神戸大学MBA

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金賞 
 
 

メンバー  柿内康平、神田勇樹、髙島晃、常包将史、枚田一宏、牧展弘
                               
(※五十音順、敬称略)

 
 
 
インタビュー
 
2015年8月1日(土)、神戸大学本館306号室で行われたケースプロジェクト発表会において、激戦の末、見事優勝を勝ち取られたチームにインタビューを行いました。
 
Q1. 準備にはどれくらいかかりましたか?
 
 
柿内:

4月中は毎週土曜日の授業後に打ち合わせを行い、5月以降は水曜日と土曜日に打ち合わせを行いました。メンバーそれぞれが考え、意見をまとめる時間を確保するために、顔を合わせて議論する機会は週2回とし、その他の平日は各自の文献調査や研究に充て、逐次メール等を用いて考えを共有するスタイルを取りました。

神田:

4ヶ月間しっかりとかかりました。最初の2ヶ月で徹底的に真因を全員で追究し続け、その後そのエビデンスを集めました。皆で議論をする時間と個人ワークをする時間を分け、議論は週2回、1回当たり2~3時間程度行いました。みんなで集まって議論をするのは週2回でしたが、SNSやメール等では毎日やり取りをしました。入学前まではSNSなど使わなかった自分が急に使い始めると妻からは何か隠し事があるんじゃないかと疑いをかけられることもしばしばありました。

髙島:

期間は4か月ですが、本格的に動いていたのは実質3か月ぐらいです。それぞれ異なる組織に属した社会人であり家庭環境も違うため、集まる日のルールを決めて研究しました。我々は平日水曜日で集まれるメンバーだけ集まり、土曜日の授業後は必ず全員で取り組みました。金曜日の授業後や日曜日は、土曜日の授業の準備や家族サービスがあるため時間をとりませんでした。取り組みの時間数だけでいえば、少ないチームだったのかもしれません。このルール決めが余計なチーム内の課題を増やさず、メリハリの効いた議論ができた理由であったように思います。

常包:

我々のグループは毎週土曜日の授業後に大学で3時間程度、毎週水曜日の夜に梅田のカフェで3時間程度、ケースプロジェクトのミーティングをしました。それ以外にLINEやE-mailなどを用いて、ブレインストーミングや参考文献の共有、進捗確認などを毎日行いました。
途中の進捗発表と最終発表とで計4回の発表機会がありました。毎週のミーティングや日々のコミュニケーションで発表前にはプレゼンの形が概ね出来上がっていましたが、どうしても時間が足りない場合には、発表前日に有休を取れる人だけで市民センターの会議室などに集まって、発表スライドの修正や発表練習を行いました。

枚田:

毎週土曜日の授業後と、ほぼ毎週水曜日の業務終了後に数時間程度の打ち合わせを実施していました。それ以外には毎日何十通ものLINEで連絡を取り合っていました。金曜の授業後や日曜日の打ち合わせも可能でしたが、なるべく連続で打ち合わせを詰め込まず、一旦持ち帰って各自で考えてくる時間をとれたのが良かった点だと思います。

牧:

期間は4ヶ月ほどです。土曜日の授業後に全員集まって議論し、平日の水曜日には集合できるメンバーだけで議論を深めました。また、随時、LINEやメールを活用して随時意見交換を行っていました。おかげで4ヶ月間は仕事をしながら常にケースプロジェクト研究が頭にある状態でした。

 
Q2. 入学から4ヶ月を振り返って、実際のMBAの授業はいかがですか?
 
 
柿内:

想像していたよりもハードな毎日です。授業のある週末だけでなく、平日も授業の準備や課題に追われ、仕事、家庭と学業のバランスを取るのに苦労しており、時間管理能力の無さを痛感しています。とはいえ、同期の皆さんと本音で話す中で刺激や実務におけるヒントを頂いたり、先生方から熱心にご指導頂いているおかげで知識が増えていく喜びを感じており、とても充実した毎日を過ごしています。

神田:

経営学とは無縁の世界で生きてきた私には全てのことが新鮮です。無知の状態からの学習であるため、自分の理解が及ぶようにするためには多くの時間を費やさなければならない時もありますが、約10年ぶりの学生生活は楽しく、入学前に想像していた以上に刺激的で充実しています。授業だけでなく、経験豊富な同級生からも刺激を受けることは多く、そのような仲間に囲まれ、恵まれた環境に入れさせていただいていると感じています。

髙島:

一言では言い表せませんが、あえて言うとすれば「想像以上に楽しい」ということです。働きながら勉強するということは、職場の人や家族・友人から大変な生活であると思われます。しかし、どんな授業でも実務との関わり合いがあり、先生方も個性的でおもしろくこんなに勉強することが楽しかったのかという思いになります。そして、同じ目的をもった仲間との日々は、自身の世界(価値観)をどんどん広げてくれています。時間的にかなりタイトな生活になり精神的・体力的にもきついと思うことも何回もありますが、周りの心配とは裏腹に楽しく充実した時間を過ごせていると感じています。

常包:

覚悟はしていたつもりでしたが、仕事をしながら授業の予習やレポートに追われる日々は想像以上にタフで、タイムマネジメントの重要さを痛感させられました。睡眠時間を削ったり、職場で昼休みにレポートをしたりするなどして、足りない時間を補いました。しかし、先生方は皆さん優秀かつ個性的で、授業ごとに新鮮さがありました。さらに、目的意識が高く優秀な同期の皆さんから良い刺激を受けたため、辛いと思ったことはありませんでした。

枚田:

この4か月間はついていくのに必死で、正直なところ何が身に付いているのか実感もないまま、とにかくがむしゃらに走り続けました。教授陣と学生で作り上げていくスタイルの授業が多いですが、様々な分野の第一線で活躍され、高いモチベーションを持ってそれぞれの授業に取り組まれている同級生からも非常に刺激を受けています。

牧:

一言でいうとカルチャーショックでした。一流の教授陣と生徒との刺激的で、かつ双方向の授業スタイルは大学時代には体験したことのないもので、非常に充実しています。仕事をしながらの予習復習はきつい時もありますが、多士済済の仲間達と学ぶ楽しさは得難いと感じています。

 
Q3. 発表会の準備で大変だったことは何ですか?優勝の感想と併せてお答え下さい。
 
 
柿内:

ソニーの輝きとは何か、という定義と、ソニーが輝きを失った原因を特定するまでに時間が掛かり、大変苦労しました。5月初旬のマイルストーン1では、診断の切り口が甘かったために今後の方針が確定せず、その後路頭に迷う事となりました。結局、6月中旬のマイルストーン2の直前までチーム内の考えがまとまらず、ギリギリになって診断結果を特定するに至りましたが、我々の主張をより説得力のあるものにするために、「問題の診断ができるまで治療方法は検討しない」という思いをチーム内で共有できていたことで、妥協することなく深い議論ができたように思います。議論を進める過程では、各人が自身の役割を認識し、チームに貢献しようとする姿勢に何度も励まされました。また、自分の意見を持ちながらもメンバーの意見に真摯に耳を傾けてくれる仲間に助けられ、自身の考えを伝えることができたと感じています。優勝がわかった瞬間は4ヶ月間の努力が報われた思いでしたが、同時にこのメンバーでの取り組みが終わってしまったという寂しさも感じました。

神田:

真因を追究し続けていたときが一番苦しかったです。自分たちが考えることは、SONYは何でも手をつけていました。2ヶ月間ずっともやもやした気持ちを持ちながら課題と格闘していました。しかし、2ヶ月の苦しみから突然解放される日は突然訪れました。その日からはチームダイナミクスを感じる毎日で、とても充実していました。
優勝の感想としては、チームのメンバー構成がよかったことだと思います。メンバーが普段感じていることを話していたときに我々の切り口が決まりました。自分たちが普段感じていることが合致するメンバーだったので、2ヶ月間悩んで決めた切り口に反対する人はいませんでした。
普段感じていることが似ているので、いろいろな悩みも相談できたり、共有できたりして、一生付き合っていける最高の仲間に出会えました。

髙島:

一番大変であったことは、16万人以上の社員がいるSONYという巨大企業全体を再び輝かせる為の方策を検討するための切り口をはじめに決めることでした。実は、我々はこの切り口を決める為の審査を通過した最後のチームでした。自分たちだけ切り口が決まっていないという焦りはありませんでしたが、最後であるという不安より、切り口候補が決まっても内容を突き詰めていくと、過去にSONYが同じ内容を取組んでいたり、SONY全体を輝かせることにはならないという結論になったり、本当にSONY全体を輝かせる為の切り口なんて存在するのだろうかといった不安が一番大きかったように思います。悩みに悩んで、結局切り口が決まったのが審査日から1か月弱経ってからのことでした。しかしその甲斐もあって、次の審査から最終発表までは、常に上位の評価を頂くことができました。これができたポイントとしては、各チームが早々に切り口を決めていく中で、メンバー全員が「切り口の内容が勝敗を分ける」という同じ価値観を持っていたことが大きかったと思います。一人でもとりあえず切り口を決めて前に進もうという意見があったとしたら、結果は違っていたかもしれません。振り返ってみると、メンバー全員で最後までベクトルを合わせて研究に取り組めたことが優勝の最大の要因であったように思います。

常包:

我々のグループは最初のテーマ設定でつまずき、最終的にテーマが確定したのは全12チームで最も遅くなりました。しかし、その間に今回の研究課題であるソニーについて、他チームよりもしっかり調べられたことが優勝につながったと感じています。ソニーは巨大企業で、我々が思いついたことは、ことごとく既にやっていることが分かりました。テーマ設定で苦しんだ分、その後は比較的順調に進みました。
優勝の決め手は、お互いの強みを活かすためのチームビルディングに尽きると思いました。各自が意見をハッキリと言え、自然に役割分担が成され、さらに、お互いを尊重し合える組織を形成できたことが最大の収穫でした。最終結果は1点差の接戦でしたが、チームビルディングにおいては、断トツの優勝だったと自負しています。

枚田:

会社とケースプロジェクトと授業、そして家庭を何とかやりくりしていくことが本当に大変でした。国内外の出張で全員が集まれないこともありましたが、みんなでカバーしあって何とか乗り切れました。
メンバーとは初めて顔を合わせた時から「優勝しよう」と言い合っていました。全員が優勝に向かって少しでも貢献したいと、いろいろ調べた結果や考えてきたアイデアを持ち寄り、それに対して全員でディスカッションするというスタイルが結果的に良かったのではないかと思います。最後はギリギリの優勝でしたが、決まった瞬間はすごくうれしかったです。

牧:

4ヶ月という短期間で、『いかにソニーに輝きを取り戻すのか』というテーマについて検討するのですが、我々の思いつくほとんどの施策は既にソニーが手を付けていたことです。優秀なソニー社員が四六時中検討しているので当たり前と言えば当たり前ですが、あらためて売上規模6.5兆円、従業員数16万人の超一流企業を『なめたらあかん!』と痛感しました。

 
Q4. 今後の抱負をお聞かせ下さい。
 
 
柿内:

早いものでMBA生活も半年が経過し、テーマプロジェクトや、修士論文の作成が徐々にスタートしました。チームの仲間には負けないようにと、心地よいライバル意識を持ってお互いに切磋琢磨していければと考えています。また、私の通学を理解してくれる家族や職場の上司、同僚へ感謝の気持ちを持ちながら毎日を過ごしたいと思います。今後は更に忙しい毎日になりそうですが、より積極的に学業に向き合い、後悔のない学生生活にしたいと考えています。

神田:

残り1年しかないので、後悔しないように全力を尽くそうと思います。
ケースプロジェクト研究で得ることができた何物にも変えることができない充実感を再び味わうことができるよう、また、ケースプロジェクト研究のメンバーに負けないよう、テーマプロジェクト研究、修士論文に臨みたいと思います。

髙島:

後期の授業に加えて、テーマプロジェクト研究、そして修士論文とまだまだ盛りだくさんのMBAプログラムですが、ケースプロジェクト研究での成功と反省を活かしながら、今後もMBA生活を楽しみたいと思います。

常包:

ケースプロジェクトに続き、後期はテーマプロジェクトがあります。チームでの成果は個人での成果よりも満足感が高く、得られる物が大きいことをケースプロジェクトで学びました。テーマプロジェクトでも、まずは優勝に値する最強のチームづくりを目指したいと思います。
さらに、神戸大学MBAのハイライトである修士論文の作成が始まります。修士論文は、ほぼ個人での戦いです。授業やプロジェクト研究で学んだ知識や経験を活かしつつ、一研究者として自分に負けないよう、達成感のあるモノにしていきたいと思います!

枚田:

これからはテーマプロジェクトが始まるとともにいよいよ修士論文作成に向けてゼミも本格化していきます。これまで以上に大変な日々が続きますが、苦楽を共有できるケースのメンバー、同級生たちと時にはアルコールも交えつつ、お互い励ましあいながら乗り切っていきたいと思います。

牧:

気が付けば、あっという間に約半年のMBAプログラムが終了していました。 後期の授業もできるだけ多くの書籍を読み、教授陣や仲間達と議論することで、『時流を読んだ完成度の高い事業観』を身につけたいと考えています。

 

優勝チームの皆様、ご協力ありがとうございました。そして、おめでとうございました!