加護野忠男氏(神戸大学特命教授)
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多喜田保志氏(神戸大学MBA修了生、神戸大学MBA Café会長)
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長田恵美子氏(神戸大学MBA在学生、神戸大学MBA Café理事)

変革の連続だった神戸大学MBAの歩み

(長田) 変革ということでは、神戸大学MBAも、日本国内の先陣を切って開校しています。関西では一番、日本でも二番目のMBAです。

(加護野) 89年にスタートしたときには、文科省に申請したが、予算がつかなかった。結局関西の主力企業の寄付を2億円ほど集めてそれでスタートしました。

(多喜田) よく2億円も集まりましたね。

(加護野) 今は難しいが、当時はそういうことができたのです。民間企業の方がよくわかってくれました。このころ関西の優良企業は社員をアメリカのMBAに派遣していました。そこでの最大の問題は、派遣した人間が退職してしまう。こんなことをやっていたら、どんどん優秀な人たちがいなくなってしまうということでした。
しかも辞めた人はコンサルティング会社へ行ったりします。高いお金を払ってコンサルティングを受けたら、自分たちの会社にいた連中だったというようなことが起きていました。だからわれわれのMBAでは、在籍する会社でその後も働き続けようという人々をターゲットにしたカリキュラムをつくることにしたのです。

土曜日集中でマーケットを広げる

(長田) 当時は週末の授業ではなかったのですか。

(加護野) 週末中心に切り替えました。そうすると急激にマーケットが広がったのです。東京とか広島から通学する人も出てきました。

(長田) 今はMBAへの通学に対して、職場の理解も得やすくなっています。

認められないから生まれるパワー

(加護野) 一方、創成期の連中には、「自分たちがこの学校をよくしていくんや」という使命感みたいなものがありました。当時の人は、卒業してからも随分みんな勉強した。やはりまだ十分認められていないということを前提に、自分たちのやっていることをもっと社会に認めてもらおうじゃないか、という意識は昔の人の方が強かったと思います。

(多喜田) 今後の発展のためにも、神戸大学MBAをもっとよくしていこうというという気持ちを、私たちMBA Cafeも、しっかり引き継いでいきたいと思います。

 

<終>

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