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社会人への高度な経営学教育の必要性
 
ハーバード・ビジネススクール。経営に関心のある人なら、この名を一度は耳にしたことがあるでしょう。アメリカ合衆国ボストンにある経営学教育の殿堂です。欧米では、複雑化するビジネス界のリーダーを、経営のプロフェッショナルとして養成する高度な経営学教育(MBA教育)が早くから行われてきました。日本のトップ企業は、その優秀な人材の教育を、留学によってこれら欧米機関に託さざるを得ない時代が続きました。しかし、この留学依存の流れが、今変わろうとしています。
 
欧米のMBA教育に互しうる社会人大学院
 

神戸大学大学院経営学研究科(経営学部の大学院)は、1989年より他大学に先駆けて大学院レベルにおける社会人の経営学教育に取り組んできました。我々の社会人大学院は、文部省がその必要性を指摘する遥か前から、産業界のニーズを見通す我々独自の発想から、時代を先取りして進められたものです。

我々は、安易に欧米のMBA教育を輸入するのではなく、まず産業界を調査し、産業界の意見を聞いて、わが国の産業界で求められている高度経営学教育の在り方を発見することから始めました。これによって編み出されたのが本研究科における「プロジェクト方式」の大学院教育です。プロジェクト方式とは、産業界からの要望の高い専攻横断的諸問題に含まれる解決すべき複数の課題について、それぞれ5〜6名の社会人学生からなるプロジェクトチームを形成し、共同研究により解答を見出ださせる教育システムをいいます。本研究科では、1プロジェクトチームごとに、指導教員を中心とするきめの細かい教育研究体制を作りあげてきており、この教育方法は全国に例をみないユニークなものとして、社会より高く評価されてきました。

事実アメリカのMBA教育方法と比較した本研究科の教育方法の評価によると、講義よりもゼミナール、ケース・スタディ、共同研究、ゼミ合宿、海外研修など、社会人院生自身が小集団のなかで討議し、問題解決の方法を模索する教育方法が高い評価を受けています。すでに実務を経験し、いろいろな問題に直面している社会人院生にとって、知識や理論を伝達されるのみの教育方法よりも、自分たちの経験を交換し合いながら、納得のいく解決を自ら追求する方法が適しているのです。
 

 
勤務しながら博士になろう
 
更に1995年より、企業や自治体などの組織に勤務しながら大学院で研究し、博士の学位を取得する社会人Ph.Dコースが発足し、現在多数の社会人院生が、博士の学位をめざし、それぞれの研究テーマに取り組んでいます。経営学博士あるいは商学博士の学位をもって産業界で活躍している社会人を毎年輩出しています。博士の学位をもって産業界で活動することはわが国では新しい傾向であり、このような制度を普及させることにより、産業界の動向と密接に結びついた経営学の発展をめざしています。
 
グローバルリンク計画
 

国際的な視野をもつ経営者候補群をどのように育成するかについて、アメリカの経営大学院は、海外からの留学生を大量に受け入れることによって、この問題に対応してきました。しかし、この対応に限界があることを、多くの大学が認識しはじめています。そして、アメリカ国内での教育だけでなく、海外の大学と連携することによって、国際的な視野を持つ人材の育成に取り組み始めています。

神戸大学大学院経営学研究科ではこの潮流をくみとり、グローバルリンク計画を本格的に展開しています。グローバルリンク計画は、教育をめぐる国際交流ネットワークを築きあげ、神戸大学経営学部がその拠点となることを目指すものです。海外の主要なビジネススクールと授業料相互免除契約を締結し、大学院生の国際交流を促進し、海外からの留学生の受入れと海外への在学生の送り出しの両面で国際化をはかろうとしています。この計画にしたがって、現在世界の10大学と提携しています。

こうした外国の教官との交流、あるいは外国の大学院生との交流を通じて、その国のものの考え方や文化・伝統を知ることができ、視野が広がり、真に国際的ビジネス感覚を身につけることができます。毎年、社会人院生がこれらの提携大学に短期留学し、単位を取得して帰国しています。

また、英国産業事情特殊研究という授業では毎年9月にイギリスの提携校・Cranfield School of Managementで英語による授業を受け、イギリスの企業を訪問します。また日本産業事情特殊研究という授業では3月に海外提携校の学生が来校し、日本企業を訪問します。この2つの授業はセットで、毎年10〜15名の学生が履修することができます。この有意義な交流活動の様子は海外ビジネススクールとの交流活動のご報告よりご覧下さい。
さらに、COEプログラムの一貫として、平成16年3月に中国コラボレーションセンターを設立しました。

 
 
Ph.D.コース教育の内容と方法
 

このコースは大学院設置基準第14条の特例の適用を受けて、専門科目の授業や研究指導を昼夜開講制のもとでフレキシブルに実施し、企業や官公庁その他の組織に所属しながら大学院での研究を志望する社会人の方々に、その機会を提供しようとするものです。

本学では、すでに平成元年から社会人大学院のMBAコースを設置し、この15年間で450名を超える入学者を産業界から迎え、250名以上の修士号取得者を送り出してきました。平成7年4月からは、全国で初の試みとして社会人大学院にPh.Dコースを設け、一層の充実をはかっており、すでに多くの博士号取得者を生み出しています。

関心と時間的な余裕があれば、大学院での多様な専門科目の授業を履修することももちろん可能ですが、本コースのメインは博士論文を作成するための研究指導にあります。修業年限(3年)で所定の単位を取得し、博士論文の審査及び最終試験に合格すると、博士(経営学)または、博士(商学)の学位が与えられます。

募集要項の請求方法やその他の情報は入試情報に掲載されておりますので、ご参照ください。