神戸大学MBA

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合格への道

合格への道

合格への道
玄山勝彦 さん
住友電設株式会社勤務 2003年度入学生 南ゼミ
 

入学して半年が経過した 10 月にこの原稿を執筆しています。振り返れば、合格発表が終わり、歓喜に包まれたのもつかの間、 4 月からトップスピードでここまで来ました。ウォーミングアップの時期がしばらくあって、それからトップギアに加速するものとばかり思っていましたが、神戸の MBA スクールは、入学してからすぐにトップギアに加速しなければついていけなくなってしまいます。なぜなら入学後の半年が、最も重要かつ厳しい時期だからです。受験生の皆様は、合格後の 4 月よりハードでかつ濃厚な日々が待ち構えているということを、期待と不安の両面において覚悟しておいてください。

さて神戸大学の入学選抜は、大きく研究計画書、英語、小論文、面接の 4 つに分けられます。ここで、関西圏の他の MBA スクールと違うのは英語の試験があることです。

研究計画書と面接については、私自身は特段の対策を取っておらず、あるがままで挑みました。それゆえ、この 2 つについては市販されている対策本等に委ねることにし、私は英語と小論文について、個人的な経験を踏まえて対策のアドバイスをしたいと思います。

まず英語については、過去問を入手して( 神大生協 で入手可)傾向をつかむことから始めました。大体の試験問題の傾向は、その時々のビジネスに関する記事から出題されているようです。辞書の持ち込みは許可されていますが、辞書を逐一引いているようでは時間が足りなくなると思われます。ですから、普段から英語に接し、ボキャブラリーを増やすことが本質的な対策だといえます。

私自身は対策として、英語のビジネス誌『 TIME 』を読んだり、 NHK ラジオのビジネス英会話を継続して取り組んだりすることで、ボキャブラリーを増やしました。

次に小論文ですが、私が受験した 2003 年から試験科目として課せられることになりました。そのため過去問がなく、どのように準備していいか当惑しました。しかし、募集要項から、 500 字程度の時事問題に関することとあったので、この条件にしぼって準備しました。具体的には、 500 字という限られた字数の中に、どのように自分の主張を織り込むかということです。

そのために、まずは一般的な小論文の書き方について、下に紹介する書物を読むことで理解、習得しました。次に 500 字という字数に慣れるため、毎日、日本経済新聞の「春秋」というコラムに目を通しました。他紙、例えば朝日新聞の「天声人語」でもいいと思います。このコラムはちょうど 500 字程度なので、分量に慣れるのには最適です。ただし、このコラムは論理的飛躍が多々あり、エッセイに近いかもしれませんので、論理展開については注意が必要です。

そして最後に時事問題に常日頃から関心を持つことです。時事に疎ければ、いくら小論文のテクニックが優れていても、目を引くような主張は展開できません。この対策は、ずばり新聞を読む以外にありません。特に経済に関する記事は、普段から目を通し、自分の中で消化することが大切です。「なぜそうなのか」、「だから何なのか」、この視点を持って記事を読むと、小論文の訓練になるはずです。

以上、英語と小論文の私の経験からのアドバイスです。 MBA スクールの入学試験対策は、土壇場での詰め込みだけではあまりいい結果にはならないと思います。普段から、問題意識を持って書物を読んだり、英語についてもコツコツと継続して習得に取り組んだりすることが重要かと思います。

ともあれ、できるだけ早く、時間の余裕を持って準備されることをお薦めします。

最後に私が直前に心掛けたことについて紹介させていただきます。ありきたりですが、 1 つはメンタルな面と、もう一つはフィジカルな面に関することです。

1 つ目のメンタル面に関しては、集中力を高めることです。集中力を高めるために、勉強時間を区切って、集中して読書するように努めました。そうすることで、集中力を高めるのに効果があったかどうか定かではありませんが、少なくとも集中することに対しての意識は高まりました。

もう 1 つは、体調の管理です。試験時は真冬でとかく体調を崩しやすい時期のため、暴飲暴食を避け、体調維持に細心の注意を払いました。メンタル面にも関連するのですが、限られた時間に集中して勉強を行い、あとは規則正しい生活を送ることが重要だと言えます。

以上、受験を考えている方々にはぜひ力を出し切って、良い結果につながるよう期待しています。
 
受験生へのオススメ本
 

小論文の対策に私が読んだ本です。
河野哲也 『レポート・論文の書き方入門』第 3 版 慶応義塾大学出版会( 2002 )。
樋口裕一 『やさしい文章術:レポート・論文の書き方』 中公新書( 2002 )。
小野田博一 『論理的な作文・小論文を書く方法』 日本実業出版社( 2001 )。