神戸大学MBA

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合格への道

合格への道

合格への道
宮尾学 さん
サンスター株式会社勤務 2005年度入学生 原ゼミ
 

私は現在、サンスター株式会社で研究企画の仕事をしています。入社以来 5 年半研究開発で新製品の開発を担当していましたが、この秋に異動になりました。神戸大学大学院の MBA コースに入学して半年。ここでは、今からちょうど 1 年半前にさかのぼって、受験を決意するまでから合格に至るまでの経験をお話したいと思います。

受験を決意するまで

私が、漠然と受験を考え始めたのが 2004 年の春ごろ、入社 5 年目に突入したころでした。開発の現場で次の新しい製品のことを考える中で、「もっと効率的に開発を進められないか」、「もっと売れる製品は作れないか」、「もっと戦略的に開発できないか」といった漠然とした問題意識がありました。もともと理系の人間なのですが、企業で働くには科学の知識だけでなく経営の知識が必要だという思いもありました。そのようななかで簿記検定試験を受けたり、中小企業診断士の資料を見たりしながら経営学への興味を募らせていましたが、夏ごろに「やはり大学院できちんと勉強しよう」と神戸大学大学院の MBA コース受験を決めました。

受験の準備

受験を決めてからは、早速準備を始めました。会社の先輩に、他の大学院で MBA コースに通っている人がいたのですが、その人には色々と相談に乗ってもらいました。身近にそのような人がいれば、是非話を聞いてみることをお勧めします。本も色々と読みました。伊丹・加護野『ゼミナール 経営学入門』は経営学全般を把握するのにはお勧めです。私の場合、研究開発に関する問題意識があったので、延岡『製品開発の知識』は研究計画書を書くのにとても参考になりました。仕事と両立しながらだと大変ですが、本を読んでおくことは試験のためだけでなく、入学してからも役に立ったと思います。

もうひとつ、非常に励みになったことがあります。 9 月ごろ、社会人 MBA コースのホームページから管理担当の方に「もしよろしければ授業を見学させていただきたい」とメールを送ったところ、当時教務担当だった加登教授から「私の講義を見にきても良いですよ」というお返事をいただいたのです。早速、加登先生の講義を見学させていただき、「私もこんな講義を受けてみたい」と決意を新たにしました。

最大の難題「研究計画書」

受験の中でもっとも重要かつ難題だったのはやはり研究計画書でした。書き始めたのは 10 月に入ってからです。私のパソコンのフォルダには改訂の履歴が残っているのですが、少なくとも 7 回大幅に書き直しています。まずは、問題意識を列記したり、自分のキャリアの中で MBA コースの果たす役割を考えたりと、思いつくままにいろいろなこと書きました。その後、字数制限に合わせて問題意識を深めながら文章を磨き上げるという方法で書き上げました。その間、会社の先輩に研究計画書を見てもらい、アドバイスをもらいました。面接想定問答にも協力してくれた人がいて、自分の問題意識を深めるのにとても効果的でした。受験を考えている皆さんには、可能であれば誰かに研究計画書を見てもらうことを強くお勧めします。

研究計画書を書くに当たって役に立ったのは、飯野・佐々木『国内 MBA  研究計画書の書き方?大学院別対策と合格実例集?』です。テクニック偏重の感はありますが、研究計画書の実例が豊富で、どのように考えをまとめればよいのか参考になりました。

試験当日にむけて

【小論文】
仕事などで文章を書くのにはパソコンを使う方が多いと思いますが、試験までに「手で字を書く」ことに慣れておいた方が良いと思います。過去問題がコピーサービスで手に入るので、答案を実際に手で書いてみることをお勧めします。ワープロに頼りきっていた私は、漢字が書けなくなっていて苦労しました。わかりやすい文章を書くためには、バーバラ・ミント『新版 考える技術・書く技術』や照屋・岡田『ロジカル・シンキング 論理的な思考と構成のスキル』が役に立ちました。

【英語】
経営学の用語にある程度慣れておくことをお勧めします。定番の用語などを知っていると「著者が言いたいことのポイント」を把握しやすくなります。教材としては、藤井・シーハン『英語で学ぶ MBA ベーシックス』がお勧めです。インターネットを利用するのも有効です。

【面接】
研究計画書について色々と尋ねられました。私は、計画書を書くときに色々と考えたことをそのまま答えました。特に、自分の仕事から研究したい問題意識に至った経緯、なぜその問題を研究したいのか、これまでに先行研究などを調べてみたか、どのように研究したいか、といったポイントをしっかり考えておけば良いと思います。

以上のように、私の体験を書きましたが、一番のポイントはやはり研究計画書をきちんと書くことにあったと思います。試験のためというのもありますが、入学してから「自分は何を研究したくてここに来たのか」ということをしっかり認識しておかないと、途方もない課題に翻弄されるだけの MBA 生活になってしまいます。自分のリソースの多くを投入する MBA 生活ですから、実りあるものになるように準備をきちんとすること。そうすれば、おのずと合格はついてくるのではないかと思います。

 

受験生へのオススメ本

飯野一、佐々木信吾『国内MBA 研究計画書の書き方?大学院別対策と合格実例集?』中央経済社 (2003)

伊丹敬之、 加護野忠男 『ゼミナール 経営学入門 第 3 版』 日本経済新聞社 (2003)

照屋華子、岡田恵子『ロジカル・シンキング 論理的な思考と構成のスキル』東洋経済新報社 (2001)

延岡健太郎 『製品開発の知識』日経文庫 (2002)

藤井正嗣、リチャード・シーハン『英語で学ぶ MBA ベーシックス』 NHK 出版 (2002)

バーバラ・ミント『新版 考える技術・書く技術』ダイヤモンド社 (1999)