神戸大学MBA

アクセスマップ お問い合わせ
  • 文字サイズ
  • 標準
  • 標準

◇ 2003年度入学生オリエンテーションのご報告
 

早くも社会人MBA新年度の幕開き

春は、残酷な季節とT.Sエリオットは言いました。また、始まる。でも、始まる、この気持ち。憂鬱さは、ないわけではありません。

桜には、なにか不思議なものが根本に住んでいるという類の話も多いです。シーズンのようにサイクルのあるものは、すべてその始まりにおいて、希望と不安の両方をもたらします。ちょっと目が後者に寄ってしまうと、その季節がハードになります。

そんな桜前線が神戸に来るのに先立ち、早くも神戸大学大学院経営学研究科2003年度社会人MBAのガイダンスがおこなわれました。

日は3月29日、場所は瀧川記念学術会館でした。午後1時に受付をスタートして、午後6時半を越すまでの、濃いオリエンテーションでした。「最初が肝心」を地でいった感じでした。

1時30分より、まず中野常男研究科長のウェルカム・スピーチにはじまり、早速2003年度にプロジェクト研究を担当する教官(坂下昭宣、伊藤嘉博、南知惠子三品和広)のメッセージが披露されました。神戸大学の社会人MBAは、プロジェクト研究とリサーチに基づく教育(とアクション)を重視しているので、プロジェクト研究の担当教官からオリエンテーションの幕が開くのは、当然の流れのようでした。先頭バッターの坂下教授が、ポーディアムに立つなり、阪神の開幕の時期にあがる湯気のようなオリエンテーションがスタートしました。研究の姿勢、読むべき本など、具体的な注意から、姿勢を正す雰囲気でした。伊藤、南、三品の3教官は、いっぱいの期待とともに昨年度お招きした期待の教官ですので、専門職大学院として装いを新たにしたニューステップを飾るにふさわしいラインアップで、新入MBA生をお迎えできました。

続いて、この文章を書いております、今年度MBA教務委員の金井壽宏が、専門職大学院における修学ガイダンスをおこないました。自分のパフォーマンスなので、自己評定はできませんが、「希望編」、「現実編」、「無事終える編」、「お願い編」の4部構成で、30分強という短い時間をかけめぐりました。ここのMBAプログラムがどんなに良いかという希望よりも、どんなに大変か、その現実像と、それを無事終えるコツについて、より注意深く耳を傾けていただいた感じでした。雰囲気は、言葉と気持ちが染み透る感じでした(わたしの感性が変でなく、勘違いでなければ)。

4月1日から新教務委員のひとりとなる後任者(金井)が頼りないので、この後の岡部孝好(この3月29日時点での教務委員)が現職として、ばりばりのサバイバルガイド、このMBAを生き残るコツを話されました。神戸大学とて国立大学で、官僚制組織の役所であることをストレートに述べ、でもがんばってくれ、という熱いメッセージを、たくさんのジョークとともに送られました。一風変ったエールだなと聞いていて感心しました。MBA院生のIT環境の説明が、登壇に期待された役割だったのですが、それを超えた校長なみのビッグ・スピーチでした。
続いて、事務部門から福田亘教務掛長が、事務手続きのガイダンスを周到におこない、図書館からはスタッフによって図書館の利用についての説明がおこなわれました。大学は事務がないと成り立ちませんので、まだまだ問題があるかと思うのですが、事務の方々への感謝の気持ちを、就学中ずっと大事にしてほしいと思っています(困ったことは、困ったとどんどん、わたしどもに言っていただいたらいいのですが)。その間に、神戸大学大学院経営学研究科が中心になって組織した現代経営学研究学会のご案内が、
原拓志事務局長によっておこなわれました。原さんは、テクノロジー・マネジメント、生産システム論のご専門の教官でもあります。この日は、セールスマンでした。よい業績に結びつきますように!!

このMBAプログラムの「校長先生」ともいうべき谷武幸教授から、初年度春学期のミニプロジェクトの詳しい説明と、あわせて修了までの留意事項について、タイムテーブルにそった解説がありました。ていねいな説明と読みやすいパワーポイント資料のおかげで、新たな現実への入り口に、かがり火がともった瞬間でした。Go, Johnny, go. もし、この文章を、MBAの1年生の方が読んでおられたら、ジョニーのところに、ご自分の名前を入れてください。

教官が語るだけだと、ウソーという声がどこでも起こりえますので、この日のクライマックスに、昨年の夏にMBAを修了した卒業生の平田嘉裕さん(谷ゼミ修了生)の修士論文の発表があったのが、とても良かったです。MBAに入ったひとが、いちばん良い助言がえられるのは、MBAを無事卒業した先輩の声に決まっているからです。わたしたちは、平田さんはじめ、当日のオリエンテーションに来てくださったマスターの2年生と卒業生に感謝しています。そのあとのウェルカム・パーティでは、六甲台からの眺めを楽しみつつ、歓談の輪がいっぱい、そこかしこに広がりました。いいスタートにして下さいという、素直な気持ちがどのファカルティの気持ちにも読み取れるようでした。

全体として、厳しさを伝えるなかに明るさが、でも、浮かれた気分には緊張感の烽火もあがり、とても絶妙のコンビネーションの日になっていたのではないかと思います。
だれもが、節目で新しい世界に入るという経験をしますので、MBAのガイダンスの日が、大人になってからもまた大学という世界に渡ってきた方々にとって、いいイニシエーションになることを祈っています。そのことを、イニシエーションという言葉がもつ、そこから始まるという意味と、試練・通過儀礼という意味合いとともに記して、このガイダンスの日における雰囲気の紹介といたします。

On a clear day at Rokkodai, you can see the whole Osaka-bay area.

 
【式次第】   program.pdf (16 KB)
 
(文責 金井)