神戸大学MBA

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合格への道

合格への道

合格への道
都良太郎 さん
関西電力株式会社勤務 2011年度入学生 鈴木(竜)ゼミ
 

1.志望理由、受験のきっかけ

大学(商学部)卒業後、経営学をもう一度体系的に学習したい、という思いを抱き続けていたことや、日々の業務で、会計やファイナンス、サプライチェーンに関する知識など、専門性を高める必要を痛感していたことが、まず志望理由として挙げられます。そのほか、上昇を続ける周囲のアジア地域と比べて、低落傾向に見える関西地域の行く末に危機感を抱いていた事や、入社後10数年という歳月が経ち、大なり小なり、自らの置かれた状況に閉塞感を感じていた事も、背景の一つです。直接的には、時間的な都合の見通しがつき易くなった職場に異動したことや、一般公開されている様々な大学の講座を何度か受講する内に、本格的に通学することへの思いが急速に強まっていったことが、受験を決めたきっかけです。
神戸大学を選んだ理由は、通学のし易さや、国内トップクラスの教授陣が揃っていること、国立であるが故の経済面での有利性といった点です。
そして受験のタイミングですが、神戸大学MBA受験を決意した時期は9月という時期であったことから、準備期間を鑑み、当初は2011年度の受験を考えておりました。しかし過去問を取得するため、初めて門をくぐった神戸大学の雰囲気に、まさに一目惚れの状態になり、一時も早く通学したいと考えたことと、11月に行われた出身大学のゼミOB会で、受験を相談した恩師から“案ずるより産むが易し”と言わんばかりに尻を叩かれたことから、 2010年度受験に目標を前倒しした次第です。 締切まで非常に短い時間しか残されていませんでしたが、逆に集中して取組めたことが結果的には良かったように思います。こうして、現在専門職大学院に通い、今回執筆という機会を与えて頂くことなど、一年前には全く想像もつきませんでした。

2.研究計画書の作成

本サイト「合格への道」に掲載されている先輩方の寄稿が、大変参考になりました。先輩諸氏が挙げられている参考図書のいくつかを、近所の図書館で読み漁り、イメージを固めた上で作成に着手。文章については、具体的に分かり易く記載する事を心がけました。研究計画書、と構えずに、日頃の業務での課題や問題意識を、率直に表現することが近道であるように思います。
 幸いなことに、本学を卒業した友人が周りに何人かおりましたので、その内の一人に、原稿をチェックしてもらいました。客観的な視点でアドバイスを受ける事は、大切なプロセスの一つだと思います。

3.一次試験(小論文・英語)

過去問を3年分取得し、事前に一通り解いて、レベル感などをまず確認することを心がけました。
小論文作成にあたり、過去に読んだ下記の参考図書を、改めて再読しました。英語については、過去問を解いている際は難しく感じなかったのですが、肝心の本番は難解に感じました。英語レベルに難あり、という方(まさに当方なのですが)にとっては、英文については慣れ知った分野かどうかで、咀嚼度や理解度がかなり変わってくるかと思います。自身の反省を踏まえて記載するとすれば、日頃から、幅広い分野のスクリプトを読んでおくに限るかと思います。

4.二次試験(面接)

自己の経験や周囲から聞く限り、面接については、提出した研究計画書に沿って、質疑が展開されると思います。
なぜMBAに通いたいと考えたのか、なぜ神戸大学なのか、現状の課題(会社and個人レベル)は何か、MBA取得後のキャリアプランはどう考えているか、といったことを整理し、友人や配偶者といった身の回りの方々に模擬面接を実施してもらうことをお勧めします。
加えて、自社の経営計画や財務諸表がオープンになっている企業にお勤めの方は、事前にこれらに目を通しておき、方向性や課題、問題点等、自分なりの意見を用意しておくと、なお良いかと思います。
当方は面接の感触が全くといっていい程良くなく、最終の合格発表日に自分の番号を見つけるまで、入学出来るとは思えませんでした。

5.神戸大学MBAについて

先輩諸氏も語られておりますが、「ハード」の一言、これに尽きます。各領域のエキスパートである教授陣の先生方からは、タイムマネジメントもビジネススキルの一つと言わんばかりに、膨大かつハイレベルな予習や事前・事後レポートの提出を求められます。入学後歩んできた半年は、神戸大MBAサイトに書かれている、まさに「ノンストップで走り続ける」状態でございました。当方はと言えば、ついていくのが精一杯の状況で、同期がつけた轍を、徐々に遠くなる彼らの背中を見ながら追い辿っている、というのが実情かもしれません。
しかしながら、この環境から受ける刺激や触発は、入学前の想像を遥かに超えています。Graduate Schoolと掲げるだけあって、生徒の出自は実に様々。20代後半から50代の方々という幅広い世代、そして勤務地も関西一円はもとより、東京や中部、中国地方といった各地にまたがっています。出身業界は各種メーカー、金融、広告・マスコミ、流通、インフラ、生損保、IT、自治体等に加え、医者や弁護士と、実に多士済々。皆在職しながらの通学のため、モチベーションは非常に高く、個々が抱える課題や語られる内容はリアルで、これらの生徒が毎週集う様は、まさに壮観の一言です。普段の講義やグループワーク、授業後に開かれる各種「懇親会」を通じて、同期の結束は強く、数多い障害は、彼らの助力や励まし無しではとても乗越えられません。深夜や明け方のチャットや、時には徹夜で議論(中には“二テツ”を繰り返す猛者も)という、濃密な日々を送っております。
講義内容については、シラバスがアップされておりますので、ぜひこちらもご一読戴ければと思います。何れも期待を上回る内容で、後はいかにこの膨大な知のシャワーをきっちりと消化し、自らの血肉にするかが課題の一つです。
また六甲台キャンパスに備えられている自習室や東京オフィス、国内有数の蔵書数を誇る図書館など、歴史ある神戸大学の各種設備を使える事も大きな魅力の一つです。
仕事やプライベートとの両立は大変で、会社の同僚や友人との付き合いは極端に悪くなります。しかしながら、仕事優先は大前提としつつも、それ以外の時間と労力を勉学に集中することで得られるものはこの上なく大きく、業務にも良い影響を与える事が出来ていると思います。いろいろな制約から受験を迷われている方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひ門を叩かれん事を祈念する次第です。

6.参考図書

《MBA志望にあたって》
『自助論』(サミュエル・スマイルズ著、竹内均訳、三笠書房、2002年)
 ・・・「学ぶ」ことの大切さを思い知らされた一冊。
『働くひとのためのキャリア・デザイン』(金井壽宏著、PHP新書、2002年)

《研究計画書作成、小論文対策》
『ホンモノの文章力』(樋口裕一著、集英社新書、2000年)
 ・・・練習問題も盛込まれている等、使い勝手が良い。
『考える技術・書く技術』(バーバラ・ミント著、グロービス・マネジメント・インスティテュート監修、山崎康司訳、ダイヤモンド社、1999年)
『ロジカル・ライティング』(照屋華子著、東洋経済新報社、2006年)
 ・・・文章構造を体系的かつ視覚的に整理しており、論理構成力を培うためには非常に有益。

《英語》
English Journal(アルク)
AERA ENGLISH(朝日新聞出版)
 ・・・通勤時間等でざっと読むには丁度良い。