Home -> MBA Square -> eureka-> eureka EXPRESS 2014年7月2日号  
 
 
MBA教育の実際
◇平成27年度専門職大学院現代経営学演習担当者のご紹介

平成27年度専門職大学院現代経営学演習担当者が決定しました。各担当教員から、現在関心のある研究、MBA生に期待すること、現代経営学演習の進め方について紹介致します。

 

黄りん 教授
(1) 現在関心のある研究
バリュー・ネットワークとサプライチェーン・ネットワークにおけるビジネスシステム、企業の戦略・能力・マネジメント・業績に関する研究、バリュー・ネットワークにおける価値実現プロセス(顧客価値、価値創造と価値獲得)と競争優位の向上維持、グローバル競争力と経営業績の国際比較などに関心をもっています。
(2) MBA生に期待すること
経営の中核人材として必要なビジネスシステムに関する構想力、新しいパラダイムとグローバルな視野から市場と自社を見つめ直す思考力と分析力を身に付けて本質的な課題と実践へ絶えずチャレンジするという姿勢を持ち続けることを期待しています。
この演習を受講することで、グローバル競争、世界市場と国際経営に関する幅広い知識を身につけ、日本企業の直面している経営課題を深く理解し、問題解決の能力を高めることを希望しています。
(3) 現代経営学演習の進め方
日本企業、国際ビジネスとグローバル競争を理解するための考え方と知識を体系的に学習しながら、実践指向的かつ双方向的に進めていきます。ゼミ生の問題意識を明確にし、それぞれの関心に合わせて過去の研究蓄積を紹介します。また、統計分析の実習とケーススタディの方法に関する指導を行いながら、実証研究の仕方と論文の書き方を習得できるように指導します。さらに、各人の関心に合わせて、実践的なテーマにフォーカスを絞った専門職学位論文の個別指導を進めていきます。

 

南知惠子 教授
(1) 現在関心のある研究
サービス・イノベーションと呼ばれる経営事象に関心を持っています。新規サービス開発や、サービス産業における生産性と顧客満足度向上の両立、製造業のサービス化に焦点を当て、研究を進めています。
(2) MBA生に期待すること
本学MBAプログラムを通じて、問題設定能力と解決能力を養成していくことを期待しています。企業が抱える問題について、表面的な理解ではなく、物事を見通す力、解決へと導く能力を身に付けてほしいと思っています。
(3) 現代経営学演習の進め方
職務上の問題意識を確認しつつ、それがどのように経営に普遍的な問題として設定し直せるかについてトレーニングをします。具体的には、関連書籍や論文を読んでもらい、ディスカッションを通じて理論的課題設定を行えるよう指導します。また、定性的、定量的な研究アプローチについて指導します。

 

上林憲雄 教授
(1) 現在関心のある研究
人材マネジメントを中心に、組織・社会全般に関わる諸問題に関心を持っています。人材育成の在り方、ワーク・ライフ・バランス、高齢者マネジメント、知識労働、モチベーション、リーダーシップ、人材マネジメントのグローバル対応、グローバリゼーション進展下の新しい日本的経営など、「組織と人間」に関わる幅広い問題を研究しています。
(2) MBA生に期待すること
当たり前の“常識”や“通念”を疑い、そこから自分なりに深く考え、分析できるようになることを強く期待します。「MBA=経営学の知識を身につけ、難解な理論や概念を振りかざすこと」だと誤解している方を時折見かけますが、本来、学問の世界はそうではありません。むしろ、本来の学問は、日常の素朴な疑問に対し、誰にとってもわかりやすく論理明快に解答でき、それをうまく活用できるようになることが目標です。
「既存の理論を当てはめたら、こうなった」というような思考様式は超え、自分の頭で枠組みを創出し、きっちり自問自答できるようになって頂きたいと思っています。
(3) 現代経営学演習の進め方
研究テーマは、「組織と人間」に関するものである限り、自由です。どのようなテーマであれ、おもしろい問題として定式化し、きっちり分析できて有意義な学位論文が書けるようになることを目指して研究してもらいます。
そのために、演習では常に「なぜ?」の問いを大切にしながら進めていきます。例えば、(1)自分の研究しようとしている問題はなぜ重要なのか、(2)これまでの経営学の世界では、その問題はどのように扱われ、アプローチされてきたのか、(3)これまでの経営学での解答はどのようなもので、それはどのような点がどう不十分なのか、(4)自分はその問いにどのようにアプローチし、どういった解を導こうとするのか、(5)そうした解は、なぜどのように有意義なのか、といったことに留意しながら、全員でディスカッションしながら進めていきたいと考えています。
演習を通じ、論理的に厳密に、徹底して「物事の本質」を考え抜く癖をつけてもらいますので、そのつもりで準備をお願いいたします。

 

松尾貴巳 教授
(1) 現在関心のある研究
営利・非営利組織(行政、病院など)の戦略実現のための業績管理システムを研究しています。
財務的な成果に至るプロセスや社会的な成果など、業績測定の困難な成果をいかに合理的に測定・評価できるかについて関心を持っています。
(2) MBA生に期待すること
業績管理などの管理会計システムのほか、戦略と組織構造、組織風土など経営管理に関わる知識を統合し、組織管理のデザイン能力を高めてください。
(3) 現代経営学演習の進め方 演習では、次の2つのステップで研究を進めます。
 ・実務上有意義で理論的に興味深い問題を発見すること。
 ・当該問題に関して理論的視座を用いて深く理解すること。
 これは、文献研究のほか、インタビュー調査やサーベイにより行います。そして、理論的根拠をもつ解決手法の構築を目指します。

 

内田浩史 教授
(1) 現在関心のある研究
銀行の組織構造と貸出、担保と信用リスク、リレーションシップ・バンキングなど、銀行に関する研究に加え、最近は震災が企業行動に与えた影響、企業間信用、なども研究しています。
(2) MBA生に期待すること
(1)「常識」に囚われず柔軟な発想を持ち、物事を深く考えること、(2)MBA生同士協力かつ切磋琢磨し、演習に積極的に取り組むこと、を期待します。
(3) 現代経営学演習の進め方
(1)各自の課題の徹底的な掘り下げ、(2)先行研究の批判的検討と課題にアプローチするための理論の明確化、(3)目的に合った分析手法習得、(4)必要データ収集、といった準備の上で、具体的に分析、考察を行います。論理的・科学的なアプローチに基づき、かつ実践的な修士論文の完成を目標とします。