンテーション。大学にとっては年中行事であっても、新入生にとっては、期待と不安が入り交じるイベントの「初日」です。会場となったアカデミア館501号教室には、今年の入学生67名のフレッシュで(年齢幅は広いですが、みんな新入生ですから)多様な人材が一同に会したのです。

午後一時に受付が始まり、午後5時までの中身の詰まったオリエンテーション(式次第は、こちら をご覧ください)が行われました。以下では、その様子を簡単にご報告したいと思います。

 

[最初からの驚き]

午後1時からの受付が始まる前から、多くの新入生が到着していました。受付で、当日の資料の配布(「資料一覧」)を終えた後は、名簿作成のための写真撮影です。受付で、国立大学(4月からは、もう国立ではありませんが)らしさを感じられた人も多かったかもしれません。大量の資料は長机にそれぞれ山積みになっており、受付を終わった後、各自が一部ずつピックアップしていく。なんとサービスがよくないのだろう。でも、このようなことは、ごく普通のことなのです。

受付後の写真撮影をしてくれたのは、MBAのOBの方々でした。新入生オリエンテーションに修了者の方々が来て、お手伝いまでしていただける。このような雰囲気があることに、私たちは大きな喜びを覚えます。

[研究科長の挨拶]

午後一時半から、4月1日からの新研究科長である櫻井久勝が歓迎の挨拶を行いました。新入生のみなさんを様々な意味での「チャレンジャー」と位置づけ、何事においてもチャレンジ精神を発揮してきた私たちの社会人MBAコースという場で、さらに能力向上を果たしていただききたいというエールを送りました。もっとも、ハードワークで思い切りストレッチせよという言外のメッセージに、背筋を伸ばし、口元が引き締まる新入生たち。この挨拶によって緊張感は、会場いっぱいに広がりました。

[プロジェクト研究担当者からメッセージ]

引き続いて、2004年度にプロジェクト研究を担当する4名の教員( 石井淳蔵、谷武幸、忽那憲治平野光俊 )から、プロジェクト研究の進め方とそれぞれの熱い思いが披瀝されました。最初に挨拶の壇上に立ったのは、新専攻長である石井教授。複数テーマのプロジェクトの設定、それらに関する情報収集と深い洞察、共同研究の重要性、ゲスト・スピーカーとの濃密な対話など、研究に基礎をおいた教育のエッセンスがわかりやすく説明されました。そして、さりげなく、「日曜日に丸一日、共同研究することもありますから」とプロジェクト研究の大変さも伝えられました。

続いて、前専攻長である谷教授からは、戦略マネジメントに関するプロジェクト研究を行うことが詳しく説明されました。その際、「ともに考え、ともに進む」ことの大切さが強調されました。そうなのです。神戸大学のMBAコースでは、コミュニケーションが特に重視されるのです。リーダー候補と目される人の中には、周りの人々を引っ張っていくことがリーダーシップと勘違いしている人もいるかもしれない。そうではないのです。「ともに考え、ともに進む」ことこそリーダーの必須要件なのです。

当日、現代経営学研究学会ワークショップ担当者としてスケジュール調整ができなかった忽那助教授のメッセージは、当日の司会者である前MBA担当教務学生委員である金井壽宏教授から伝えられました。当初は代読の予定でしたが、軽妙な語り口で有名な金井さんは、多くの追加情報を交えて忽那先生の紹介を行いました。どうしたら、あのように上手に話ができるのか、いつも感心するのですが、それだけでなく、「いったい、いつ息継ぎをしているのだろう」と不思議に思います。

最後の登場したのが、平野助教授。彼自身が、第4期のMBA修了者であることもあって、その話には、リアリティがあふれています。MBAコースに進んだ動機?書き出すとすると10ページくらい必要になるので、残念ですが割愛しなければなりません?によって会場は笑いに包まれ、「理屈で何が分かる」というビジネスマンのプライドを捨て、「目からうろこが落ちる連日の経験」談に、新入生は気を引き締めたようです。

石井専攻長のもとでの半年間のプロジェクト実習の後、それぞれは、上記の4名の担当者いずれかのプロジェクト研究チームに所属して、さらに学習を進めます。受験の際に提出した研究計画書の内容をもう一度振り返るとともに、どの教員のチームで研究に取り組めば自分にとってもっとも有益かを考えながら熱心にメモをとるみなさんの様子が印象的でした。

[修学オリエンテーション]

今年度MBA担当の教務学生委員である私、加登豊が専門職大学院における修学ガイダンスを行いました。当日用いた説明用資料をごらんいただけば、どのような説明を行ったかはおおよそご理解していただけると思いますので、詳細はここでは省略します。平日夜間の講義は、すべて大阪経営教育センターで開講されることなど、本年度からの新しい試みや規則改正があり、その説明にかなりの時間がかかり、退屈されたかもしれません。ただ、履修要件などは正しく理解しておかないといけないことですから、みなさん、とても熱心に聞いていただくことができました。MBAコースは、サバイバル・レースであること。それだから、どのように生き抜いていくかの戦略や戦術が大切なこともあわせてご説明しました。

[事務手続きガイダンスと図書館利用ガイダンス]

履修上の注意事項を含むガイダンスは福田博之教務係長から、そして、図書館スタッフによる図書館利用ガイダンスが、詳しく行われました。MBA教育のインフラストラクチャーである教務掛、そして、日本有数の蔵書量を誇る図書館の業務内容に精通することは、サバイバルのための必須要件です。多くの接触、そして、活用を通じて徐々に大学とはどのような組織かの学習は進むでしょう。その第一歩となるオリエンテーションとなったと思われます。

[現代経営学研究所案内]

上林憲雄事務局長から、NPO法人現代経営学研究所の紹介が行われました。機関誌『ビジネス・インサイト』の発行、経営学研究科と共催で開催されるワークショップやシンポジウム、それに加えて、経営学研究振興のために多様な業務に取り組む現代経営学研究所は、経営学研究科と時に連動しながら、多様なビジネス課題の解決に取り組むこととなっています。

[プロジェクト実習の履修ガイダンス]

1年生前期には、講義の受講に加えて、必修科目であるプロジェクト実習が、石井専攻長の指導のもとに開講されます。その詳細についての説明が行われました。「神戸方式」として評価の高いプロジェクト方式による今年のテーマは、すぐれた企業のビジネスシステムの解明です。8月にプロジェクトチームの研究成果の発表会が行われます。特定の経営職能ではなく、事業の仕組みを多面的に検討し、模倣困難なビジネスシステムによって、持続的競争優位性を獲得・維持している企業を分析するという本年度のテーマは、ビジネスシステムの教育研究拠点作りを目的とするCOE(Center of Excellence)プログラムの認定を受けた経営学研究科にとって、非常にタイムリーなものであります。また、この研究成果は、ただちに実務の点検とさらなる洗練につながる実践的なものでもあるといえるでしょう。

[神戸大学MBA修了までを振り返って、ウエルカムパーティ]

昨年度MBAを取得された先輩、首藤宏文さん(高嶋ゼミ)と片岡典子さん(加登ゼミ)からの体験談は、何にも変えることのできない、貴重なアドバイスとなったと思います。オリエンテーション終了後に開催されたウエルカムパーティでも、このお二人に加えて、MBAコースの同窓会である MBA Cafe からお越しいただいたOBにも、新入生は多くの質問をしていました。また、同級生同士、そして、教員にも積極的に話しかける様子は、世間によくある懇親会とはまったく雰囲気が違います。その様子は、欧米のパーティに酷似しているのです。というよりは、「そこから何かが始まる場」として、パーティが活用されているのです。

もうMBAコースは始まっている、これが参加者全員の印象であったでしょう。

この文章をみなさんがお読みになるころには、新入生は、3月までとは違う生活を始めているでしょう。戸惑いと意気込みが渾然一体となったMBA生活。それは、他のMBAコースと同じ部分もありますが、独特の教育方式で人材の輩出を目指す神戸大学の専門職大学院ならではのものとなっているでしょう。

パーティ会場からは、神戸港、そして、大阪湾が一望できます。半日のオリエンテーション、そして、パーティでの対話。その合間に景色を見るみなさんの心の中に、希望の明かりが、もう一段明るく輝いたような気がします。 Light My Fire! そのきっかけの一部でも神戸大学専門職大学院が提供できたとすればうれしいと思います。

【式次第】 2004MBA_program.pdf(9KB)
【配付資料一覧】 2004MBA_materials.pdf(PDF7KB)

 

(文責 加登豊)